一昨日にH29年度の公立高校推薦&一般入試倍率が発表されましたね。当ブログでも記事を書きました。
推薦入試が一般入試と同日開催になる最初の年度、倍率の発表も例年と違いました。
推薦の結果が出る前に作る倍率なので、昨年までの倍率と算出する計算式が少し違います。
「これ昨年の倍率と単純に比較したらダメじゃないか?これはもしかしてヤバいか?」
そんな不安に駆られ、今日の午前にセルモ日進西小学校前教室の西尾先生に相談しました。
今年計算に含まれてしまった推薦組の人数をはぶいて、昨年までの倍率と単純に比較できるようにと考えて計算し直してみました。
すると・・・
一昨日発表された倍率よりも基本的に0.1程度倍率が上がりそうですね。とは言え状況によっては倍率が下がったりすることもあり何とも言えません。
張り切って色々やってみましたが、結論としては
「0.1程度の倍率のブレはあるものの総じて今までの倍率と並べて比較して良さそう」
「倍率がどうあれ生徒がやれることは一生懸命勉強するだけ」でした(苦笑)
午前中に大きな時間を使っていろいろやったのですが、地味な結末に(;・∀・)
せっかくなんで公立一般入試の実質倍率について書いてみたいと思います。
複合選抜制度のおかげで実質倍率はもっと低い!
47都道府県で唯一公立高校を2校受験が可能な愛知県、その複雑な制度のおかげで発表される一般入試倍率よりも実質倍率はもう少し低いです。
その理由は「第二希望の生徒の中には第一希望の高校に合格して抜ける生徒がいるから」ですね。
例えば小牧南高校で見てみましょう。
一昨日に発表された小牧南高校の入試状況は
高校名 | 第一志望 | 第二志望 | 合計 | 定員 | 倍率 | 実質倍率 |
小牧南 | 281人 | 304人 | 585人 | 320人 | 1.83 | ? |
こんな状況です。昨年までと違って推薦の生徒が省かれていないので、ちょっと勝手が違いますが算出してみましょう。
第二希望の生徒数をここから減らします。過去に小牧南が定員割れを起こした時に第二希望の約半数が第一希望に合格していったことが判明してます。
このわかりやすい結果を利用していきましょう。単純に第二志望の生徒数を半分にするのです。
少々乱暴ですし、その学校の状況に応じて調整はいるのかもしれませんが、この方法はとてもわかりやすいですよね。
第二志望をまず半分にしましょう。
高校名 | 第一志望 | 第二志望 | 合計 | 定員 | 倍率 | 実質倍率 |
小牧南 | 281人 | 152人 | 433人 | 320人 | 1.83 | ? |
そして倍率を再計算です。志願者合計433人÷定員320で・・・
1.35倍!!
高校名 | 第一志望 | 第二志望 | 合計 | 定員 | 倍率 | 実質倍率 |
小牧南 | 281人 | 152人 | 433人 | 320人 | 1.83 | 1.35 |
実に3人に2人が合格する数値になりました。
これが実質倍率です。生徒の皆さん少し気持ちが楽になりませんか?
知らない生徒多いんですよね。
先日の私立大成高校の倍率も新聞発表を鵜呑みにして「大成が15倍もあるけどどうしよう!」なんて言われましたからね((+_+))→滑り止めとして受験しているので公立に進学する生徒が多く、私立高校側も定員よりかなり多く合格を出します。
この倍率がわかったからといって何かが変わることはありませんが、少し肩の力を抜いて勉強できそうですよね。
最終的に生徒がやれることは勉強を頑張るだけです。ただ、メンタルも大きく関わりはしますから、肩の力を抜くべく良かったら計算してみてください。
第二希望の生徒数を半分にして再計算するだけですからね。
ちなみに、第二希望を減らすという算出方法ですから、一宮高校のような地域TOP校ですと・・・
高校名 | 第一志望 | 第二志望 | 合計 | 定員 | 倍率 | 実質倍率 |
一宮 | 462人 | 4人 | 466人 | 320人 | 1.47 | 1.46 |
第二志望生徒がほぼいないので実質倍率は変わりませんね((+_+))
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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