デリケートな話題ですが大事なことなので書いてみたいと思います。
先日質問のメールをいただきました。
「愛知県内で内申がほぼ1の不登校の生徒を受け入れてくれる私立高校ってありますか?」
私は正直知らなかったのでこう答えました。
「気になっている進学希望の高校に直接電話をして聞いてみてください。対応してくださると思います」
「もしも受け入れ不可ならば、どこかご存知の高校無いですかと聞いてみてください」
外部生の方だったので、私が時間を割いて調べるのもちょっと違うかと思って、調べる手段だけお伝えしておきました。
不登校の生徒が各中学に例年いるならば、例年各高校でそんな問い合わせがあるはずです。
伝聞ではなく直接話して相談するのがベストだろうと思いました。
11月26日追記 公立も2014年度から入学時に不登校の対応をしてくれるようになったみたいです。しばらくしたらリンク切れると思いますが→こちら
さて、タイミングよくというかなんというか、本日ある私立高校の先生が塾に訪問してくれました。
私はふとこの話を思い出し、その先生に聞いてみました。
「不登校の生徒への対応ってどのようにされてますか?どこか受け入れをしている高校ご存知ですか?」
規定通り受験してもらえるが入学後に特別扱いは無い
その先生がおっしゃるには、「受験はしていただける。合否も普通に判定をする。しかし入学後に特別扱いをして、出席日数が足りないのに進級させたりはできない」
と言ったものでした。不登校だからと進級に関して特別ルールはどこも無いということでしょうね。
ベストはやはり受験前に事情を高校に伝えて相談をすることだそうです。まずは入試に関して多い欠席日に関しての理由を先に伝えておくことです。
学校説明会の個別相談会でもいいですし、学校に直接電話して相談をしても良いと思います。
中学の先生に任せたりして間に人を入れると行き違いが出るやもしれませんから、私が思うに直接高校にお話をして欲しいです。
ヤンチャで出席日数が足りないわけではないので、事情を説明すれば高い確率で受験することができるのではないかと想像してます。
自分の耳で聞いた情報を元に、納得の上で受験をするなり入学をするなり決めて欲しいです。
ご家庭と高校の2者にとって一番の悲劇は、もしもその子が引き続き学校に行くことができなかったときに「こんなはずじゃなかった」「そんなこと言ってなかったじゃないですか」なんていがみ合うことですよね。
うまく通えるようになったときはもちろんのこと、うまく通えなかったときのこともちゃんと想定して、家庭と高校が話を最初に話をしておけばいがみ合うこと無いです。
最初から受け入れないのもある意味誠実か?
その私立高校の先生はこんなふうにもおっしゃってました。
「支払ってもらった入学時のお金とか授業料とか、無駄になってしまう可能性をはらんでいるならば、最初から特別対応をできないことを伝えてお断りする高校も、ある意味誠実かもしれません」
んー難しいです。
保護者からしたらこれからの3年間を希望的な視点で描いているわけです。
中学時代は不登校だったけど、環境を替えることで再び学校に通うようになることを。
学校に通うことが「善」だとは思いませんが、人とのコミュニケーションが取れる人のほうが今後生きやすいだろうことを親は感じてます。
藁をも掴む思いで高校を探してますから、もしも結果的に高校に通えなかったとしても、授業料がムダになったとしても、それはそれで受け止めるので高校に通わせてあげたい。
そんな思いのご家庭もあると思うんです。
私は「特別扱いできませんが、門戸は開いています」といった対応の方が誠実に思えますね。
不登校の高校生は週に1度程度通うだけの通信制の高校に転校するパターンが多いそうです。
最終的にこのパターンになったとしても、全日制の高校への進学をさせたいご家庭ありますよね。
結論を一言言うと「気兼ねなく志望する高校に相談を!」ですね。
進路をどうしようかと悩まれている不登校の子を持つご家庭の参考になるといいです。
以上です。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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