中学生親子の力関係は「親55子45」ぐらいが良さそう!

塾で仕事をする用になって20年以上が経ちました。多くの親子と勉強の相談の面談をしてきました。

親子間の力関係というのは、面談時の親子の様子を見ていれば感じることができるんですよね。

親子間の力関係によってその家族の様子が透けて見えます。そして勉強の様子も透けて見えます。

で、お伝えしたいのは、成績が上がる親子の力関係とその素振りです。参考になるといいですよね。

思い出して書いてみますね。まずはいろいろな親子の力関係について書いてみましょう。

親が主導権を強く持っている親子

親がひたすらに話します。子は話せません。親が2度目の人生を自分で楽しんでしまっているパターンでしょうか。

全てのことにおいて先回りをして、全て親が口出しをしてしまうことで、子供は自分で考えること、自己主張することを幼い時に諦めます。

子供に話を振っても上手く話せませんし、親の顔を見て助けを求める時も。

親の口癖は「勉強法がわかっていないみたいなんです」で、テスト前は家で親が作った確認テストとかでマンツーマンで特訓をすることが多いでしょうか。

主導権総量を100として数値を割り振ると、親が80以上持ってる家庭ですね。親が95とか持ってしまうと、どこかで子が大爆発を起こすか、ずっと引っ込み思案の子が育つかと。

親の主導権が弱い親子

「もう私の言うことは聞かないんです」と親は困った様子。反抗期に入った中学生を持つ親はこの状況に手を焼きます。

あらゆる誘惑にやられて生活リズムは崩れ、学習習慣は整わず、学習時間は足りず、どこから手をつけたものやらという状況も。

この状況に手助けをしようと親が声をかけると、得意の反抗で子供は抗ってきます。面談時に目の前で親子の小競り合いを起こすことも。

子が主導権を持っていて親の追及が甘いことで、子は嘘をつくのが上手になっていったりします。あらゆる不都合は嘘で切り抜けようと試みます。

主導権総量を100として数値を割り振ると、子が80以上持ってる家庭ですね。子が95とか持ってしまうと、やりたい放題。そんな子は塾に来ることは稀ですけどね。

絶対にスマホを買い与えてはいけない家庭です。


両極端な例を出してみました。ちょっと強めに書いてますが、どちらも実際にある例ですね。

では成績が上がる家庭の親の主導権はどれぐらいか?

成績が上がる家庭の力関係は「親55子45」ぐらい!

(これは学術的な裏付けはありません。現場で見てきた私の肌の感覚だけです)

中学生というのはちょうど一人の人間として心身共に整ってくる最初の変換点かと。自転車に乗るの練習でいうと補助輪を取る場面です。

ここで親が子の成長に合わせて上手に無理なく補助輪を外して行くのです。

中1の始め、「親70子30」ぐらいで中学生活に馴染むまではしっかりと目を凝らして見てます。

そろそろ慣れてきたかな?というところで徐々に過剰な関わりを減らしていきます。「親60子40」、そして「親55子45」ぐらいまで。

本人の意思を尊重しながらも、大きく道を外れそうだったりするときにはリードしてる主導権を使い指導をします。

普段本人の意思を最大限尊重しているからこそ、ここぞというときに親の意見を聞く耳を子が持っています。

面談での素振りは、子が自分で自分の勉強についてはしっかりと話します。親はその話で足りない部分あれば少し付け加えることも。

そこで小競り合いが起こることはありません。

以上です。

私の思う成績の上がりやすい親子の力関係は「親55子45」ぐらいの力関係です。

自転車に乗る練習がイメージしやすいですよね。いつまでも補助輪つけてたら一生自転車は乗れません。補助輪外すのが早すぎると転ぶことしかできません。

その子の成長にあわせ、補助輪を1つずつ外して行きましょう。難しいのは両方の補助輪を外した瞬間ですよね。その瞬間が中2かもしれません(・∀・)

後ろの荷台を手で支えながら同じ速度で後ろから走りましょう。「大丈夫、ちゃんと持ってるから!」と伝え、自分でペダルを漕がせてください。

ペダルを漕いでスピードが出ることで左右のふらつきが抑制されます。

見事自転車に乗れるようになったならば、もはや親の荷台を持つ手は邪魔でしか無いです。見守るばかりですね。

えぇ、全て我が子への勉強の補助だと思って想像してくださいね。

まぁこれが難しいんですけどね~。

言うこと聞かん子、支えないと何もできないんじゃないかという子。そんな中学生の子を持つ親からしたら、「そりゃそうかもしれんけど!出来たら苦労せんわ!」なんて(^^;)

さじを投げたくなる気持ちを抑えて、自転車に乗る練習をイメージしながら、「親55子45」をイメージしながら、奮闘してみてください。

いつか親の気持ちが我が子に伝わる日を信じて!

成績が上がる子は自分の弱みを爽やかに話す!

ちなみに、成績が上がる子は最初の面談で自分の弱いところや出来ていないところを爽やかに話してくれます。

学校の授業中でしっかり聞けていない授業のことを聞けば・・・

「国語は授業中にウトウトすることあります」

「理科は授業全体がざわついていて、私も周りの友達と話しちゃうことあります」

また、家での勉強のことを聞けば・・・

「すぐに休憩をとって、1階に降りてしまいます」

「ついラインの通知が気になって、勉強中でもラインで会話しちゃったりします」

こんな自分の弱みを親の前で正直にハキハキと爽やかに話してくれるんですよね。こういう子は成績が伸びやすいです。

素直ですし、親子間の風通しが良いですからね。

以上です。

歳と共に親側ベースでの文章になりますね(´▽`)

20年以上面談で感じた親子の力関係について書いてみました。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。