とてもデリケートな話題です。でもひどい個別の塾が多くあるのが現状です。批判恐れず私の思うところ書いてみますね。
まず「ぼったくり」という言葉を調べてみました。ウィキペディアより。
ボッタクリ(ぼったくり)とは、店側の客への不正行為で、商品やサービスを相場を大幅に上回る価格で提供し、客を欺くことを指す。 語源は米騒動の際の暴利取締令にて「暴利」を活用させたものであり、しばしば短縮されて「ボッタ」、動詞として「ぼったくる」「ぼられる(ぼる)」と表現される。
ちょっとぼったくりという言葉は適当じゃないでしょうか(苦笑)過剰に大きなお金を取るという意味で採用しましたが、厳密に文章にするとえぐいですねw
私の言葉でぼったくり個別指導塾を説明してみると・・・
ボッタクリ(ぼったくり)個別指導塾とは、夏期講習などの季節講習時にその生徒の学習能力や集中力持続時間をを大きく超えていることを認識しながらも、塾の売上目標達成のために1日に5コマ6コマと受講しなければ消化できないような過剰な授業数を提案し、20万30万といった金額の講習を受験への不安を煽って受講させる塾。
ですね。
20万30万の金額がいけないって言ってるんじゃないんです。「生徒・保護者・塾」の三者が話し合いの末でこれで行こうということになればそんな金額のスゴ塾もあるでしょう。
ビリギャルの坪田先生の塾は映画を見る限りおそらくそんな感じでしょう。(スゴ塾の例)
私が嫌なのは「その生徒にとって過剰な授業数であることを認識している上で目標売上達成のために過剰に提案すること」そして「受験への不安を煽って受講させること」ですね。
見たわけじゃないですし、グレーですから何とも言い難いですが、こういった面を持った個別指導塾が存在してます。それも結構多く。
結果にコミットできないことにつけこんでくる!
ライザップって清々しいですよね。大きなお金はかかりますが、結果にコミットしてます。ダイエットというのは仕組みがシンプルなので、結果を約束できるのでしょう。
「筋肉をつけて痩せる」という目的に反するものならば、たとえ売り上げに関わることでもトレーナーは購入を反対するでしょう。
「そのサプリは過剰に摂取すると身体に悪いですから購入するのは辞めておきましょう」
「オーバーワークになりますから逆効果になります。通う回数は今のままを保持しましょう」
なんてシーンがあるかもしれません。結果にこだわるので過剰なものは売り上げを減らしても勧めません。
対して個別指導塾。残念ですが爽やかじゃないですね。成績と言うのはダイエットと違って学習指導にかけた時間がそのまま成績上昇に直結するほどシンプルじゃありません。
ある程度はその傾向ありますが、個人差ありますし残念ながら結果はコミットできません。
この結果にコミットできない部分につけこんで、ぼったくり個別指導塾は上限無く節度無く膨大な量の講習を提案してきます。
もしも結果にコミットすることになったならば、今までの講習時に毎日5コマ受講していた生徒は授業数が減るはずです。
「習った内容を定着させるためにも、各時間で出た宿題に取り組む時間が必要だから、授業数はここまでで抑えましょう」なんて。
勉強も運動と一緒でオーバーワークがあると思ってます。個別指導の塾はインプット中心の指導になるので、闇雲に多くやればいいというものでもないかと。
個別指導の指導は集団指導よりも濃度が濃いのでなおさらで、私は中学生なら集中力も考えて先生1人に生徒2人までの個別指導なら1日2~3コマが個別指導形態の限界かなって思ってます。
授業だけなら5連続7連続と受けることができますが、その内容を定着させるための時間を取ることができないので消化不良を起こすだろうと私は思います。
わかってるはずなんです。現場の先生はそんなこと。1日5コマ受講させた5コマ目など授業として成り立っていないことは。
1日7コマ受講させても定着させるための時間を作らない限り効果が薄いことは。ここを塾の売り上げ目標のために目をつむるのです。
そして夏休み前の面談で断定口調でこう家庭に切り出すのです。「志望校合格のためには、これだけの授業が必要です!」
なんてことない、ぼったくり個別指導塾ではその授業数の根拠は多くの場合売り上げ目標から逆算されているだけです。
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いやー派手に書いちゃいましたね~。
私のこの記事を見て不快感を示す同業の方多いと思います。その中でも・・
「失礼なことを言うな!うちは30万の講習だけど、生徒保護者同意の元、消化不良を出さぬように考え抜かれた夏期講習だ!成果も出てる!わかった口を聞くな!」
なんてキレてる塾は本物の個別指導塾です。価値あるものは高価なものです。
それに対して・・
「余計なことを言うな!営業妨害だ!そんなこと俺だってわかってるよ!でもしょうがないだろ本部の指示なんだから!」なんてキレてる塾は本物のぼったくり個別指導塾です(笑)
言いたい事を書き連ねてきました。まだ止まらないんですけどそこそこにして、ぼったくり塾の見分け方と対策を3点ご紹介!
塾の規模が大きいほどその可能性が高まる!
おそらく個人経営の個別指導塾はその可能性は低いです。塾長が無茶をしたツケは全て自分に返ってきますし、無茶をする理由がありません。
対して大きな企業の塾はその規模の社員たちとその家族を養うだけの金額を売り上げる必要がありますから全力です。
状況が良くない教室の穴を好調な教室が穴を埋めるべく売り上げを目指します。
テレビCMを流するような大手個別指導塾は少なからずそういった面があることが多いです。フランチャイズ教室と直営教室でまた違いますけどね。
マニアックですが大手個別に通う方はこう聞いてみてください。
「この〇〇教室はフランチャイズなんですか?本部直営なんですか?」
直営教室ですと売り上げ目標バンバンかと。その教室だけしかないフランチャイズ教室だとその可能性は低くなるかと。
規模が大きいほど大きく売り上げる必要がある。規模が大きいほど働く人たちに目標を提示して鼓舞する必要がある。というのが私が思う理由です。
ドアインザフェイステクニックに気をつけろ!
交渉術の一つです。ぼったくり個別指導塾は講習時にこのテクを使って受講を迫ってくること多いようです。
要求水準の落差を利用した交渉術。譲歩的要請法ともよばれる。依頼や交渉の際、最初に難度の高い要求を出して相手に一旦拒否させておき、それから徐々に要求水準を下げていく話法のことで、先立つ要求を目くらましにして、最終的に、こちらの最も望ましい要求を承諾するよう相手を導く。この名称は、訪問先でセールスマンがひとまず相手に拒否させるために、ドアが開いたらいきなり顔を突っ込む動作に由来する。 人は誰かの要求を拒否すると、断ってしまった後ろめたさを感じる場合がある。ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックは、この後ろめたさを解消するために人が「受けた物事に対して何らかのお返しをしようとする」心理に働きかける。こちらの要求を1度ないし複数回相手に断らせることによって、そのお返しとして相手が承諾してしまうような流れをつくりだす。
例えば中3受験生に対して最初に50万円の講習を提案します。「そんな高いの受講できません!」となることを見越して20万円の講習案も用意しておきます。
一度拒否してしまった手前と「20万円なら・・」と落差の大きさに勘違いするのを利用してきます。
受験への不安な気持ちを揺さぶって「これだけ必要です!」なんて断定口調でのたまって、受講を迫られますから、かわすのは至難の業でしょう。
「このテクニックに気をつけて!」なんて書きましたが、正直気をつけようが無いでしょうか。
プロがこれだけ必要と言う中、そんなに費用が出せませんと3度4度交渉するのはしんどいですよね。
やはりこれはもうこういう塾に行かないことが唯一の対抗策でしょうか(苦笑)
では事前に調べるキラークエスチョンはこちら。
入塾面談で夏期講習目安金額を聞こう!
個別指導塾でホームページなどに季節講習にどれぐらい費用がかかるかが明記してあることは稀です。
見て回ってませんが「個人個人状況が違うので、講習の費用も様々です」という表記が多いでしょうか。
確かにそういう面がありますが、ぼったくり個別指導塾にとってはこの台詞はちょうどいい隠れ蓑です。爆破的な金額がかかることを隠せますからね。
ここで効果的な一手を入校面談時に打ちましょう。こう聞いてください。
「夏期講習の目安にできる金額とかありますか?個人個人状況は違うながらもだいたい平均するとどれぐらいか知りたいのですが」
ここで誠実に話してくれる塾は大丈夫でしょう。ここでさらにぼやかそうとしてくる塾はぼったくり塾の可能性大です。
ここでぼやかしを逃がさず追加の質問を2つ。
「昨年一番多く受講した生徒は全部で何回の指導を受けましたか?そしてそれはいくらですか?」
「例えば偏差値も内申も充分志望校に届いている状況で夏期講習を受講するならば、何回ぐらい受講するのでしょうか?」
具体的に迫ってください。
この質問に誠実に答てくれる塾はやはり大丈夫。目が泳ぎだしたり苦しそうに話す塾は辞めておきましょう。
話が違うなんてことにならぬよう、目の前で話してくれたことをメモしておいても良いですね。
以上です。
熱くなって長いこと書いちゃいました。
「それは君違うんじゃない?」とか、「うちそれやられました~!」なんてメールお待ちしてます。
個別指導塾業界で唯一グレーで嫌いな所です。こういったグレーな行為が横行している現在ですが、白く塗りつぶしたいですね~。
安価で画期的で効果的な講習が広まって自然消滅するか、キャンペーンをはって消費者にこの事実を訴えて消滅を目指すかですかね。
また想うところあったり、意見いただいたりで追記したくなったら記事書きますね。
今日はこのへんで。
それでは。
國立拓治
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