先週土曜に行った最後の中3入試対策講座で入試前最後の1週間の使い方について話をしました。
重要視したのはメンタルの強さです。体重や身長のように数値では測れませんのでその強さは自己申告ですが、自分のメンタルの強さによって入試までの仕上げ方を変えてみようと話しました。
・・これ「下克上受験」を読んでそうしようと決めたんですけどね。
下克上受験の主人公佳織ちゃんは入試直前に不安に駆られて大きく心が揺れました。
志望校の過去問演習に取り組む必要がある時期に滑り止め校の過去問をやりたがったそうです。
そりゃあそうでしょう。1年半もの壮絶な勉強をしたのに合格という結果を1つも残せないという結果が怖かったのでしょう。
この入試直前の「心の揺れ」の存在を踏まえてもっとはやく仕上げるべきだったと著者の父親は反省をしていました。
この話を読んでから自塾の過去の生徒たちを振り返ると、スガとショウヘイが私の頭に浮かびました。竹浦先生と同級生の生徒たちですね。
ショウヘイはメンタルが鋼鉄でした。いや、あまり深くものを考えていなかっただけかもしれませんけどね(苦笑)どんどん過去問の演習を進めていきました。
鈍感力が高いのか、深く物を考えていないのか、気持ちいいぐらいドンドン進むのです。
対してナイーブスガ。パリピ風な風貌とは反対に繊細な心の持ち主です。メンタル強度は豆腐レベル(笑)
彼の過去問得点表を見ると・・・5教科全て取り組んだ年度があまりありませんでした。4教科までやったのに止まったままの年度も。
「これはあれか?5教科揃って合計点があまり良くないのを見たくないから4科で止まっているのか?」
「・・そうっす」
・・・
・・
・
これですよね。この部分を踏まえてやらせたいなと。
一応スガの取り組みを反省して、その後は過去問を何年度分か回数指定してチェックをするようになったので、スガのような歯抜けの過去問実施は無くなりました。
そして心が揺れるこの入試直前、自己申告のメンタル強度によって演習場所を自由に選ばせてみました。
「メンタルが鉄のような人は、まだやっていない過去問演習を引き続き進めよう。どんどん新しい問題で調整していこう。市販の予想問題に取り組んでもいいね」
「メンタルが豆腐のようにもろい人は、今日までに取り組んだ過去問の2回目演習に入っていいよ。
取り組んだ内容が定着しているかどうかを落ち着いてじっくり確認して調整しよう」
こんな風に考えて伝えてみました。
生徒一人ひとりが考えて取り組んで、「心の揺れ」を最小限に抑え、いい形で最後の仕上げをしてもらいたいなと思います。
塾生は過去問の進捗と出来をコマメに見せてね。良い準備で当日迎えるぞ!
今日はこのへんで。
それでは。
冗談で「お前はメンタル豆腐の中でも形が整わないおぼろ豆腐レベルだよね」なんて話していたところに、「私はメンタル豆乳レベル」なんて言っている生徒の声を聞いて笑いました(^^)
國立拓治
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