例えば中学生の我が子が学校の授業につまづいて、授業内容についていけなくなったとします。
「わからない→つまらない→授業聞かない→わからない→つまらない→授業聞かない」の無限ループが始まってしまいます。
こんなループが各教科で始まってしまい、定期テストの結果は散々。どこからどうやって手を付けて直していけばいいのか保護者はお手上げ。
こんなときにこそ学習塾の出番ですよね。
たとえば今回記事で書く生徒の設定をこうしましょう。
主要教科ほぼわからず。国語がまだましなぐらい。わからないのでやる気など出るわけ無く、勉強時間もほぼナシ。勉強方法とかいう次元でも無い状況。
さて、ここから成績を上げる上でどこから手をつけたら良いかおわかりになりますか?候補はこんな感じです。
「英語」「数学」「理科」「社会」「国語」「勉強時間」「勉強方法」「やる気」
さて、初手としてどこから手をつけて取り組んでもらえばいいでしょうか?
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一番ダメなのが全部やらせることです。とにかく全て良くなるようにとやらせようとしますが、暖簾に腕押し、糠に釘、砂漠に水を撒くような行為です。
「やる気」なんてやってみて結果が出てからしか出ないのが普通です。やる気スイッチは結果が出てからはじめて出現します。
「勉強方法」も耳を傾けて取り組んでみる気になるのはやる気が出てからです。
では私の思う初手は・・・
「勉強時間」ですね。まずは勉強の絶対量を確保です。
そして今回教科は「国語」のみ。何か得意教科があればその教科が良いですが、どの教科も本当に手が出ない状況ならば国語からがオススメです。
まずは力を入れて取り組む教科を絞り込んで、その他の教科は目をつむることが大切です。
国語の素晴らしいのはインプットの時間が最悪ゼロで演習に入れる点ですね。やる気の薄い生徒は「覚える」という作業から入る勉強はハードルが高いです。
そもそも学校の授業でわからないから寝かせてあったのに、教科書一つで自ら覚え直すというのは果てしない苦行です。
生まれてきて10年以上の時を使って身につけた日本語の知識を利用させてもらって、初見であっても問題を解くことがいきなり出来るのが国語の良いところ。
インプットの作業をカットしていきなりアウトプットの作業から入れます。
そして、丸付けをして間違えたものを再度とき直し。これを勉強時間を確保して自分でやってもらいます。
取り組む指示としては勉強方法という程でもないです。「丸付けはこまめに」→「間違いにチェック」→「チェックをとき直して減らしていく」ぐらいですかね。
時間をかけて母語についての問題を解くことで理解は否が応でも高まります。
漢字がテスト範囲であればここにも取り組んでもらい、まずは国語のテストの点数をとってきてもらいましょう。
見事に点数をとってこれたならば・・・ここで初めてやる気が出てくるのです。努力をよく褒め称えます。初手はやる気を出すためだと言っても過言じゃ無いです。
まとめますね。
勉強が苦手で嫌いな生徒への指導の初手は「勉強時間」と「得意教科」が基本。正しく長く取り組ませて成果を出すことを目指す。
成果を出せたなら「やる気」「勉強方法」に着手して「他の教科」への波及を目指す。
です。
私が勝手に考えました。もちろん生徒によっても順序が違いますが、私の中ではこれが基本です。
難しいのが同じことを親が取り組んでみると成果が出ないことがあるんですよね。このへんが難しいところであり、塾の存在意義ですかね。
よかったら参考にしてください。
勉強が苦手な子に対するアプローチについて書いてみました。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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