「二月の勝者」の3巻が先日出ましたね~。早速買って読みました。
あれ、「二月の勝者」ご存じないですか?この漫画は同業者の間だけで有名かもしれませんね(^^)
「二月の勝者」はスピリッツで連載している塾の漫画なんです。私立中受験の塾講師を主人公にしたお話なんですよね。
塾アルアルを散りばめながら、共感するところも多くて読んでます。
1巻で勢いよく話が始まり、2巻で少し勢いにブレーキがかかったかな?なんて不安に思っていたところに出た今回の3巻。
私の感想としては良かったです。偉そうに言うと持ち直したかなという感触です。同業から見た感想なんでちょっと見方は偏ってますけどね(^^;)
中学受験を検討されている家庭にはおススメの漫画ですね。
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(少しネタバレあり)
さて、今回の3巻の序盤で、生徒たちが模試に挑戦する場面が出てきます。
偏差値30台で出来が悪かった生徒たちに対して、表紙にも描かれている黒木先生が指示を出します。
模試を大げさに前半と後半の境目で破って見せて、「前半だけ同じ時間を使って解かせてみろ」と主人公の佐倉先生に言うのです。
「問題を選んで解くのとどう違うんですか?」という質問には答えず、とにかくやらせろと。
結果どうなったかというと、後半をやらせずに模試の過去問を解かせてみた生徒たちの点数と偏差値は大半上がりましたね。
いい作戦だなぁと思って私は読んでました。
指示を出した黒木先生いわく、
問題を選ぶことも含めて焦りを取り除いた。結果点数が上がった。
この取り組みで基本問題を大切にすることの重大さを体感させることができる。
そして「点が取れた」という事実が大きな喜びをもたらし、次への原動力に。
とのことでした。大事な所ですよね。
この作戦の肝は「焦り」と「喜び」と「自信」でしたよね。そう、人の感情に関わる部分です。ここが面白いところ。
たとえば筋肉は正しいトレーニングをすればちゃんと身についてきますから「筋肉は裏切らない」なんて言われますよね。
しかし子供たちの勉強は筋肉ほど単純じゃなくて。練習通りいかなかったり、同じ指導をしても心持ちで理解度が変わったり。
取り組む生徒たちのメンタルも大きく関わるので、そのメンタルも加味しながら指導をしていく必要があるんですよね。
ここが子供たちへの学習指導の難しくも面白味のあるところだなぁと、再確認させてもらえたワンシーンでした。
ちなみに自塾でも愛知県公立高校入試の数学は、解くべき問題と飛ばすべき問題を生徒のレベルに合わせて指導してます。
3巻を読みながらそんな自塾での指導を思い出したりしましたね。
このシーンも収録した最新刊の3巻、リンクをまた貼っておきますね(笑)
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二月の勝者を読んで思ったこと書いてみました。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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