先日ご紹介した「記憶はスキル」という本について再度ご紹介を。
記憶にまつわる論文から要点をダイジェストで書いてくれているのでありがたい話です。
あんまり書くとネタバレになるのですが、興味深かったところをもう1つ紹介させてください。
タイトルの通りなのですが、2つのグループで単語を暗記する際に文字のサイズを変えて取り組んでもらったそうです。
一方は18ポイントという普通サイズの文字、もう一方は48ポイントという特大サイズの文字です。
単位は変わりますが、18ピクセルと48ピクセルはこれぐらい違います↓
18ピクセル
48ピクセル
さて、ここから。
学習後に「覚えた」と思った割合を聞いたそうです。
普通サイズグループは50%程度、特大サイズグループは60%程度だったそうです。
「大きい文字だったし覚えたんじゃね?」と手応えに10%の差が出てるのが面白いですよね。
さてさて、ここからここから!!
実際に記憶が出来ていたかの正答率を調べたら・・・
どちらのグループも20%程度だったのです!
この流れからきたら、
「おおお!やっぱり大きな文字っていい!みんなで大きく文字を書こう!」という着地になるのではないかと予想をするじゃないですか。
そんな流れを裏切ってこの結果です。
面白いですねぇ。「変わらへんのかぁい!」と、スッチー&吉田風に言いたくなります。
これらの結果から、今後気を付けたいことは2つ。
→人間の「覚えた」という感覚は頼りにならない。
→覚えたかどうかはテストをしてその成果を数字で調べることが大切。
ですね。
あなたが自分で気に入って採用しているその勉強法、本当にベストですか?
他の方法とテストをして数字で比較してみることをおススメしておきますね。
「記憶はスキル」で紹介されていた暗記にまつわる論文についてご紹介しました。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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