生徒とは対等の立場でフェアな間柄で

「授業とは別の日に、塾に自習に行かせたいと思ってるのですが・・・」

勉強の取り組み方に不安がある我が子に、正しい勉強法でやれるようにと普段から塾に自習に行かせたいなというお母様からの相談です。

とてもいい提案ではあるのですが、実際に別の日に塾に自習に来ることになるのは生徒本人です。

子供が小学生の間はなんでも親主導で勉強の指示をしてきたとは思いますが、中学生に入ったならば、そろそろ一人の人間として本人の意思を尊重して、このへんの交渉をしてほしいと思うんですよね。

お母様にこのように伝えました。

「とても良い案ではありますが、本人の意向をまずは尊重してあげてほしいんです」

「お母様の気持ちを添えて塾への自習を提案したときに、それでも家でやりたいと主張するときには、まずはその意見を汲んであげてほしいです」

「そして、『じゃあ、家でしっかり結果が出せているうちはいいけれど、順位がこれぐらい下がっちゃうことがあるときは、塾に自習に行くことにしようね』と提案してあげてください」

「反抗期がまだ来ていないならお母様の意見は通るとは思いますが、このほうがマイルドですし、本人も納得しますよね」

お母様は確かにそのほうが伝わりが良さそうですね~といったリアクションでした。良い交渉が家庭でなされると良いです。

私は生徒たちと常に対等の立場でフェアな間柄でいたいなと思っています。精神的に自立し始める中学生からは特にですね。

もちろん、先生という強権を発動して強く指導しなくてはいけない場面もありますが、生徒たちを一人の人間として尊重して付き合っていきたいんです。

だから先生側の感情に任せた「お前、今日は残ってやってけよ!」とか、「お前もう帰れ!」とか、事前に約束してなかった突発的な指示はしないように心がけています。

こういったセリフを言いたくなる場面が来たならば、グッと我慢をして・・・「これは残ってやっていくべきだと思うけどどう思うよ?もし残らないならこのツケはどこで払うのよ?」

「お前、これだけ塾に対して準備していないなら塾に来たって意味無いと思うんだよね。どうする?塾を辞めれるようにお母さんに頼んでやろうか?」

私ならこんな対応をするでしょうか。真綿で首を締めるようになってるだけでキツさは変わらないですかね?(苦笑)

親や先生に一方的に決められたルールは、それを理由に守れなかったりもしますよね。「勝手に決められた」なんて。

こちらからの強い誘導があったとしても、「自分で決めた」という状況を作って応援したいなと思うわけです。

そんなわけで、たまに保護者から突発的に「今日は残って自習をやっていくように行ってやってください!」なんて依頼されますが、やんわりとお断りするようにしてます(笑)

当塾の保護者の皆様、基本的に突発的で一方的な指示は生徒にしませんので、依頼されてもご期待に沿えません。宜しくお願いします(^o^)

今日の保護者との面談の会話から思っていることを書いてみました。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。