集団塾校舎に併設された個別指導塾をオススメしない1つの理由

昨日のブログ記事シリーズを読んでいただいた方からツイッターで質問がありました。

こんな質問でしたね。

あ~良い質問ですね~。これについては以前ブログ記事で少し書いたことがあります。

なぜ私が併設型の個別指導を勧めないのかを、改めて書いてみます!大きな理由が1つです。それは・・

集団塾のオマケ感が拭えない!

前職はメインが集団指導の塾で、併設する形で個別指導部門がありました。20年も前の話で、まだ個別指導塾ブーム前の話ですけどね。

これがまたオマケ感が凄いコースでした。個別指導授業時には社員がその空間に入ることは無く、学生講師だけの空間。

「集団指導で伝えるのが難しい学力の子が来たときの受け皿」という位置づけ100%の個別指導部門なんですよね。

悪気なくとも社員は直接指導する集団指導の方に気持ちは向いてしまうんです。明らかに個別指導部門は手薄になってしまうのです。

私には併設する個別指導にはこのときのイメージがついてしまってます。

今はこんなオマケ感凄い個別指導コースの塾は無いかもしれませんが、ゼロとは言い切れませんよね。

こんなオマケ個別に通うことにならぬように、チェックすべき点はこちら。

個別指導部門専門のスタッフが配置されているかどうかが鍵!

会社として本腰を入れて個別指導部門を盛り上げていこうと考えているかどうかがここに現れます。

その併設個別指導部門に専任として社員が配置されているかどうかを確認してください(大手集団指導塾をイメージして話してます)

もしも人員が配置されていなかったら、集団指導部門のスタッフが掛け持ちで個別部門もやっていたら、会社として個別指導部門に力が入っていないと思っていいかと。

「個別部門は集団塾の校舎の空いてる部屋を利用すればいいじゃないか」というオマケ発想で始まったと想像されやすい状況にとどめを刺されます。

ほらやっぱり!オマケじゃねーか!片手間でやってるって思われても仕方ねーし!

ってなものです。(規模の小さな塾はこの限りじゃないです)

オマケじゃないことがわかればアリ!

こんなチェックポイントをクリアしていていれば、併設型であっても活気のある個別指導部門であればアリだと思います。

実際、豊田駅前のサナルさんは、個別部門があって多くの生徒が通ってるとか聞いたことがあります。

サナルブランドありますし、「個別もしっかりやってくれるらしいわよ」という評判を作る指導をされてきて併設の弱点を克服されたのだと思います。

嫌ですね~。集団も個別も強い大手塾の校舎って。そんなサナルが近くにあったらとても嫌です(*_*)

肩身の狭い想いをした生徒が過去にいた!

さて、この併設型の個別指導のことを話す上でもうひとつ忘れられないエピソードがあります。

クラスでも目立つ活発な男子生徒が当塾に来てくれていました。その生徒は過去に某大手集団塾の個別指導部門に通っていたことがあったそうです。

指導内容がわかるかとか以前に、そこがとても居心地が悪かったって言っていたんですよね。それはなぜかと聞いてみたら・・

「休憩時間が集団指導のやつらと時間がズレるんだよね~。こっちが授業やってるのに集団のやつらがみんなで休憩中に廊下でワイワイしているのが聞こえてくるだよね。なんか肩身狭い感じだった」

おおお!これはその場にいないと感じることができない感情ですよね。とても新鮮でした。

まずもってもともと集団指導の塾ですから集団部門のほうが大人数なわけです。

ふだん学校で休み時間に遊んでいる仲間たちであっても指導形態で分断されて疎外感を感じるみたいです。

また、一般的な傾向として集団指導部門と個別指導部門の生徒の平均偏差値を比べれば集団指導部門のほうが高くなりますよね。

個別指導部門の子はそんなところも加えて少し引け目を感じることあるみたいです。

疎外感とか引け目とか感じてしまうような個別指導部門であれば嫌ですよね。このへんも上手にやってくれてるところならいいですけどね~。

こういったところの空気感は面談で1回行っただけでは保護者が確認できないかもしれませんが、子供自身で体験授業で確認してもらいたいですね。

「居心地どうだったか」を確認してください。

以上です。

集団塾併設型でも素晴らしい個別指導部門もあるとは思いますが、こんな問題を抱えてます。

ココイチのスープカレーか、スープカレー専門店か、って話です(^o^)

飲食店にすぐ例えますが、集団指導塾に併設した個別指導部門っていうのは、ココイチのスープカレーみたいなものです。

ココイチの売りは基本のポークカレー。スープカレーはあくまでサブ。でも普通に美味い。

ですよね。こんな感じかと。

対して個別指導塾はスープカレー専門店です。全国的に言えばマジックスパイス、岩倉市民的に言えばココペリツリーピープルでしょうか(^o^)

スープカレーだけに日々力を注いで作ってるからスープカレーが美味いのは当たり前。

こんな感じです。皆様ついてきてくれていますでしょうか(゜o゜;

オマケ感を拭うために集団指導塾大手の「京進」さんは個別指導の部門をちゃんと校舎を分けて作ってます。

全国にある「京進スクールワン」という個別指導塾がそれです。私が書いたようなことをゼロにすべく分けたのでしょうね。

思いつくままツラツラと書きました。まとめてみましょうか。

集団塾併設の個別指導部門はオマケじゃないかを確認!

個別指導部門に専任の社員がいるかがポイント!

個別の子が疎外感や引け目を感じさせない雰囲気かどうかもポイント!

ですね。

こんな理由で私はオススメしませんでした。豊田駅前の例を挙げましたが、あれはレアケースだと思ってます。

もしも併設型の個別指導を検討するときには、今回記事で書いたようなチェックポイントをチェックして検討してみてくださいね。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。