生徒たちにやらせたい高校入試向けの英単語アプリを探すことにしました。今日はその記事の後編です。
検討することにした５つのアプリの中から実際生徒にやらせてみるアプリを決定します。
前回書いたそのアプリの条件は●無料●高校入試向け●シンプルの3点でしたね。
シンプルなものが良い理由は、塾として強制力を多少持たせてやってもらうので、生徒が夢中になる仕掛けとかいらないからです。アプリ自体に推進力はいらないのです。
変にやる気を引き出せるようになんて作りこまれるよりも、英単語を覚えるということに特化したアプリがありがたいんですよね。勝手なこと言いますが（笑）
そんなアプリを探していきます。
ではまずやってみてすぐに不採用決定した３つのアプリの紹介から。
不採用決定の３つの英単語アプリ
英単語検品工場 中学/高校レベルの英単語6000
この記事のキャッチ画像にも使っているこちらのアプリは不採用決定第一号です（苦笑）
工場の検品作業風になってます。英単語カードがどんどん流れてきて、書いてある英単語と日本語訳が正しい組み合わせならタップを、間違っていたらスワイプをするというゲームです。
そう、英単語を覚えるという作業に不必要なゲーム的な要素が強いアプリですね。これは飽きさせないように作ってあるのでしょうが、今回は不要な要素です。
「yes」のカードに「キリスト」とか書いてました（笑）そういうの要らんｗ
（脳トレゲームとしては面白く、実はちょっと夢中になってやりましたｗｗ）
中学生の英単語２０００
無料アプリなんで文句言えませんが、ひたすら広告が入ります。広告収入で成り立っているアプリなんでしょうね。
カウボーイの主人公が読み上げられた英単語の日本語訳として正しいものが書かれた風船を4択の中から打ち抜くというアプリです。
英単語はジャンル別で分けられていて、1セクションが５つとか７つとか少なめです。広告は本当に頻繁に出てきますし、レビュー書いてよ～とか出てきて少々怠いですｗ
ちょっと違うかな。これしかなかったらこれ使ったでしょうけど。
スタディーサプリ英単語
リクルートが手掛けるスタディーサプリシリーズの１つですね。相当作りこまれています。が、それが正直使いにくくさせているかなと。
調味料をいろいろ入れ過ぎて味がぼやけてしまった料理のようです。独自の進化を遂げてしまった日本のガラケーのようです。
リスニング、スピーキング、ライティングまでこのアプリで一手に解決しようと力が入ってます。アバター設定だったりオリジナルBGMだったり、力入ってますけどね。
塾ではもっとシンプルにやらせたいです。個人的に取り組むには良いかもしれませんけどね。
最終選考まで残った２つの英単語アプリ
学研「高校入試ランク順中学英単語１８５０」
これ、採用するつもりでした。実際に市販されている英単語とリンクしているアプリだなんて素晴らしいじゃないですか。
アプリ自体もとてもシンプルに作られています。単語の読み上げが無いことにケチがつけられていましたが、それを差し引いても良さそうです。
15問区切りでテストをする感じも好みです。ホームページからは塾の先生用にテストを作成するテスト作成システムもダウンロードできて素敵です。
これだろ。これしかないだろと思ってアプリをやってましたが、ふと弱点に気が付いてしまいました。
「市販されているこの本を買った人がやることを想定して作られていて、アプリ自体に暗記するためのコーナーが無い」
という点です。まぁ当たり前なんですけどね。タダ乗りしようと思ってましたがそうは問屋が卸しませんでした。
Amazonで価格を見て来たら・・
売り上げランキング: 10,044
むむむ。個人的にやるならこの本を買ってやるのが良いでしょう。本で暗記してこのアプリで確認。テスト作成システムで紙ベースで確認テストまで作れますから。
しかしそのためには一人８４２円費用がかかります。良いものは高い。それは当たり前だけど・・
最後のアプリを見てから判断しましょうか。最後にご紹介するアプリは・・
レアジョブ瞬間中学英単語
このアプリはレアジョブ英会話というオンライン英会話の会社が宣伝のために作成したアプリだと思います。
以前紹介したリスニングハッカーと同じですよね。アプリの目的が宣伝なので、変に作りこむことなく、変に他社の広告を入れることなく、採算を気にせず素で良いものを作ることができるのでしょう。
素晴らしいのはそのコンセプト。単語を覚えた基準を「１．５秒以内の正答」として、パッと見で正答することを目指します。
この１点だけを目指して作られてます。とてもシンプルです。１問１問全ての問題について答えを選ぶまでにかかった時間が計測され記録されます。
単語を覚えるモードもついていて安心です。単語の読み上げもしてくれます。（テスト中は迅速な解答を目指すため読み上げはあえてありません）
これでしょ！？これしかないっしょ！！といった感じだったのですが、大きな弱点がありました。千鳥ノブ風に読んでください。
「単語のクセが凄いんじゃ」
どういう基準でこの単語たちを中学英単語としたのか知りませんが変な名詞が初っ端から登場します（苦笑）
愛知は英語の教科書がニューホライズンなんで見たことありませんが、他の教科書に掲載されているんですかね？これらの単語が最初の２０問の中に入ってましたｗ
ちょっと心配になって少し先の単語を開いてみると・・
zookeeper「動物園の飼育員」 nap「昼寝」 realize「悟る」なんて単語がちょいちょい最初の２５０語までに出てきてですね、
「中学の単語の最初はplayやhaveじゃ」「基礎的な英単語省きすぎじゃ」と思わず口にしたくなりましたｗ
これがちょっと気になりすぎる弱点ですね。広く英単語を覚えていくという目的なら良いのでしょうが、高校入試を目指すという観点からすると少しズレるかなぁと。
あとはやはりレアジョブ英会話への誘導がちょいちょい出てきます（笑）タダ乗りなんでしょうがないですけどね。
結論は保留！
この記事で決定して早速希望する生徒たちにやってみてもらおうと思ってましたが、決め手に欠けて決めきれませんでした。
学研の英単語ラインナップでレアジョブのアプリシステムだったら最強だったのになぁ~。
そんな上手くドラゴンボールのフュージョンのようには行きませんよねｗ
一番近いのは単語帳を買ってもらって学研のアプリですかね。お金のかかることですし今日から実行できません。
個別指導塾スイング＠横浜の藤野先生がちょうど中学生向けの英単語アプリを開発中らしいので、そんなアプリを作ってもらいましょうかね（笑）
もう少し私が生徒にやらせたいことにフィットするアプリ探してみます。
今日はこのへんで。
それでは。
総合力で学研のランク別が一番近いかなぁ~。この記事の写真だけ見栄えするから英単語検品工場を採用♪
國立拓治
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