終業式が近づきます。通知表が返ってきますね。
我が子の通知表を平常心で見ることはとても難しいです。
何と言いますか、自分の成績を見るようなんでしょうね。家族の行為は自分の行為と重なって考えてしまう部分が多いのでしょう。
たとえば血のつながりが無い夫婦の仲であっても、近い存在になってからは自分の想うようにならないときにはなぜか不快に思ったりします。
これも関係が近いからこそ我がこととして感じてしまうのでしょうね。
のび太のママがのび太の0点の答案に激怒するのはこんな感情なのでしょう。
さて、返ってくる通知表、どのように見るかです。
たとえば体育と英語が得意な子のいつも通知表がこうだったとします。
英語4 体育5 その他全て3
そんな子供の通知表がこんな風に変化をしていたとします。
英語4 体育5 数学2 その他全て3
さて、まず何を思いますか?そして我が子に声をかける第一声はなんでしょう?頭に浮かべてください。
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何も考えずにパッと思いついたことを口に出せば多くの方が
「何?数学落ちちゃったじゃない!?」
になるのかなぁと想像します。いつもと違う変化の部分ですからね。その声に悲しみや怒りが含まれた言い方になってしまうかもしれません。
これは子供に声をかける第一声としては0点です。
もちろん親子の関係性とか目指す目標の高さとか、状況によってはこれが第一声で正解の場合あるやもしれませんが、多くの場合ダメな反応です。
良かったところを最初に褒める!無くても探して褒める!
第一声のベストはこちら。
「体育は(引き続き)とても素晴らしいね。英語も良く頑張ってる」
です。
まず見るべきは良かったところ。得意な教科でいつも5とか4を取ってくるものはだんだん自然な風景になりがちです。
しかしそこにはその良い通知表の評価を取るための努力が隠されています。これをいつものことと軽く流してはいけません。
しっかりとその努力を誉めてあげてください。才能ではなく努力を褒めて欲しいです。
元講師の山川先生のお父様は褒め方が素晴らしい方でした。お母様に伺ったエピソードを忘れません。
思うように成績が伸びていない山川先生の成績を見てこうおっしゃったそうです。
「伸びしろが凄いある」
山川先生が朗らかで前向きなのはきっとお父様の影響だろうと思います。この先の成長を信じて応援してくれている感じが伝わる素敵な声掛けだなと。
良いところについてまずは話してあげてください。どれだけ悪いところについて言いたいことが沢山あっても。
悪かったところをどう改善するか相談する!
さて、良いところについてしっかりと話をしたならば、今度は改善すべきところについて話していきましょう。この順番がとてもとても大切です。
数学が2に下がってしまったところについて伝えていきましょう。
「のび太!!!!なんですかこの成績は!!?」
とのび太のママみたいにガーッと叱りつけても改善していきません。なんなら逆効果かと。
この先改善するための相談となるように話をしたいです。
「取ってしまったものは仕方が無いけど、何が原因で上手くできなかったのかを考えて、次に良くするために何をすればいいかを考えて実行していこう」
ここで改善のために決めたこと約束したことが守れなかったときにキッチリ叱るべきじゃないかと思います。
結果が出たこのタイミングでドカーンと叱るのは次に繋がっていかないかなと。
最初にしっかりと良かったところを認めてもらえていたならば、この悪かったところの改善の相談も耳を傾けやすいはずです。
まとめます。
「良いところを先に認める!」
「悪いところは改善の相談!」
我が事のように思う子供の成績に、悪いときには不快感が胸を渦巻いていることとは思いますが、この先の成長を信じてきっちりこの2つのコツを実行してください。
もしもこの先の成長を信じて心落ち着かせて子供に話そうとしているときに、当の本人がヘラヘラとしていることがあるときにはですね・・
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「いかずち」の使用も推奨します(´▽`)
どうか保護者の皆さま、お子さんの通知表をひらく時にはこの2つのコツを頭に浮かべ、深呼吸をしてからひらいてくださいね。
今日はこのへんで。
それでは。
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