私立高校の過去問の取り組み方を教えて欲しい!

能登の地震で被災した知り合いの塾の先生がフェイスブックで近況を教えてくれました。

自塾生5名の生徒が家を失ったと。4名は県内、1名は県外疎開となるそうです。その塾長の言葉をそのままお借りすると、

能登では、100名から150名が住む家を失うでしょう。また上記のような疎開も、時間の長短を問わなければ、100名を超えると思います。

とのことでした。そして本日、愛知県瀬戸に高校生2名疎開しましたという連絡が。

瀬戸に親しい塾はありませんが、支援の要望あれば塾長仲間にも力を借りながら対応考えます。

なんというか、テレビなどの報道では伝わってこない生命の危機を脱した人たちの状況が、教えていただいて良く伝わってきました。

今回の震災では東日本大震災の時の教訓あって、テレビはショッキングな映像をあまり流さないし、視聴者もなるべく長く見ないようにしているように感じてます。

国や自治体の救助作業や支援活動を妨げぬよう、「個人の支援活動は受け付けていない」なんていう部分も前回の教訓からかもしれません。

すると、被害の状況や被災者の状況ってどこか遠くの出来事のように感じられる部分出てきちゃうと思っていて。

こうして実際の被災の状況を知り合いの先生から聞くことでリアルになります。実際に困っている人、今後学習環境を求めてる人、存在するわけです。

こんな状況下、塾として現地に赴かなくても出来る支援、全国学習塾協会で昨日から募集してます。よかったらお力お貸しください↓

今日は同業の塾の先生方に向けて書かせてください。全国学習塾協会からお知らせが届きました。「能登半島地震災害における子ども支援につい...

スイマセン。タイトルと離れたこと書きまして。タイトルの内容いきますね。

質問が届いてます。時期がら私立高校入試の質問ですね。いくつか届いてるんです。一気にご紹介。こちら↓

基本的に公立への勉強に全精力の方向性は賛成です。

でですね、とはいえ私立高校入試の準備ゼロはさすがに反対します。

当日出題量の多さや難易度で面食らったりしないように、時間配分の練習をすべく少なからず1回は解いておいた方が良いと私は思います。

愛知や名電はそう思います。本人の実力からすれば東邦は出題の構成や量を確認するだけに留めてもいいかも。

私立高校は「6割取れればまず合格、7割取れれば高い確率で合格」をキホンの感覚として持っていてもらって、ゆとりを持って点数がとれていれば、1回解くだけでいいでしょうか。

さて、今度は合格を目指して本腰を入れて私立の過去問に取り組んでるといった場面ですね。先ほどの家庭と違ってしっかりと取り組んでらっしゃいます。

この質問をいただいてしばらく時間が経ってしまったのでもう実際に動いてらっしゃると思いますが、第二希望、第三希望の過去問を先に1年分やっておくのを勧めます。

最低限取り組まなくてはいけないものを先に取り組めば、少し焦る気持ちも抑えられるでしょうか。

例えば「第二希望はもう1年分やれたらやろうかな。第三希望はキッチリ点とれていたからもういいや」なんて見えてくると冷静に残り時間の使い方を練れますよね。

国語は時間を5分10分縮めて負荷を高めて、早く正確に解くことができるかを試してみてください。それでもビシッと毎度満点取れていたら2度目は止めましょうか。

国語に限らず、2回目の演習は時間を縮めて取り組むことで早く正確に解く練習になり、緊張感も復活出来るのでおススメです。

過去問の取り組む年度の順に関しては流派が分かれたりするんですよね。何年分解くかとか何回やるかとかも流派あります。

井ノ塾の井ノ口先生は最新年度からとおっしゃってました。出題傾向が変わってくることを踏まえて3年分ぐらいとおっしゃってましたね。

YouTubeを見ていたら古い方からやろうと仰っている動画を見つけました。

流派の違いですよね。ということは裏を返せば、どちらから始めても致命的なミスにはならないということかもしれません。

私は今回の状況(名城を受ける)も踏まえて、最新年度から取り組むことをお勧めします。出来具合によってどれだけやり込むかを決める方が良いと思うのです。

もしも最新年度が8割取れるなんて誤算があれば、1年前のものを解いてみて演習終了なんて言う展開もあるかと。

これが一番古い年度スタートで練習をしていたら、出題傾向が変わっているかもしれないから、新しい年度もやらなきゃってなりますからね。

状況によって演習量を変化させましょう。「合格ライン乗って来てるけど、不安だしちょっと練習したい」となれば2年前まで演習をするとか。

そこまできて、さらに古い年度に進むか、最新年度から2度目の演習に入るか、選択するといいです。

二度と使うことがないものなので有効的に使いたいとのことですが、使い込むことを前提にしない方が良いです。

自動車保険と一緒で「使わないともったいない」という類のものではないかと。

1年分やって、余裕で合格ライン乗っていたらもうやらないという選択肢をちゃんと用意しておいた方が良いです。

そんな嬉しい誤算があれば、是非綺麗な過去問をメルカリで売ってください(笑)

私自身は、私立高校の準備は最低限にして、あくまで第一志望である公立高校に向けた勉強に力を入れた方が良いと思っています。

よって、合格ラインを超えているだろうと確認ができ次第、私立高校過去問演習は終えていいだろうと。

考え方はいろいろありますよ。「私立の入試問題をそのまま公立入試勉強に活かせばいい」なんて先生もいるでしょうし、「5年分2回、受験校分すべて取り組むべきだ」なんて先生もいると思います。

そんな中、私はやっぱり私立高校各校の出題傾向と愛知県公立高校の出題傾向は違いますから、なるべくクセのある私立高校過去問には多くの時間を割きたく無いなぁと思ってますね。

たとえば文章記述の問題だったり、作図の問題だったり、明確に公立入試で出ないことがわかっている出題形式の問題に時間をかけて対策をしたくないですね。

こんな感じでしょうか。

こういうの、ちゃんとテロップとか入れた動画にしたら、子どもたちにも伝わりが良いですよね~。動画頑張ろうかなぁ。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は7万部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。