昨日のことです。定期テスト中の岩中3年生たちがプリプリと怒りながら教室にやってきました。
家庭科のテストで明らかにテスト範囲外であった「卵焼き」のところから出題があったようで、皆が怒ってました。
「Yちゃんとか凄い怒ってたよ~」なんて話していると遅れてYちゃん登場。
「あれは酷い!1点2点ならまだしも12点分も出てたんですよ!50点満点でですよ!ちゃんと範囲として指示してくれていたらちゃんと勉強したのに!」
どうも他クラスでは先生が授業中に口頭で「卵焼きのところテストに出す」と言ったとか言わなかったとか。
ただ、明らかに範囲表からはみ出てる卵焼きの部分の出題を等しく全クラスに伝えたかどうかを確かめるすべはありません。
ちなみにYちゃんは恐ろしく人の話を聞く子です。話す人の目をしっかりと見据え頷きながら話を聞いてくれる子です。
そんなYちゃんが他の子と同様に出題情報を聞いていないというのは、恐らくそのクラスでは告知されていなかったのではないかと推測します(確かめるすべはありませんが)
Yちゃんは明日同じ想いの友達たちと一緒に交渉(抗議)に行くと言ってました。
「団体交渉権だね」なんて習ったばかりの語句を使いたいAさんがそのときボソリとつぶやきました(笑)
一生懸命定期テストに取り組んでいる子ほどこの「卵焼き事件」に対する怒りは大きなものでした。
そりゃそうでしょう。志望校目指して必死でやっているのに、フェアじゃない状況で不利になるだなんて頭にきますよね。50点満点中の12点って24%ですからね。
ただこういった事件、勉強への関心が薄い人ほどどうでもいい小さな事件になるんですよね。そもそも「卵焼き」が範囲外だったという事実に気がつくことがありません。
そしてそれを聞かされたとしても何も思いません。「いや、元々ほぼ家庭科勉強してなかったから俺の点変わらんかったと思うわ」なんて(苦笑)
実は同じようなことが昨年ありました。
中3のあるクラスで定期テスト範囲表が発表3日前に配付されてしまいました。月曜発表なのに金曜に範囲表を配付してしまったのです。
きな臭いのは自分のクラスの生徒をあからさまに贔屓することで有名な担任の先生のクラスでだったのです。
その先生のクラスは毎年運動神経が良い生徒が集められていて体育大会はいつも優勝候補筆頭になるそうです(実際昨年も今年も強かったw)
こんな噂が生徒に伝わり私の元にまで届いてしまう先生のクラスで、発表3日前にテスト範囲表が配付されてしまったんですよね。
いやぁ~このときは私も頭きましたね~。故意にせよ故意じゃないにせよ後味最悪な事件でしたね~。どう繕っても明らかに不公平な定期テストになってしまいましたから。
本気で勉強していた他クラスの生徒たちも怒ってました。穏やかな子が「ズルい!」なんて言っていたのを覚えてます。
(本来テスト範囲発表されるはずの月曜にあった学年集会でその先生はそのことについて謝ったそうです)
基本的にこの事件には他クラスの生徒は少なからず不快感を示していたのですが、他クラスのある生徒にそのことを聞いてみたら驚愕の返事が返ってきました。
その子の感想は・・・
「どーでもいい感じ」
あいた~。これは酷い台詞です。
勉強にさほど興味なく、定期テストへ向けての気持ちが薄い人ほどどうでもいい事件だったのでしょうね。
彼女の台詞は衝撃的でした。そうか、どうでもいいのか。でもそりゃまずいわな。勉強への気持ちが薄い証拠だもんな。
もしもこれがバスケ部の引退がかかった中3夏の大会で、相手チームが10点先取したところから試合開始することになったら怒っていたはずなんですけどね(苦笑)
さて、今回の卵焼き事件、その中学の中3の生徒の皆さんはどう感じましたか?
怒りなり悲しみなり不快感を心に抱いたならば勉強への気持ちが強い証拠だ。
何も思わなくて「どーでもいい」なんて人は勉強への気持ちが薄い証拠だ。
どうかお金を払って塾に来ている君たちには、熱くなって不快感を示していて欲しいなぁ。
さてさて、今回の卵焼き事件、どういう結末になるでしょうね?覆水盆に返らず、割れたたまごは殻に戻らず。
また生徒に聞いてみます。(追記:全員正解扱いになったそうです)
今日はこのへんで。
それでは。
國立拓治
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