アメやムチを使ってでも学習動機を増やしていこう!

今週はメイン中学を含む4校対象で定期テスト2週間前点検の週です。

定期テスト前はテスト7日前に学校のワークの点検をするようにしているのですが、こういういきなり多量の点検を1日で終えようとすると、ズルしてくる生徒出てくるんですよね。

塾の点検にズルとか意味ないですから、もう少し計画的にワークを進めることができるようにと、2週間前に2教科とか3教科とかをあらかじめ点検するという作戦です。

そんなわけで今週月曜からワークの点検を受け付けていたのですが、絶賛やる気湿り中だった中2Kくんがワークを4冊ドサッと持ってきました。

「あと1冊は今学校に提出してるんで、今出せるのはこれで全部です」

おや?なんだ?この前のめりな感じ。

いつものやる気の湿り具合を感じませんね。これは何かがあったはず。

そんな思いでKくんに話しかけます。

「これは君、何かあったね?テストの結果で何かの勝負がかかってるね?スマホとかじゃない?」

まさにビンゴです。Kくんが言いました。

「成績がよかったら今没収されているスマホが返ってきます。成績が悪かったら解約されます」

おおおお!!!何という素敵なアメとムチ!!これは前のめりにならざる得ないでしょう(^o^)

親の本気を感じる素敵なアメムチ設定です。

ご褒美で釣る感じだったり、脅して背中を押す感じだったり、こういうの邪道に思う方もいらっしゃるとは思うのですが、私はアリだなぁと思ってます。

中学生活は3年間、愛知で言うと中3からの通知表が関わると。あと少しで中3に上がるのに、待てど暮らせど子供のモチベーションは上がってこない。

何かしら刺激をして上昇するきっかけを与えてあげたい。そんなすがる思いでのアメムチ設定です。

良いんじゃないですか!アリだと思います!

「安易にご褒美で釣るように勉強を頑張らせると、そんなときにしか頑張れなくなるから良くない!」なんてセリフも聞いたこともありますが、私は20年間そんな生徒見たことないです。

多くの動機に支えられている学習者は強い!

東大教授の市川伸一さんが書いた「学ぶ意欲の心理学」という本が好きです。

学ぶ意欲の心理学 (PHP新書)
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見た目は硬そうな雰囲気醸し出してますが、とても読みやすくわかりやすい本なんですよね。

この本に掲載されている、市川さんが作った勉強のモチベーションに対して表した図がこちらです。model-1

今回のスマホをかけたKくんの前のめりになったキッカケはこのマスですね。model-2

さすが功利性デカいので威力抜群ですね!(※功利性とは自分にとって利益になる事を優先する性質です)

この6マスを見る限り、中学生の学習動機って・・・仕事や生活に活かす場面無いでしょうし、この4マスじゃないですかね?model-3

「多くの動機に支えられる学習者は強いよ!」なんてこの本には書かれていました。

アメムチをキッカケに、それで出した結果を元に、「学習自体が楽しい」なんていう「充実志向」も加わるといいなぁと思います。

下の段をダシにして、上の段を目指すということですね!多くの動機の元で安定して頑張って欲しいです!

そんなわけでKくん、スマホ奪還を目指して頑張ってね♪(^o^)

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。