毎年この時期になると並びだす公立高校過去問題集。
愛知県ではこの3種類がメジャーですね。
当塾では年明けの1月から配付して取り組ませるようにしているのですが・・・
「過去問は年明けに配付」って予告しているのに勝手に買ってくる生徒いるんですよね~。
周りの友達が持っていると焦って居ても立っても居られなくなるのでしょう。
勝手に買ってくるのでお勧めできない過去問を買ってきてしまいます。
「過去問なんてどれも一緒でしょ?」なんて思っているかもしれませんが、
1つ1つ特徴があって大違いなんです。徹底比較してお勧めの1冊を決定しましょう。
私が思う過去問選びで重要な点は
1.問題を解きやすい
2.解説が詳しく書かれている
の2点です。この2点に注目して比較していきます。
ではいきますよ!
オレンジ色が目印の英俊社の過去問
TOPバッターはオレンジと緑の表紙である英俊社の過去問です。
実は当塾が採用している過去問です。
決め手は「国語の省略無し」「収録回数」「全10回分のCDつき」です。
バランス取れた優等生タイプの過去問かと。
解説の詳しさを2015年度数学「大問1のカッコ2」分数の計算問題と
「大問3カッコ1」の確率の問題で見ていきましょう。
まず計算は・・・途中式1つです。シンプル。
確率の問題は文章表記で少々見づらいでしょうか。
大田先生が言っていたその他の弱点としては、解答解説も一体化しているので、
問題ページと解説ページをペラペラと開いて確認する必要がある点です。
これも大きめの弱点ですね。数学とか不便です。
弱点書きましたが思いつくのはこれだけ。
総合的にはとても使いやすい過去問でお勧めですね。
さてお次は・・
三色ラインが目印の数英出版の過去問
次にご紹介するのは数英出版の過去問。ここだけの大きな特徴は・・
問題が1回1回バラバラになってます!解答解説も別に!
なんて解きやすいんだ!って思えそうですがそうでもなく、
最終的にぐちゃぐちゃになりやすいです。入れ物も使いにくい。
ルーズリーフを几帳面に使いこなすことが出来る人にだけ勧めれそうでしょうか。
各高校の倍率が掲載されているのですが、中日新聞のコピーです。
やっつけ仕事感がスゴい過去問です。作成に愛着が感じられない。
リスニングCDは無く、ネットから聞いてねという感じです。
今の子はネットで聞くという手間は感じないのかな?
アナログ世代の私としてはCDの方が手間なく敷居が低いけどな。
何よりCDプレイヤーが家に無かったりするのかな・・・
やりたい年度分だけ持ち歩けるのはプラスですが、
ぐちゃぐちゃ問題だけがネックです。几帳面な人にだけお勧めしておきましょう。
さて最後は・・
黄色と黒が目印の東京学参の過去問
ここも老舗の過去問ですね。ちょっと前まで全面黄色で絵がついてましたが、
ここの最大の弱点は国語の問題の省略があることです。
これは大きなマイナスポイント。これをカバーする良い点あるでしょうか?
確率の解説も図解入り。解説の細かさは好感が持てる! なかなかいいんじゃない?なんて思ったところで
もう一つの大きなマイナスポイントは解答用紙が本誌と一体化してます。
一体化した解答用紙を使う子はいないでしょうね。んー大きなマイナス。
さてさて、3冊比較した内容を表にまとめてみました。
総合力でお勧めは英俊社の過去問で決定!
記事を読んでいる途中でお勧め教材に気が付いていただけたと思いますが、
私のお勧めはオレンジと緑が目印の「英俊社」の過去問ですね。
おそらく他の都道府県でも同じだと思います。
この3社で比較するならばオレンジと緑の過去問をお選びください。
間違いありませんから。
全体的に英俊社クオリティーで、解説が東京学参ぐらい詳しくなり、
数栄出版のように解説が本誌と離せたら、言うことないんですけどね。
英俊社さーん!改善検討お願いします!
塾用教材にも愛知県の過去問があるんで
今度はその教材のレビューもしてみますね。
参考にしてください。
今日はこのへんで。
それでは。
英俊社が最強かと思われたのですが・・・続きの記事はこちら↓
おかげさまで発売3か月弱で3刷重版出来!↓
國立拓治
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