3日続いた公立入試計算問題の攻略記事も本日が最終回です。前回までの記事を一応貼っておきますね。
前回は見直しが終わったところまででした。さてマルつけをしていきましょう。
マル付け後は解説読まずすぐ直しを!
マル付けはサッと〇×だけつけて解答を閉じます。正答を書き込んではいけません。解説を読んではいけません。
その作業はもう少し先にとっておきます。まずはすぐに直しを開始です。正答も解説も見ない状態で直せるかどうかを試します。
直ったら見直しが甘いことが確定!
もしもこの直し作業で間違いを直すことができたならば、それは自分の見直しが甘いということです。
意識の違いですよね。「間違っているかも」という状況の中でただ見直しをしたときに見つからなかったのに、「ここに間違いが含まれてます」と宣言されたら見つかるだなんて、真剣度の違いとしか言いようがありません。
猛反省してください自分の甘さを。次こそは見直し時点で見つけられるように取り組む真剣度を上げてください。じっくり取り組んでください。
直らなかったら理解できてない!
もしもこの直し作業で間違いを直すことができなかったならば、それは単純にまだ理解できていないということです。
たとえば「因数分解しなさい」という問題で、無事に(x-13)(x+9)なんてもってこれたのに、解答欄にx=13,-9なんて書いちゃう生徒です・・・
「え、これのなにがいけないの?」なんて生徒いますよね?ココ、ココ。
因数分解の意味わかってませんやん!2次方程式の意味わかってませんやん!雰囲気でなんとなく問いてるだけですやん!
といった感じです。ここは再度確認が必要になりますが、これは一人で勉強してたら修正しづらいところかもしれませんね。
先日試しに解いてもらったAくんも(9)は解けていませんでした。これはそもそもわからない問題。
解答の解説をしっかり読んで理解する。理解出来なかったら調べてみる。それでもわからなかったら人に質問する・・ですね。
さて、一通り終えました。先日Aくんにやってもらったものは「8分8秒(見直し2分31秒) 9問中7問正解」でした。
見直しで1問直ってます。そして、マル付け後に1問自分でミスを直せました。残りの1問はそもそも理解してませんでした。
ということは、本来持っている力を出し切ることができたならば、9問中8問正解まではいけたということですよね。
ノートの端に写真のように解いたときのデータを書いておきましょう。
ミスのパターンを探れ!
さて、わかっていたのにミスをしてしまった問題はその理由を赤ペンで余白に大きく書いておくと良いです。
赤ペンで書いたミスの理由内容は周りの大人に見てもらった方がいいかもです。本人に任せると全部「ケアレスミス」とか書きだしそうです(^^;)
ケアレスミスの一言は掘り下げれば「符号のミス」「途中式写し間違い」「字が汚くて読み間違い」「カッコつけわすれ」「九九まちがい」なんて書き換えることができるはずです。
見直しで直せた問題も書いておくと良いですね。毎日計算1回分をやっていけば、ミスの赤ペン記入も増えてきます。
何日か溜まったら初日からそのノートを順に見返してください。良く出るミスのパターンが無いかを探るのです。
集計好きな人はミスの種類ごとに正の字を書いてみてもいいですね(´▽`)
「符号ミス多!」とか「分数絡み多!」とかパターンがもしも見えてきたらラッキーです。
次からはそのパターンに特に気をつけて解いて、見直しもそこを重点的にチェックすればいいです。
「俺のミスのパターン多彩すぎ!」なんて人は仕方がありません。解くときの集中度を高めましょう。もう少しゆっくり解いてみるのもいいですね。
あとは、見直しをしても直らない「そもそもわかってない問題多!」って人は学び直しです。解き方がどうとか見直しがどうとか以前の問題。
理解が浅いので再度計算の仕方を学び直しましょう。
ミスのパターンを探る場面は出来れば第三者の力を借りれるといいですね。ミスの理由が正しく書けてるかとか、本人が見つけれなかったパターンは無いかとか、他人の目で見るといいですね。
以上です。
1日1回分、10日で一回りできます。2周りしても20日ですからね。計算が安定しない子はこんな感じで練習してみてください。
この大問1で9問近く安定的に取ることが最重要です。ここの基礎点を持ったうえで他の問題をアタックして加点していくのです。
もしも解いてみた時に「15分(見直し10分)9問中5問」なんて結果になったとしても、まずは正答率を上げることに力を入れます。
苦手な子ほど入試後半の問題は手が出ませんから、じっくりと計算問題に時間をつかっても合計点の結果はさほど変わらなかったりすることもあります。
まずは計算を正しくやれるようにです。「15分(見直し10分)9問中8~9問」という状態を目指しましょう。
そこから時間短縮を。偏差値50以下の高校を目指す子にとっては特に重要ですね。参考にしてください。
4回に渡って書いてきた愛知県公立高校入試の計算問題攻略はこれで終わりです。
また思いつくところあれば入試関連で何か書いてみますね。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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