勉強時の集中力を保つためにアーモンドチョコを!

2016年に読んで感激した「WILLPOWER意志力の科学」という本を再度読んでます。

生徒たちの勉強の指導をするうえで凄い参考になるんですよね。IMG_8785

著者のロイ・バウマイスターが言うには、

意志力は筋肉のように疲労し、また鍛えることができる

とのこと。意志力は勉強のシーンで言うならば集中力って言い換えても良さそうです。

意志力って凄いんです。えげつない例が掲載されていたのでご紹介しますね。

イスラエルの刑務所での話です。仮釈放を認めるかどうかを決定する審議が複数の判事で常に行われていて、その判事の決定に共通するはっきりとしたパターンに研究者チームが気が付いたそうです。それは・・・

午前中に審議を受けた受刑者が仮釈放を認められる確率は70パーセント

午後の遅い時間に審議を受けた受刑者が仮釈放を認められる確率は10パーセント未満

意志力が沢山ある午前と、意志力を使い果たした午後の遅い時間、この差たるや(+_+)

また、この審議には午前中に休憩があって、そこでサンドイッチと果物が出されるのだそうです。この休憩前後についての調査結果は・・

休憩直前に審議を受けた受刑者が仮釈放を認められる確率は15パーセント

休憩直後に審議を受けた受刑者が仮釈放を認められる確率は70パーセント

これ凄いですよね。仮釈放を認めるというのは、間違ったときに判事に責任が問われる重大な判断です。

リスクを背負うのを避けるなら仮釈放を認めないのが一番なわけです。疲れて判断力が下がる時間帯は、判事は仮釈放を認めない判断をしがちというのが数値でクッキリ出てるわけです。

意志力を感じますね~(´▽`)

休憩で食べ物を食べて意志力が回復しているのも注目ですね。これを勉強に活かしたい。

意志力を保つために良質のブドウ糖を!

この限りある意志力を保つためにブドウ糖を摂取しようなんてこの本に書いてありました。

確かに私も脳の栄養はブドウ糖であるって昔なにかの本で読みました。それ以来塾で行う長い講座の途中にはブドウ糖補給タイムを設けています。甘いお菓子を出す休憩ですね。

この取り組みが正しかったようですよね。しかしよく読むと、摂取するブドウ糖は何でもいいというわけでは無さそうです。ええとですね、

ゆっくりブドウ糖に変化する食べ物を!

食べ物はほぼすべて体内でブドウ糖に変化するそうです。で、その変化する速さは食べ物によって変わるのだとか。

短時間でブドウ糖に変化する食べ物と、ゆっくりとブドウ糖に変化する食べ物とがあるそうです。

短時間でブドウ糖に変化するのは例えば、白いパンやじゃがいもや白米などの炭水化物、スナック菓子やファーストフードなどだそうです。砂糖もそうでしょうか。

よく健康本で悪者にされがちなメンバーですよね~(^^;)

そして、ゆっくりとブドウ糖に変化するのは例えば、野菜、ナッツ類、生の果物、チーズ、魚、肉、オリーブオイルなどだそうです。

よくモデルとかアスリートが食べてるメンバーですよね~(・∀・)

すぐにブドウ糖に変化する食べ物は、グンっと血中のブドウ糖濃度を高めて、しばらくはいいものの、急激に濃度が上下したのち結局はブドウ糖が不足して自己コントロールが低い状況になるそうです。

キャンプの飯盒炊爨にたとえると、新聞紙で火を焚こうとする感じかもしれませんね。ぐわっと大きく燃え上がるが長続きしない感じ。

よって、勉強で脳の疲労を感じた急場しのぎにはキャンディーとかチョコとか即戦力のブドウ糖がいいかもしれませんが、長期戦には物足りない感じでしょうか。

そこで、ゆっくりブドウ糖に変化する食べ物の登場です。ここでモデルが食べてそうなものを食べるのです。

おススメはナッツ類かドライフルーツでしょうか。こういったゆっくりブドウ糖に変化する食べ物は安定して身体にブドウ糖が行きわたるので、安定して意志力を発揮して勉強に取り組むことができるでしょうね。

キャンプの飯盒炊爨にたとえると、炭で火を焚こうとする感じかもしれませんね。一度火が入ったならば、長い時間安定的な強い火力を保つことが出来る感じ。

無敵にも思えるこのゆっくりブドウ糖に変化する食べ物には実は問題点があってですね。私が思う問題点は・・・

子供受けが悪いんじゃ(千鳥ノブ風)

ナッツとかドライフルーツ食べてる中学生ってあんまり見ませんよね(^^;)うちの生徒はよくグミ食べてます。あとはじゃがりことか?

以前良質なブドウ糖になるレーズンを食べてた生徒は、昨日は無塩のナッツを食べてました。こんなモデルみたいなブドウ糖エリート生徒はごくごく少数です(^^)

モデルじゃないんだからなかなかナッツは食べませんよね。ここでこれらの問題を解決する私の中で画期的な解決策を。

アーモンドチョコならどっちの良さも活きてくるかも!

チョコは砂糖も多くすぐにブドウ糖に変化する食べ物です。アーモンドはナッツ類ですしゆっくりとブドウ糖に変化する食べ物です。

これならばお互いの良い部分を補うし、中学生受けもまずまずの勉強時最強のおやつになるのではないかと思うのです(´▽`)

疲れた脳に即効力のあるチョコでブドウ糖をぶちこんで、その後アーモンドからじわじわとブドウ糖を補う。

しつこく飯盒炊爨に例えると、新聞紙で焚き付けて、炭火でじっくり仕上げる感じです。

いいじゃないですか。これだ。これにしよ。

また長期の講習時にアーモンドチョコをおやつに出してみることにします。

まとめましょうか。

勉強時のおやつはナッツやドライフルーツが最強!

しかし中学生が好き好んで食べないので、アーモンドチョコを推奨!

ですね。

この本、ちょっと読みにくいですし高いですがおススメです。よかったら。

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今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。