ここ5年ぐらいで「チート」という言葉が一般的にも広まってきたように肌で感じてます。
チートって言葉使いませんか?生徒が使っているのを聞いたこと無いですか?ニコニコ大百科にはこのように書いてありました。
チート(英:Cheat)とは
- ズル、イカサマ、騙す、不正を行う者、ペテン師・・・という意味の英単語
- ビデオゲームで主に自分が有利になるようにする不正行為、データの改ざん
- 1と2から生じたインターネットスラング、「ズルイほど凄い」など、対象の凄さを指して
国内のネット上では2と3の意味で使われていることが多いと思われる。3のインターネットスラングとしての使われ方は本来の単語の意味からかけ離れたもので、定義や解釈は人それぞれで曖昧である。元は貶す意味を含む言葉であることと、コミュニティによっては意味合いや受け取り方が異なり、話がかみ合わなくこともあるかもしれないので注意してほしい。
今や生徒たちの口からこの言葉を聞くことも多いです。(主にゲームとかやってる男子生徒に多いでしょうか?)
さて、定期テストも近づいてきて、塾でのワーク点検日も近づいてきています。
ここ最近ワーク点検なんかで大切にしているのは「チートはあるもの」という前提で生徒とテスト勉強の相談をするスタンスです。
チートというのはズルですよね。あまりに×が続くテキストは気分が悪いので、ついつい答を見て確認した問題をシャーペンで記入して〇をつけてみたり、「後から覚えるんです」という大義名分を盾に全てオレンジペンで埋めてしまったり。
はたまた、教科書を横に置いて全て調べながら埋めていった社会のワークとか。いろいろな種類のチートが含まれたワークについて、生徒としっかり話すのです。
「んー、このワークはチートも含まれてるよね?教科書見ながらやった?」
「いえ、自力でやりました」
「じゃあもしも今まっさらな同じ問題を渡したらこれと同じ正答率を再現できるってこと?」
「ぃ、いや、そ、それは難しいかもしれません。ちょっと教科書も参考にしました」
「だよね~。じゃあ今から取り組む2回目の取り組みが実質の1回目だよ。1回目のワークはチートしてもほんのちょっとだけ良いことあるよね。提出物が完成するという良いことw」
「今から取り組む2回目は自力でやるんだよ。チートする意味ゼロだからね。出来る自信なければ教科書と問題集を確認する時間をとってからやってみな」
「見ながらはナシね。飽くまで覚えるのと問題を解くのは分けるんだよ」
問題演習を正しく取り組むことはとても難しいです。そこには正しい取り組み方を知っているかという問題をはじめとして、生徒のモチベーションですとか心理的な部分ですとか、そもそも覚えていないじゃないか問題とか様々な問題が絡みますからね。
ここが山場だなって思います。
そんな山場では生徒たちのワークの取り組み方を正しく把握することが一番大事で、「チートはいけないことだ」なんていう正論をかざすのは二の次かなと。
正論かざすだけで正しい生徒の状況が掴めないのは総じてマイナスだろうなと私は思うのです。
「教師ともあろうものが生徒のズルを助長するようなことを言ってけしからんやつだ」なんて怒られるかもしれませんが、私は「多くの場合でチートはあるものだ」という前提で生徒の懐に飛び込んで話し合いながら指導をしていきたいです。
生徒たちのチートについて書いてみました。
今日はこのへんで。
それでは。
中3Mくんに第一種チート態勢を見せてもらいました(^^)この美しいペン捌きはチートのために(苦笑)
持ち替えること無く華麗に答えを書いたりするそうです。先生という職についていると目撃することがほとんどないレアな光景^^;
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國立拓治
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