今年（2023年）の私立高校入試は愛知高校の不合格者が多く出たようです。
こんなマシュマロ届いてました。
凄い状況ですよね。「滝が受かって愛知を落ちる」ってパワーワードです。それが何人もいるって言うのですから、おおごとです。
別で1件、「受かる実力を持っていながら愛知に通らなかった」という話を私も聞きました。これは偶然ではなさそうですよね。
「滝が受かって愛知が落ちた」は驚いただけで別に困らないですが、「愛知を実力相応校として受験をして滑り止め校を1校受けた」なんて子は愛知の難化の余波を受けまくってます。公立で勝負しづらくなりますよね。
もっといえば、愛知1校だけ受けておこうかなんて家庭だっていたことでしょう。通らなければ滑り止めナシです。（公立2校受験が可能なのが救いです）予定外の展開ですよね。
今年の愛知高校の入試はレベル高く、合格者があまり出なかったということのようです。まずこの事実を知ってください。で、ここからです。
さて、なぜこの展開になったのか？
考えたことを知り合いの私学の先生に聞いたりして調べました。なんなら愛知高校に電話もしました(´▽｀)
理由はいくつかありました。お伝えしていきます。
教室数の関係で例年通りの人数で合格者を出せなかった！
まずこの理由です。愛知高校に電話をして教えていただきました。
今春卒業する3年生が13クラス、現在の2年生の学年が19クラス、1年生のクラスが15クラスというクラス数とのこと。
おそらくこの現在の合計47クラスが教室数的に最大なのかと。卒業するのは一番人数が少ない学年です。13クラス分しか入学が出来ないという事実です。
勉強になりました。こうした事情から年によって出せる合格者数が変わるということですね。
一般的に新聞に公表される募集人員は推薦も一般も併せた人数だということと、学校のキャパの関係でその規定通りの生徒を迎え入れることが出来ないということもあるということのようです。
各学年の人数を確認しておいて、その年に卒業する生徒数が少ない学年は難易度が上がることも。その年に卒業する生徒数が多い学年は難易度が下がることも。あるかもしれませんね。
公立入試改革を嫌って私立推薦志願者が増えた！
もう一つの理由として、愛知高校の推薦志願者が今年は多かったようです。おそらく私学全体的に多い年だったのではないかと思ってます。
その理由は私の推測なのですが、今年の派手な公立入試改革を嫌って、安全に私立に進学をしておこうという家庭が多かったのではないかということですね。
大きな改革の時にはこの流れがあるように思うんです。今度私学の先生に会ったら聞いてみようっと。
で、愛知高校が表に出している推薦目安は5割ほどらしいのですが、今年は5割を超える生徒が推薦で集まったとのことでした（割合詳細はぼやかして）
5割と目安を出している以上、そこから大きく離れる割合が集まっちゃったら言いづらいですよね。5割を超えるなんて言ってましたが、どれだけ超えていたのか？
373人の定員で仮に6割の生徒が推薦で集まっていたならば、残りは…約150人。
7割の生徒が推薦で集まっていたならば、残りは約110人。
何割の人が推薦で入学したかは定かではありませんが、こんな少ない入学予約枠を争って2772人で受験が行われていたということですね。（もちろん公立に合格する子が抜けるので、その何倍もの合格者を出しますが）
こんな背景あり、「滝に受かって愛知に落ちた」が実現してしまったようです。なるほどなぁ。
愛知が通らなくて自分の力不足を疑った生徒の皆さん、愛知高校は例年よりも合格を手にするのが難しかったので、愛知高校の合否は公立高校の合否を考える参考にしないでください。
第4回第5回の愛知全県模試の結果と公立入試過去問演習でとった点数を参考にしてくださいね。
今回の私自身の学びは、
「公立入試制度に大きな改革がある年は、私立への希望者が増えて難化することがある！」
「人気校は卒業する生徒数（クラス数）を確認して、例年より難しいか簡単かをチェックできる！」
「公立の第二希望と私学を比較した結果で私立が希望順位が上ならば、私学を最大3校を受験するのも推奨！」
といった感じでしょうか。
愛知高校の受験が不合格だった子も、来年以降に入試を控えるご家庭も、参考にしてもらえるといいです。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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