1つの高校の過去10年のデータを集結させた資料「10年データ」が完成しました。WEB店舗「さくら書店」にてPDFデータを販売開始します。
この資料の見方をサンプルで細かくご紹介していきます。
データは3枚に渡ります。「愛知県教育委員会からの資料」「一般入試の平均内申や平均偏差値資料」「推薦入試の平均内申や平均偏差値資料」です。
まずは1枚目(クリックで拡大)
まずは左上に基本データとして内申・偏差値・当日点の目安を全県模試追跡調査資料から掲載を。いずれも合格者平均ですね。
その下に私からその高校の所感を少し書いてます。右には組み合わせることができる高校を抜粋して掲載してます。
多少北尾張地区に偏っていることがありますが、岩倉と北名古屋の塾が作ったということでご勘弁を。
ここから紙面のアルファベット順にご説明しますね。(AからCは愛知県教育委員会からのデータで作成されてます)
A.倍率推移
一般入試の最終的な倍率を10年分掲載しています。定員の推移を見ながら、志願者総数のボリュームとか例年の倍率とかご確認ください。
2017年春入試より推薦入試と一般入試が同時実施となったので、例年は推薦入試で合格した生徒のデータが省かれていたのですが、これから推薦入試で合格した生徒のデータも表記されます。
第一志望数の右下のマスの数字が推薦入試の志願生徒数です。サンプルの数値で言うならば「503人中84人が推薦入試で志願」という意味です。
B.進路希望調査
10月・12月に愛知県教育委員会から出る進路希望調査での倍率を見て、過去10年と照らし合わせて来春の倍率の予想ができます。
例年だいたい第一回進路希望、第二回進路希望、実際の入試の倍率の推移は同じですから、倍率の予想に有効かと思います。
C.推薦合格率
10年分の推薦入試の志願者数・合格者数と共に合格率を出しました。
各高校で例年の志願者数の推移を見ていただけると思います。推薦入試を検討する際に参考にしてください。
2枚目(クリックで拡大)
2枚目は愛知全県模試の追跡調査資料のデータを元に作成したものです。気をつけてほしいのは、学校の実力テストの偏差値や他の模試の偏差値を元にこのデータを見ても意味が無いということです。
このデータが活きてくるのは愛知全県模試を受験したときだけです。全県模試のデータで作成してますから、愛知の中学生模試受験者数シェアNO1の愛知全県模試を受験をする前提で御覧ください。
愛知全県模試は県内中学生模試受験者数シェアはダントツのNO1です。例年7万人の愛知の中3生の内から3万人もの受験者がいる模試です。
他の会場受験も自宅受験も可能です。県外や海外から愛知県高校入試を目指すご家庭は是非受験を検討してください。
紙面内容の説明続けます。
D.内申別合格者(一般入試)
Dのデータはとても重要です。しっかりチェックしてください。
このデータでその高校の受験者がどれぐらいの内申を持って受験をしたのか、分布はどのようになっているかを見てもらえます。
各年度でその内申の生徒が何%の割合で合格していったかも記入しています。10年通してほぼ赤い(100%)内申をとることを目指してもらうといいです。
このデータを早い時期に見て、目標内申を設定すると良いと思います。中2の段階でチェックできるとより良いです。
逆に、自分の内申が10年のデータでほぼ白い(0%)のときは受験校変更を検討してください。
弱点としては、各マスの割合は記入してあるもののそのマスにどれだけの生徒数がいたかはこのデータでは見ることができない点です。
※2019版より母数と該当する数を分数形式で掲載。マスごとの重みの表現に成功しました!
E.偏差値別合格者(一般入試)
Eのデータもとても重要です。当日点を取る目安はこのEのデータから見ることになります。
このデータでその高校の受験者がどれぐらいの偏差値で受験をしたのか、分布はどのようになっているかを見てもらえます。
10年通してほぼ赤いマス(合格率100%)が並んでいる偏差値を目指して勉強に取り組んでください。
データとしては愛知全県模試の第五回模試での数値を元に作成されています。他の模試や中学校内偏差値で見てはいけません。
こちらも弱点として、各マスの割合は記入してあるもののそのマスにどれだけの生徒数がいたかはこのデータでは見ることができない点です。
※2019版より母数と該当する数を分数形式で掲載。マスごとの重みの表現に成功しました!
F.当日点別合格者(一般入試)
こちらのデータは過去問演習をするときに参考になる資料です。2017年春受験より合計点が増えたことで、10年通しての各年比較はあまり意味がありません。
2016年と2017年の境目が破線で強調されているのは合計点が変わった大きな節目であるということを伝えるためです。
最新の春のデータを参考にしながらも、基本的には過去問を実施するときに1年毎の出来具合を確認する程度ですね。
自分の偏差値を元に志望校を選んでいるならば、過去問を取り組んだときに合格ラインまで届かず全く歯が立たないということは起こりにくいはずです。
入試前に自分の仕上がり具合を確認するべく利用してください。
※2019版より母数と該当する数を分数形式で掲載。マスごとの重みの表現に成功しました!
3枚目(クリックで拡大)
3枚目も愛知全県模試の追跡調査資料のデータを元に作成したものです。引き続き書いておきますが、気をつけてほしいのは学校の実力テストの偏差値や他の模試の偏差値を元にこのデータを見ても意味が無いということです。
偏差値は全県模試のもので比較してください。(もっとも、愛知県公立高校推薦入試に置いて偏差値は入試時には直接関係ありませんけどね)
各校の推薦入試を受験する子がどれぐらいの内申を持っているものなのかというデータと言うのはあまりネット上で見かけないので貴重な資料となると思います。
公立高校の推薦入試は中学の中での推薦委員会という話し合いを突破出来た生徒だけが受験をできる制度です。それを踏まえてご覧ください。
G.内申別合格者(推薦入試)
3枚目で一番重要なデータです。公立高校の推薦入試を目指したいなら、自分の内申が過去10年のこのデータで合格実績があるかを確認してください。
このラインがわからず「こんな成績で学校に推薦をお願いしたらダメかしら?」なんて、勝手に勝負を降りる家庭とかあります。
まずはこのデータで合格実績がある内申を持っていたら、中学に申し出てみましょう。
※2019版より母数と該当する数を分数形式で掲載。マスごとの重みの表現に成功しました!
H.偏差値別合格者(推薦入試)
3枚目で一番重要度が低いデータです(^^;)理由は公立高校推薦入試は筆記テストが無いからです。とは言えこのデータの意味を考えてみました。
自分の偏差値がこのデータの中で合格実績が無い低さであれば、中学での推薦委員会で突破が難しくなるかなと想像します。
中学校で中3になると実力テストを受験してると思うのですが、そこでの偏差値だったり出来が中学校の先生たちにとって入試の実力を見る資料になります。
実力テストの結果が振るわず、その高校のレベルに達していない場合は中学校は推薦を出さないのではないかと想像します。
推薦入試が通らなかったときに一般入試に切り替えられますが、偏差値が足りていない(当日点をとる力が足りない)生徒は一般入試も危うくなるからです。
よって、中学校はそんな危ない橋を渡らせぬよう、「推薦・一般」と通らない生徒を出さぬよう実力が足りない子は内申が足りていても出さないのではないかという私の想像です。
このデータで自分の実力と照らし合わせてもらって、明からに偏差値が足りず合格実績の無い数値であれば、その高校への推薦入試申し出断念も視野に入れてほしいです。
※2019版より母数と該当する数を分数形式で掲載。マスごとの重みの表現に成功しました!
I.推薦基準
各高校の水仙基準は各高校のホームページ上で毎年発表されます。高校ごとに記入内容には差がありますから、チェックすべきですね。
中3になって慌てて資格を取ろうとする生徒沢山いますが、入試への勉強を圧迫してくるのでどうか中2までで資格狩りは終えてほしいです。
TOP校でない限り、その高校の合格目安内申より多めに内申がある場合にはそれだけで推薦が出るので、あまり気にし過ぎなくて良いと思っています。
J.補足データ
ここの部分を2023年よりリニューアルしています。【2023】と書いてあるものには補足データが掲載されています。(それ以前のものには補足データはありません)
WEBサイトへの連携を使って、紙面に載せきれなかったデータを掲載してます。
パスワード付きのWEBページへ続くQRコードを掲載してます。
掲載データは以下の通り。
・合格者・不合格者分布相関表(偏差値・内申点)
・合格者・不合格者分布相関表(当日点・内申点)
・推薦入試内申点別合格者・不合格者
・私立高校併願受験数別組み合わせ上位一覧
・2校受験組み合わせ別合格者・不合格者数一覧
おまけのデータとして活用してもらえるといいです。
以上がデータの見方です。
このデータが愛知県の公立高校入試を戦う武器の一つになったら嬉しいです。皆さまの武運を祈っております!
それでは。
國立拓治
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