「おせっかいな指導」から「そっけない指導」へ

 
岩倉・北名古屋専門。おせっかいな指導の個別指導塾です。

これは当塾のホームページのTOPページに記載されているフレーズです。

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「おせっかい」というフレーズが「面倒見」というフレーズよりも庶民的でベタッとした響きに思えて、気に入って使ってきました。

しかしどうもなんだか違うような気がしていました。自塾でやりたいこととズレるような、かすっているような、そんな気がしていました。

そのボンヤリと心の中でモヤモヤとしていた想いが確信に変わったきっかけがこちらのブログ記事です。

つばめ学院@埼玉の関口先生のこの記事を読んでモヤが晴れてきました。

そうだ、ベッタリとおせっかいに面倒見よく生徒を見ることがしたいわけじゃないんだ。

「おせっかい」は1人で勉強ができるようにするための過程に過ぎないんだ。

ちょっと整理してみます。ええと、まずは・・

1人で自学自習できる生徒を作っていくことを目指していく

周りの大人にサポートしてもらって勉強できる時期など本当に一時のこと。すぐにやってくる1人で学んでいく日に備えて「1人で学んでスキルを身に付ける」ということを身につけて欲しいと思っています。

自学自習の基本が身につくまでは「おせっかいな指導」で成績を上げていく

勉強の土台を作るべく、まずは生徒の悪しき学習習慣をグイグイ踏み込んでいって正していきます。まさに「おせっかい」という表現が似合うのはこの段階です。

学習習慣、学習方法、学習ペース、学習量など正しく取り組んでもらうために指導していきます。

塾が主導でグイグイと引っ張ってあげて、まずはわかりやすく成績を上げます。広告に掲載している生徒たちもこの段階の子が多いでしょうか。

自学自習の基本が身についたなら「そっけない指導」で成績を上げていく

ここからが本番です。塾が主導でグイグイと引っ張りあげた成功体験を元に、今度は生徒主導で成績向上を目指します。

「ほれ、こんな風にやれば上がるでしょ?今度は同じように自分でやってみ?」てなものですね。

このステージまできた生徒は「おせっかい指導」は卒業です。むしろ「そっけない指導」で、最低限のサポートで自力で成績を上げていってもらいたいと思っています。

そっけない指導で逞しく自学自習ができるようになったならば、当塾の役目は果たしたと言っていいでしょう。

あとは集中しで自分のペースで勉強できる場所としての役割が残るだけです。家でやれる生徒はその必要すら無くなるわけです。卒塾時期ということです。


思いつくまま書いてみましたが、こんな感じかと。

「おせっかい指導」と「塾主導での成績向上」は当塾の指導の第一幕です。第一幕は飽くまで通過点です。

第二幕が「そっけない指導」と「本人主導での成績向上」です。この第二幕を終えて自学自習できるようにして塾から送り出すのが目標ですね。

塾が目指した理想を体現してくれたNくん

数日前に保護者からメールが届きました。小6から中3まで通ってくれていたNくんのお母様です。

名古屋工業大学に合格ができたとの報告メールでした。素晴らしい報告をいただけて良かったです。

Nくんは高校に入っても1人で逞しく勉強していったそうです。Nくんが言うには「塾で勉強の仕方を身につけたから1人で勉強できるようになった」なんて言っていたそうです。

いつもこういった報告を受けても「本人が勝手に頑張っただけで、塾として特に何もしてませんよ~」なんて謙遜抜きで思っていたんですよね。

・・しかしです、もしかしてですよ?

これは塾として目指した姿なのではないかと思い始めました。むしろ謙遜すべきことなのではないかと思い始めました(笑)

塾で勉強の仕方を身につけて、1人で頑張って第一志望の大学の合格を勝ち取った。これはまさに塾として目指した形です。

おせっかいな指導を経てそっけない指導へ。そして生徒は塾を出て1人で頑張るステージへ。この流れですね。自分の想いを整理できてよかったです。

Nくんのように1人で逞しく勉強していく生徒を多く輩出できるよう、精進していきたいと思います。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は7万部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。