OFFです。余談を。
いつからか個別指導塾の夏期講習というのは、運が悪いと20万30万という講習費を提案されるところになってしまいました。酷い話だと50万60万と提案してきます。
私の表現で言ってしまうならばこれらは全て「ボッタクリ個別指導塾」ですね。
入学時やら普段の授業やら、あらゆるものの価格を安く抑え、「採算どうなってるんだろうね?」と不思議に思うような塾は、こういった長期休暇の講習で沢山受講してもらい採算を合わせるタイプの個別指導塾が多いです。
もちろん入学時に講習でこれだけかかるということは事前に話していないことが大半でしょう。普通の感覚があれば、そんなことが入校時にわかってたら入校しませんよね。
私の考えるぼったくり個別指導塾は
「事前に予告なく、普段の授業料の10倍以上の授業料を講習時に提案する個別指導塾」
という塾です。
普段から高額の塾であったり、講習時に大きな費用がかかることがあることを入校時に了承を得ている塾は私の思う「ボッタクリ個別指導塾」の枠には入りませんので勘違い無きよう。
集団授業塾ではこんなことは起こらないのです。なぜならば一律に同じ金額をいただくことになるので、無茶な価格設定をすると一気に評判を落としますから。
それに対して、個別指導塾、各家族で個別に提案をするので横に講習費が漏れることはまれです。
サービス業でありながら先生という特殊な立場を利用して、保護者に少し上の立場からぼったくりの価格で提案します。
・・・あー長くなっちゃいますね。ボッタクリ個別指導塾に対する想いはこちらの記事で書いてますのでよかったら↓
こんなわけで私、ボッタクリ個別指導塾とかボッタクリ講習とか嫌いなんですよね~。改めて言わずとも「ボッタクリ大好き!」なんて人はいないと思いますけどね。
会社の方針で苦々しくボッタクリ講習提案に取り組む塾人には同情いたします。
先日、記事にも書いた通り破天荒フェニックスという熱い本を読みました。
メガネ屋の再生の話なのですが、途中でスリープライスメガネ業界を牽引するジェイムズ(JINS)が業界で初めて「薄型レンズに変えても0円」というサービスを始めるシーンが出てきます。
これは革命的なことだったそうで、このレンズを薄く良いものに変えることで本来の価格から少しでも多くお金をいただいて、経営を成り立たせていたという側面がこういったメガネ店にはあったそうです。
ここで他業種から移ってきた破天荒な社長がこの「薄型レンズに変えても0円」というサービスについて意見を言う場面になります。本文から紹介すると、
しかし、僕自身もメガネ業界の外からやってきて、この業界独特の不透明な価格システムには、以前から強い違和感を抱いていた。
「うーん……。でも確かに、メガネ業界全体は旧態依然としていて、客数を伸ばすことに注力せず、なるべく利益率を高く保とうという習慣から抜け出ることができないでいる。お客様に最初に価格を提示しておいて、視力を測った後から『お客様の度数なら、レンズがこんなに厚くなっちゃいますよ。あと何千円プラスすれば』と後出しジャンケン的に価格を吊り上げる今のやり方は確かに不透明だと俺も思う。シンプルに、お客様にもっと解りやすい価格を追及するのは、商売人としてあるべき姿だろうし、ジェイムズ(JINS)のこのやり方は、たぶん間違ってないんだと思うよ」
こんなシーンです。
私はこのシーンを読みながら「個別指導塾のボッタクリ講習と一緒やん!」なんて思って読んでました(^^;)
『お子さんの成績なら、志望校も危ういです。夏期講習は●十万円のこの提案で行きましょう』と後出しジャンケン的に価格を吊り上げる今のやり方は確かに不透明だと俺も思う。
ほら、全く違和感ないですよね?個別指導業界を牽引する大きな個別指導塾はJINSと違ってこのへんは牽引してくれません。
なんなら大きな個別指導塾はその大きな組織で働く人々を守るべく、こういった講習を率先して行う側だと言っても言い過ぎでは無いと思っています。(いや言い過ぎか?^^;)
教育にかかるお金ですし、デリケートですよね。そんなところを突いて、売り上げ目標を達成させるために無茶をしているのが一部のボッタクリ個別指導塾です。
ボッタクリ講習を無くしたい!
当塾はまず入校時に講習時の提案方針を入校願書に書いてもらいます。こんな2択です。
□受講する必修受講の範囲で指導してほしい
□必要であれば追加の授業受講も提案してほしい
これは歯医者の最初のアンケートを元につけるようにしました。歯医者と同様「先生」と呼ばれる職業ですから、気兼ねなくしてもらえるように最初に意向を聞くのはいい作戦だなと。
これでもしも追加の授業受講の提案を希望する方にチェックが入っていたら、講習時に追加の提案をすることも。
しかし、当塾の夏期講習の講習を中3生が入試対策講座も含めてフルで受講したとしても、15万円まで届きません。
例年10万円を超える講習費になる生徒は2人~3人で、今年は1人でした。
これは、
・塾の支えは少なければ少ない方が理想だ(来なくてもやれるのが一番理想)
・スグに来る1人で勉強する日を目指して、1人でやれる勉強は1人でやって欲しい
・授業内容を演習する時間であったり、学校の宿題をやる時間であったりを考えると、1日に多すぎる個別指導の授業を受講するのは消化不良を起こす
・そもそも、普通の高校入試において、ひと夏に30万とか50万とかかけて学力を上げなくてはいけない状況というのは健全とは言い難いと思う
こんな当塾(私)の想いからそうなっています。私の想いですから異論は認めますよ。
これからフランチャイズ化に伴って、講習を整えていかなければなりませんが、今の形で作る塾でも実施することになると、おのずと高額な講習にはできないようになってます。
こんな流れで、家庭と相談して講習を作っていけたらいいなと思っています。
ボッタクリ講習はグレーですから、表現しづらいですが、正面切って広告などで批判をして、ボッタクリ講習を攻めたてていきたいです。
もっと個別指導塾業界全体の講習が透明度高くなっていったらいいなと思っています。
休日だから何書いてもいいのに、なんだか燃え上がりやすい題材で熱く書いちゃいました(+_+)
よかったらまたご意見ください。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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