OFFです。引き続き余談を。
インド最大の都市ムンバイに来てます。
今日は朝からアジア最大級と言われるスラム「ダラヴィ地区」を見学するスラムツアーに参加してきました。
まずもって生徒諸君、スラムってわかる?アカデミー賞受賞作「スラムドックミリオネア」って映画見たこと無いよね?
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簡単に言うと日本語で「貧民街」なんて訳される場所のことね。上下水道が整ってなかったり、電気が通ってなかったりする地区に貧しい人たちが集まって暮らす場所のことなんだ。
日本に住んでたらピンと来ないかもしれないね。世界にはそんな場所が沢山ある。そしてこのムンバイのダラヴィ地区には10万以上と言われる人が住んでるらしいよ。
岩倉市民の2倍、北名古屋市民と同じぐらいの人数が狭い地区に住んでるわけ。想像できる?想像できないでしょ?
そんなダラヴィを回るツアーがあることをネットで知って、日本から予約して参加をしてきました。
いろいろな本や映画などで見聞きしてきたスラムについての知識、実際この目で見て歩いて感じてみたくて申し込みました。
本や映画では臭いとか温度は伝わってきませんからね。目からの情報以外を感じれるように意識して参加してきました。
ツアーはダラヴィー地区の入口となる鉄道駅からのスタートです。線路を鉄橋で渡ると・・
ここからがダラヴィ地区です。
唯一撮影が許される入口から雰囲気伝えるべく動画も撮っておきました。これだけでは伝わらないんですけどね。
スラム内の写真はありません。ガイドは「写真を撮られることは住む人にとっては動物園の動物のように感じて不快に感じるので、写真撮影は辞めてください」とおっしゃってました。
仰る通り。内部の写真はナシで感じたことだけ文字で書き残しておきますね。
動画で写ってる道の上に見えるのはスカイウォークという歩道橋のようです。最近出来た様子。
この写真の手前近くに映画小屋、真ん中あたりに診療所なんかがあって案内してもらいましたね。
その後スラムの人たちの仕事場、スラムの人たちの居住地区を見学しました。
居住地区は確かに狭い。失礼承知で率直な感想を書くと、映画のセットのようなんです。アトラクションのような作りなんです。
人がすれ違うのも困難な暗い道の両側には多くの家族が住んでいるようでしたね。狭いうえに2階3階と上に積んでます。
意識して気にしてみたスラムの臭いについてですが、これが臭くないんです。トイレが共用で有料ということとか、革製品を扱うものの革はスラム内で剥ぐ行程を行わなかったりだとか、そういった理由が重なり異臭がほぼ無い場所でした。これは大きな発見でしたね。
よほど街中の方が臭かったりすることあります。糞尿系の臭いだったり、ゴミ系の臭いだったり(^^;)
そしてダラヴィには物乞いがいないんです。大都市ムンバイでプラスチックリサイクルとか、革製品制作とか、クレイポット制作とか、しっかりとビジネスを行っている人ばかりなのです。
見聞きするだけではわからない部分をこのツアーで埋めることができました。それでも実際に見た居住スペースの狭さ小ささは、にわかに信じがたいですけどね。
案内してくれたのは元々ここのスラムで生まれ育ったというムンバイ大学の学生でした。
とても狭い地域に肩寄せ合って生きるスラムの人たちですが、秩序を持って誇りをもって皆がここで生きてるということをダラヴィ生まれのこのガイドに力を入れて話してもらいました。
「スラムに住んでる人たちの宗教の分布はどんな感じなの?」
「合法スラムと違法スラムがあるって聞いたんだけど?」
「大都市だからこれだけ仕事あるけど、地方のスラムとかどうしてるの?」
「今は乾季だからいいけど、モンスーンの時期はダイジョウブなの?床にもの置けるの?」
「スラムの子は幼いころから働くイメージあったんだけど、なぜきみはムンバイ大学の学生になれたの?」
拙い英語でいろいろな質問ぶつけましたが、ガイドの彼はゆっくりじっくり答えてくれました。
また会話中に「イグザクトリィ!(その通り!)」なんて良いリアクションをしてくれるので、気分良くとても話しやすかったです。
↑このへんは個別指導塾の指導に繋がるなぁ(´▽`)
ガイドの彼は将来歴史学についての教授になりたいそうです。良い奴だったんで頑張ってほしいです(^^)
ダラヴィは実はムンバイのスラムの中でもインフラとか秩序とか整っている方のようです。上下水道、電気、Wi-Fiまで飛んでるとか。
ここまで整ってきたからこそ外国人に対してツアーを組んだりするようになったんじゃないかと、私は感じました。
こういったツアーの代金はそのままダラヴィの地区のために使われることが多いそうです。良い形でこの地区が発展していくといいですね。
そして、この地区をモデルケースとして、インドはもとより世界中の多くのスラムで同じことができるといいですね。
思うところ多いスラムツアーでした。
今日はこのへんで。
それでは。
インドのスラムというものを、インドの物乞いというものを、インドの闇というものを知りたければこちらの書籍がおススメです。
注意点は少々重い記述多いので、精神的に元気な時に読んでほしいです!高校生以上推奨(´▽`)
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國立拓治
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