教室の雰囲気を保つために日々行なってる教室対応をご紹介!

ある日の教室の様子です。

しゃべりたい自習生への対応

入校してきたばかりの中2女子生徒2人組、授業を行う部屋での自習を決めたようでした。

その自習場所はというと少々やな席です。前の席には仲の良い友達がいて、その後ろの席で隣同士で2人で座って勉強をしようとしているようです。

これはヤな感じですね~。

仲の良い友達と楽しく勉強しちゃおうなんて思いが見え見えです。あわよくば勉強中におしゃべりしたいななんて気持ちも透けて見えます。

悪いな、うちの塾そういうんじゃないんだわ。おちゃらけてるのは休み時間だけだから。生徒たちに話に行きました。

「あーなんだかヤな予感するね。いい?隣同士で座ってるけど、自習中にイチャイチャと喋りだしだしたらすぐに片方が遠くの席に飛ぶからね。隣同士でやりたければ真面目にやりなよ」

「え、厳しいね・・」

「そりゃそうでしょ?勉強しに来てるんでしょ?」前の席の生徒にも声かけます。「授業中後ろ向くんじゃないよ。前だけ向いてやるんだよ」

3人共に釘を刺しておきました。これが守れなかったら今後この近距離で彼女たちが勉強することはありません(^^)

様子を見守りましょう。

宿題忘れへの対応

宿題忘れの生徒は私のところへ来てその事実を報告することになってます。

宿題忘れのプロみたいな生徒には講師の先生がマンマとやられてしまうことあるんですよね(´▽`)

迫真の演技で「あ、ノート忘れました」とか「あ、やるところ間違えました」とか、「あ、ほとんどわかりませんでした」とか(^^)

その日は宿題忘れの技術をもった猛者Aくんが私の元にやってきました。「あ、フォレスタから宿題が出てたのに、フォレスタステップをやってきちゃいました」

むむ、確かのその日は冬期講習が終わって通常授業の一発目の授業です。

講習用教材から通常授業用教材へを使用する教材の変わり目の日で、「間違えることもあるかも、しょうがないかな」と思える年に数回しかない日です。

「しょうがないな。じゃあ次回の宿題に今回のを上乗せしてやってくることにするか」

心なしかニヤリとするAくん。一応の確認で聞いてみることにしました。

「で、間違えてやってきたってところを見せてみ?」

「・・あ、全部わからなくてやれてないです。ノートには問題番号しか書いてません。授業の中で聞こうかなって思っていたんです・・・」

目を泳がせながら饒舌に話すAくん。ほうほう、よくぞその状況でこの場を切り抜けようと思ったな(;・∀・)

「なかなか上手いこと言ったけどそりゃアウトやなぁ~。そりゃチート(ズル)だわ。上手いこと考えたけどね~。はい、どこかで自習1コマ来ることにしよか(^^)」

観念したAくんと自習に来るコマを決めました。この押し問答を講師が生徒と1対1でするのはなかなか難しいですよね(´▽`)

気持ち薄い自習生への対応

私が奥の自習室に入っていった時、その瞬間の自習をしている生徒の素振りで集中が切れている生徒がわかることがあります。

私が部屋に入ったとたん、ペンを握る生徒。ページを変える生徒。教材を変える生徒。

これらの動きは全部、ボーっとしていたり他事をしていた可能性がありますね。

この素振りが自習室に入るたびに見られる生徒はその可能性がグッと高まります。

そんな怪しい生徒がいるときには、見に行ったときに教材の場所とノートの書いている場所を覚えておきます。

30分とか1時間経過してから再度見に行きます。すると・・・残念ながらというか目論見通りというか、ほぼ動いてないんですよね(◎_◎;)

その日も1人いましたね。やる気が湿った生徒が奥の部屋に。

その生徒が塾に来た時間と進んだ成果を割り算してやって、どれだけ無駄な時間を過ごしているかをぶつけます。

「塾来てから2時間経っただろ?お前がやったのはたったこれだけだぞ。ってことは1時間でこれだけ。まるでダメだよね」

「意地悪とかじゃなくてな、お前は集中切れやすかったりするから、人目が無いこの奥の自習室は良い環境じゃない。明日から人目がある隣の部屋でやりな」

気持ちが乗る日も乗らない日も、波なく取り組んでもらいます。集中切れやすいなら切れにくい環境に移ってもらいます。


以上、これらの3つは同じ日に起こった出来事です。

こんな感じで教室内の雰囲気を保つべく、私は日々教室を見て回ってます。

1つ1つは小さなことに思えるかもしれませんが、こういう小さなことを小さなうちに対応するのが塾の雰囲気を保つ上で大切なんですよね。

たとえば紹介した3つの出来事、対処できずに見過ごしてしまいそのままになってしまったとします。この調子で何もせずに3か月が経過した頃には・・・

塾は勉強をしたくない緩い空気で満たされた場所になってしまいます。

言い訳ばかりで宿題をやってこない生徒が増えてきます。自習は仲の良い友達同士がぺちゃくちゃしゃべってて勉強したい生徒が居心地が悪いという酷い自習室に。

自習に来てもボーっとなにもやらないとか、こそこそスマホを触ってるなんて生徒で溢れ、勉強を頑張りたい子から去っていくダメ塾へまっさかさまです(◎_◎;)

今すぐ役に立たない勉強というのは基本的に「面白くない」と子供たちが感じてしまうのが普通でしょう。

その状況あるうえで、勉強を頑張りたい子が通うのが塾ですからね。

頑張って取り組めるように子供たちを応援できないならば、そんな雰囲気を教室に作れないならば、それはもうボッタクリのダメ塾です( ゚Д゚)

なんだか変に熱が入ってしまいましたが、教室は生徒たちの気持ちが緩まぬように気を張って見ていきたいですね♪

ある日の教室での様子をご紹介してみました。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は7万部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。