「家に帰ってからさらに勉強をやればもっといいですよね?先生」
まれにこのセリフを三者面談中に保護者からいただくことがあります。
我が子が塾で勉強をして帰ってきて、寝るまでにまだ時間があれば、さらに勉強してほしいという親の願望ですね。
気持ちはわかるんです。保護者の気持ちは痛いほど。
塾に行って勉強をしてくる習慣はついたものの、家ではボケーッとテレビを見ているか、ゲームをしているかという姿しか見てないわけです。
本当に塾で頑張ってやってるのか?こんなに呑気な感じで本当に大丈夫なのか?と心配でならないのです。努力している姿を目の当たりにして安心したいのです。
そんな気持ちから冒頭のセリフが出てしまいますし、家庭ではつい言ってしまうのです。
「家でも勉強したほうがいいんじゃない?本当に大丈夫なの?」
さて、子供のターンです。そう言われたときに反発する子供の気持ちも痛いほどわかります。
朝から夕方まで学校で勉強してきて、運動してきて、人間関係に揉まれながら家に帰ってきます。
そこから少しだけ休んだら塾へ出発。塾で学校の宿題やら塾の宿題やら、はたまた次のテストの準備やら。
塾で2時間ほど勉強して家に帰り、ほっと一息。寝る前にちょっとYouTubeでも見ようかと寝転がると・・・「勉強しなくていいの?」と親の声。
「はあ!?」となってもおかしくないです。
学校と塾で勉強して帰ってきた子供に「勉強しなくていいの?」というセリフと言うのは結構コクかなと。
大人にこれを例えるならば・・・
家事と仕事と両立をする母親、朝から仕事で残業して家に帰り、家族の食事の用意をして掃除までしてほっと一息。
ちょっと一息入れようかと熱いお茶を飲んでいるところに「お母さん、仕事しなくていいの?」と子供の声。
「はあ!?」ってなりませんか?(^o^)
なりますよね。そうです、これと同じことを子供に要求しているのです。
結果を出して親に渋々黙っててもらおう!
冒頭のセリフを保護者からいただいたときには私はこのように伝えます。
「確かにそうなんですけどね。ただ、家で勉強できないから塾に来てやるようになったわけですから良い状況なんだと思うんです」
「お母様は家でダラダラしているところしか見ていませんからご心配でしょうが、塾で勉強して帰ってきた日はしっかり勉強をしてきた上でダラダラしてますからね。少し大目に見てあげて欲しいです」
「君はこんな風にお母さんが心配しなくてもいいようにバチッと結果を持って帰ってお母さんを安心させれば良いわけ」
「『母さん、これを見てくれ。結果出てるでしょ?塾でちゃんとやってるんだって。だから家ではゆっくりするからヨロシク』と言い放てる結果を持って帰っておいで」
「これで全て解決だよね。だからお母様は結果を出して持って帰ってきている間はどうか渋々見守ってください」
「ただ、如実に結果を落としたりしたときには『それみたことか』と話し合いをお願いします(^o^)」
こんな感じですね。これは飽くまで平日の話です。
塾が休みである休日であれば、勉強時間ゼロにならぬように少し背中を押して頂けると助かります。
その加減は難しいですが、押したり引いたりしながら、子どもたちを応援してあげたいですね。
(※例えば中学受験は塾から帰ってからもやらないとキツイかなぁ。今日の記事は普通の公立中学生を想定して書いてますのであしからず!)
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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