本屋さんが好きです。中でも学習参考書コーナーは必ず覗きに行きます。
何か見慣れない新しい教材とか出てないかなぁ~とか思いながら見て回るのが楽しいです。
そんな思いで本屋の学参コーナーを回りますが、いつまでたっても進化していかない中学生向けの教材に毎回ガッカリします。
ハズキルーペCM風に過激に言うならば、
「子供だましな教材ばかりで使えない!」
でしょうか(´▽`)
なぜ中学生向けの市販教材って進化していかないんだろうってずっと思って考えていました。
少し前にも考えて記事を書いたことがあるのですが、今日は改めて、それについて今感じていることを書いてみたいと思います。
大きく理由を3つ書いてみます。
中学の学習内容は比較的簡単だから!
大学入試向けの市販教材は本当に充実しています。全国の予備校講師が腕によりをかけて全力で教材を作成して市販していきます。
素晴らしい教材が沢山産まれているし、世代を超えて読み継がれる名参考書シリーズも沢山出てるので、「予備校に通わず参考書で自分で勉強しよう!」なんていう武田塾が成り立っているんですよね。
何でこの状況が中学でも起らないのかなぁなんて思っていたのですが、その理由を一言で言うと学習内容が比較的簡単で、中学校の先生の授業で大方理解できるからでしょうね。
その上、中学からも各教科1冊問題集も配付されますからね。基本的にこれで理解はまかなえることが多いのでしょう。
購入するのが学力下位層が中心だから!
学校教材に加えて中学生がどんな教材を使用しているかを、私の独断と偏見でまとめました。こんな感じじゃないかと思ってます↓
学力上位層から見てみましょうか。まずは塾にも通わずTOPを走る生徒。学校教材以外に教材は使いません。
そして、同じく、チャレンジのような通信教材をサブで使用するのもこの学力上位層です。チャレンジの使いこなしは難しいですからね。主に継続利用の面で。
そして、TOP校を目指すような進学塾に通う生徒たち。この層は塾用教材を手にしていますね。
次に学力中位層を見てみましょう。ここの層の多くは塾に通います。そして塾用教材を手にしています。
教育熱が高くない家庭は使わないこともあるかもしれませんし、中下位層は市販教材を手にしていることもあるでしょうか。とは言えメインは塾用教材かなと想像してます。
さてさて、最後、学力下位層を見てみます。ここです!ここが市販教材を使うメインの層です!
教育熱が高くない家庭も多く、デリケートですが経済的に塾に通わせられない家庭もあり、市販教材に助けを求めるのです。
ご覧のようにまずもって人数が少ないですよね。前提としてあんまり売れないということでしょう。売れないジャンルですから、出版元も開発費を大きくかけることができませんよね。
ちなみに高校生向けの教材を買う層を同じように表してみると・・・
大学受験を目指すため、まず書いてある内容が高度です。高校での学習内容は高校の授業だけでは賄えないことが多いです。
市販教材を手にする生徒たちはそれを読み解く国語力が備わってます。取り組む側も教材を作る側もどちらもガチです。
年々磨かれてより良い参考書が出来ていきます!んー中学市販教材と状況が違い過ぎる(+_+)
ちなみに、本当に教育熱が低い中学生家庭は市販教材にも助けを求めないということを最後に付け加えておきます・・・
実際に選ぶのが生徒本人が多いから!
最後、教材を選ぶのが本人であることが多いです。
デリケートですが、正面から書くと「学力下位層の生徒本人」が教材を選ぶのです。
この層を狙って教材を開発していく必要があるので、まず中学向けの参考書コーナーに多いのが「いちからかんたんていねいにわかりすぎる中1英語」みたいな教材です。
大き目のサイズで、文字も大き目、ゆったりと広めの紙面で作ってあります。
「これならわかるようになるかも!」と、かみ砕きまくってもはやスープ状になってる簡単な教材ですね。
そしてあと目に付くのが、「やる気を起させるきっかけにしたい教材」たちです。
「かわいい・楽しそう・面白そう」という入口から作られた教材たちですね。
カワイイから入るセシルマクビーの教材。
売り上げランキング: 5,922
面白そうから入るボカロが出てくる教材。
学研プラス
売り上げランキング: 20,755
楽しそうから入るスマホゲームを利用した教材。
売り上げランキング: 94,512
話題にはなりますし、興味の入口としては良いですが、辛辣に書くならばどれも「子どもだまし」です。
それが証拠に大学入試向けのこういった教材はありませんからね。多少英単語帳にあるぐらいです。
こういった教材たちを手にさせて財布を開かせることが最終目的ではないかと意地悪に思ってしまう教材たちですね。
基本的に売れる量が少なく、制作側は学力向上ではなく興味を持ってもらうこと、財布を開かせることを目指す。
買う側は自分を助けてくれるお守りのような教材を目指す。しかし1人で取り組むのは敷居が高く、その教材を最後までやり切ることは少ない。
だから使用した感想が現場から挙がってくることは皆無。教材が磨かれていくことがほぼない。
・・・
・・
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こんな状況があるから、中学生向けの市販教材は進化していかないんだなぁって思ってます。
どうでしょうか?まだほかに理由ありますかね?
付け加えとか反対意見とかあればまたお願いします(^^)
ずっと思ってたことを書いてみました。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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