昔は中学校の先生が高校の受験校について大きな権限を持って口出しをしていました。どれぐらい昔かというと私の頃ですから四半世紀前ですけどね(*_*)
その理由は高校受験のデータを先生が独占的・圧倒的に握っていたからです。
私が高校受験をしたのは複合選抜制度がスタートして2年目のことです。公立高校2校を受験できる愛知が誇る制度ですね。
それまでは公立1校だけの受験であったので学校の先生も進路指導の真剣度が違います。そして、当時はまだネットもありませんし、業者のテストを中学で受験していた時代です。
高校受験のデータを圧倒的に中学の先生が握っていて、家庭は基本的にまな板の上の鯉です。
《まな板の上の、料理されるのを待つ鯉の意から》相手の意向や運命にまかせるよりほかに方法のない状態のたとえ。~デジタル大辞泉より生徒たちへ~
中学の先生が受験校についてこんな感じで強く口出しをしてきます。「その高校のチャレンジは諦めましょう」
こんな言葉を受けて「学校の面談時に○○ちゃんが泣いてた」なんて会話が普通にありましたね。
「あの先生は慎重な進路指導をしてなかなかチャレンジさせてもらえない」なんて会話もあったように記憶してます。
さて、あれから四半世紀が経ちました。
中3生が中学で受験していた業者のテストは廃止、複合選抜で公立2校受験が可能に、愛知全県模試のシェア拡大、ネットの広がりで情報が行き渡る。
正確な受験データが塾や家庭でも手にできるように。学校の先生の多忙化で学校の先生よりも受験情報に詳しい家庭の出現、先生の権威の低下。
四半世紀の間にこんな変化があってですね、今や志望校の選択は最終的に家庭に委ねられることが基本です。
稀に学校の先生に受験校について難色を示されることがありますが、私はそんな家庭にはこう伝えています。
「学校の先生には『私立の○○が合格したら、公立が2校ともダメでも○○に行くことを納得しています。レベルを下げてまで公立高校に合格したとは思っていないので、両方ともチャレンジ校のようになるが、この公立はこの2校で受験します』と言い切ってください」
ここまで言い切ると先生も何も言えないですよね。家族が納得して受験するから責任は先生には及ばないですからね。
そんなわけで今や高校受験校は基本的に家庭側に最終決定権が握られています。先生の受験校への介入度合いは低くなってます。
私と同世代の親は四半世紀前の受験校指導をイメージしてますから、今も「学校の先生が受験を許可してくれるでしょうか・・」なんてことをおっしゃることあります。
もう今はそんな時代ではありません。志望校を最終的に決定するのは担任の先生ではなく受験する生徒本人です。
保護者の皆さんはどうかこのへんを知っておいてください。時代は変わっておるのです。
さてさて、となると、自分の受験校についての正しい知識が必要ですよね。合格に必要な内申点や偏差値、当日点はどれぐらいなのか?自分の実力はどれぐらいなのか?
えー、あからさまな展開で恐縮ですが、WEBで受験校の入試データの販売を始めました(^^)
まだ「名古屋西」「松蔭」「江南」しかデータはありませんが、順次増やしていく予定です。今週中に「西春」が掲載予定です。
販売WEBサイトへのバナーが本日完成しました。先日「引越し先の学習相談」のバナーを作って頂いた方に再度お願いしました。こちら。
明日改めてこのサイトへ繋ぐ記事を書いてみますね。
なんだか最後は宣伝混じりになりましたが、
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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