問題演習は1ページごとにマル付けを!~後編~

昨日の記事の続きです。

定期テスト前です。教室は指導の部屋も自習の部屋も勉強ムードがより高まってます。新高1生が最初のテストが終わるまで自習をしていってい...

フェイスブックにリンクを貼ったらいろいろ意見いただけました。もっとも多い意見は

「もっとこまめにマル付けさせてますよ~」でしたね。

数学なんかは左のページが基本問題、右のページが応用問題なんていう構成の問題集が多いですから、1ページごとのマル付けが有効的だろうと。なるほど、確かに。

国語なんかはページの左右に変化がなかったりするので、見開きでもいいかなと思ったり、教科とか問題集によってマル付けさせたい区切りが違うので、私は溜めこむ生徒の動向にも引っ張られて見開き1ページとしてましたが・・・

やはり1ページずつの方がよりいいですね。

シレっと昨日の記事のタイトル直してみました(;・∀・)そして今日からの私の指導も1ページに変更。

ブログを書いてて良かったと思う瞬間ですね~。

さて、昨日は質問を2つ投げて終わってましたね。昨日書いた質問は

「なぜ生徒たちはマル付けを溜めこむのか?」

「なぜ問題演習のマル付けはこまめにするべきか?」

でしたね。最初の質問は昨日考えたんですけどね(´▽`)そしてその答えも昨日考えました(^^;)

考えた解答書いてみます。

なぜ問題演習のマル付けはこまめにするべきか?

1.解いている途中で修正して出来るようになるから

例えば数学。因数分解の公式を1つ間違えて覚えていたとします。そんな状況で因数分解の単元を全て解いた後にマル付けをすると・・・

その間違えて覚えていた公式が絡む問題が全滅ですよね。基本問題から応用問題に渡って広く何ページも同じ間違いが続きます。

もしも最初の1ページが終わった時点でマル付けをしていたら、「あ、公式間違えて覚えてるやんけ」で、2ページ目からの間違いが直りますよね。

いつも「問題集の1回目の演習は出来る問題と出来ない問題を分けるだけ」なんて伝えてきてしまってましたが、

こまめなマル付けをすることで問題集の1回目の中だけでどんどん出来るようになっているのです。

2.解いていた時に考えていたことや感じたことを覚えているから

1ページごとのマル付けであれば、解いていた時に考えていたこととか感じたこととか覚えていると思います。

「あーここ迷ったんだよね~」「あぁ!やっぱこっちだったかぁ!」とか、その時に考えていたことを思い出して強く思い、正答が脳に強く刻まれます。

「強く刻まれる」は想像ですけどね。強く感情が動いた時というのは記憶に残りやすいでしょう。子供の頃に叱られたことを良く覚えているのは強く感情が動いたからかと(´▽`)

この感覚が大事な気がしてます。細かくマル付けをすることで、1問1問に向き合いやすくなると思うのです。「そうか、なるほどね!」なんて思いを抱きやすいはずだと。

これがですよ、10ページまとめてマル付けをするとどうなるか?

「間違いを正して次に正答を目指す」という目的が薄れ、ただの作業になってしまいやすくなるんです。

「はい、アじゃなくてイね」「あ、符号間違えた。ケアレスミスだわ」「あ、ここかなり間違えてる。まぁいいか、とりあえずマル付け続けよ。まだ8ページも丸付け残ってるし」

こんなマル付けマシーンになってしまうのです。間違えても痛くも痒くも無くなってしまうのです。

以上ですね。さて今度はなぜ生徒たちが丸付けを溜め込むのかを考えて書いてみました。こんな感じかと!↓

なぜ生徒たちはマル付けを溜めこむのか?

1.こまめでも溜めても成果が変わらないと思っているから

まずは「どっちもやること一緒でしょ?」って生徒が思ってるという理由です。

一気にやってもこまめにやっても結局一緒じゃねーか。分業の方が作業効率が良いって、社会で習ったじゃねーか!これも一種の分業だ!なんて思ってるのです(^o^)

こまめに丸付けをすることで修正が細かくされていく感覚がわからないんでしょうね。

「限られた時間内で1問でも多く解けるようになる」ということが目指されてないんでしょうね。

2.本気で点数を上げたいと思っていないから

こまめに丸付けをする理由を添えて指導をしてからも、丸付けを溜め込む生徒がいるんですよね。

そんな生徒の理由はこちらでしょう。「点数を上げたい」よりも「面倒くさい」が勝っちゃう生徒です。

すでに勉強はやらねばならぬただの修行に成り下がり、「点数を上げたい」という気持ちが薄らいでしまっています。

本気で点数を上げたいと思っていないんですよね。

「お前前も言ったやんけ!」なんて再度指導が必要です。しつこくしつこく伝えていくしか無いですね。

以上です。これが昨日の質問に対する私なりの答えです。

こまめにマル付けを一生やれ!

このこまめなマル付けを生徒に伝えるときに最近使ってるフレーズがこれです。

「・・ってことで丸付けはこまめにしてね。これは一生ね!

「一生」なんていう大きくて強い単語を使って事の重大さを伝える作戦です(^o^)

生徒も一瞬「え?」という感じになります。ドキッとチクッと感じてもらえたら思うツボ。

問題演習をする時期なんて言うのはほぼ学生時代だけですが、勝手に20代以降の人生も足してインパクト出してます。

他塾の皆様、保護者の皆様、お子さんに重要なことを伝えるここぞというときに、よかったらこの「一生メソッド」使ってください(^o^)

多くの先生方にいろいろ意見いただけて、収穫多い記事となりました。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。