先日、英単語を覚えることに苦戦をしていた小6生に、苦戦している理由を伝えて、英単語を覚える取り組み方で気を付ける点をいくつか伝えた話をVOICYで話しました。
「その生徒が次に来た時に一発で英単語テストをクリアした」という私の武勇伝めいた話でしたね。
嬉しかったので思わず話しました。
でですね、この話には少し続きがあってですね。
実は私、この後に大きな失敗をしているのです。
うまく英単語を覚えられなくて気持ちを落ち込ませていた小6生に指導をして、次来た時に見事それを克服したという美談です。
VOICYでも話しましたが、見事英単語テストをクリアした事実を担当の先生が教えてくれたので、私は興奮して、
「どうしたんだお前!先週全然覚えられなかったのに凄い進化しているじゃないか?何があったんだ?先週と何が違うんだ?」なんて、その子に話しかけに言ったのです。
その子が「前回先生に教えてもらったこの覚え方でやったら出来ました!」と。
私が箇条書きで教材の隅に書いてあげたアドバイス通りやったらクリア出来たなんて言うものですから、私も舞い上がるわけです。
「おお!マジか!凄いな!」
ここまではいいのですが、ここからがいけないところ。
「お前天才だな!」
・
・
・
あ!言ってしまった。。。。
舞い上がってしまって私は呪いの言葉をかけてしまいました。
これ、とても良くない言葉なんですよね。
生まれついた才能かのように褒めると、子どもが「コチコチマインドセット=Fixed Mindset」になってしまいます。
冗談みたいなネーミングですが、「生まれついた才能があり、これは変化しない」という固い考え方になってしまうのです。
これがどういけないのか?
想像してください。こんな場面。
母「凄いわね。あなた本当に勉強の才能があるのね。天才よね」
こんな言葉をずっとかけられて育った子どもは自分に勉強の才能があり、天才であると思います。
するとです。この「勉強の才能がある」という状況が脅かされる状況になると、この「才能がある」という状況を守りたいので、成果が悪い時にはウソをついたりするのです。
「まだ成績表は返ってきていない」とか、「先生の教え方が悪いってみんな言ってる」とか。
また、「才能がある」という状況ではなくなってくると、勉強に取り組みたくなくなってしまうのです。
「才能が無い」となってしまっては自分の存在意義がなくなるかのように感じるからです。それならば本気を出していないから成果が出てないだけとしておきたいのです。
・
・
怖いと思いませんか?
よって、子どもを褒めるときには生まれついた才能かのように褒めることは良くありません。
私はこれをしてしまいました。大いに反省です。1回だけなので影響が無いと信じて見守ります。
ではどう褒めると良いのか?
それは「その成果を出すために重ねた努力を褒める」と良いのです。
そうすることで、「しなやかマインドセット=Growth Mindset」が身についていきます。
以前に何度か書いてます。参照してください。
先ほどのマインドセットの表現とか、こちらの本からです↓おススメ。
今日はせっかく久々にブログの更新続いたので、継続してみました。
とても大切なところです。参考にしてください!
今日はこのへんで。
それでは。
音声メディアVoicyを更新しました!最近は月曜更新!
YouTubeも更新挑戦中!(最近滞り中!)
塾長國立の著書はこちら↓
國立拓治
最新記事 by 國立拓治 (全て見る)
- 「褒める言葉」が悪いと、子どもに呪いがかかって成績が下がる! - 2025年8月6日
- 【7】高校入試対策教材「王道の5科」ができるまで - 2025年8月5日
- 【6】高校入試対策教材「王道の5科」ができるまで - 2025年8月4日