さて、昨日は「記憶はスキル」という本を読んだというブログをお送りしました。
今日はその本の中でも紹介されていた記憶に関する内容でお送りします。今週生徒たちに話す内容ですね。
以前も何度か書いてますし、新刊の中でもチラッと紹介しているアメリカのカーピック博士(パデュー大学)の2011年の論文から。
モノグサのブログに紹介したい内容の詳細は書かれています↓
これをもう少し中学生向けにかみ砕きたいなと。
さっそく紹介されていたグラフの画像を拾ってきて、まずはそのまま中学生たちに見せて見ます。
「なんか知らんけど、英語で書いてあるしちゃんとしたやつみたい!」感を高めるためにです(´▽`)
では実況風にお送りします↓↓
今日は先週配付した本を元に話そうと思っていたんだけど、もっと伝えたいこと出てきちゃったんで、本は引き続き塾のカバンに入れておいて。
で、今日伝えたいのはこれね。
これはアメリカのカーピックっていう暗記分野に詳しい大学の先生の研究結果の一部ね。
見た通り英語でよくわかんないでしょ?これを中学生にも伝わるように日本語訳をつけて伝えて見るね。
まずは一番右のグラフをみていくんだけど、この4色の棒グラフは何を表しているかというと、勉強の4種類の取り組み方を表してるんだ。
赤いほうから「読む勉強」、「繰り返し読む勉強」、「読んでからまとめる勉強」、そして「読んで問題を解く勉強」だね。
最初の3つは覚える勉強だよね。で、最後のものだけ解く勉強だ。で、このグラフはそれぞれの勉強で取り組んだときの手ごたえを聞いたものらしい。
「バッチリ出来ましたよ!」という手ごたえをくりかえし読んだグループが一番だったと。
問題を解くグループが一番手ごたえ無しだ。間違えたりしたからかもね。
で!
ここからが面白い。
残りの2つのグラフが何を表しているかというとこれです。
実際に問題を解いたときの各勉強方法別の正答率を表しているんだ。
覚えたものがそのまま出る基本問題と、覚えたものを使って考える必要がある発展問題に分けて調べたみたい。
ほら、一番手ごたえが無いと思われた問題を解く勉強が、一番成果を出してるのよ!
やっぱり何かを覚えるには「思い出す」という行為が大事だってことなのよ。
「えーっとなんだっけなぁ?」という作業が覚える力を強くしているということなんだよ。
ほら、自信満々だった黄色い繰り返し読むチームの弱さを見てみろ(笑)
さて、ユズナ、これを見せて先生ははたして何を伝えたいでしょうか?
「覚える勉強ばっかりしないで、解く勉強をしろ!」
いいねぇ。その通り。
先週もダメな勉強法のチェックリストにも入っていたでしょう?まとめる勉強とか眺める勉強とかが。
そしていつも先生はテスト前になると「いいからどんどん問題を解け」って言ってるでしょう?
それはこのカーピックのおっさんの研究結果を知ってるからなのね。
この通り、覚える勉強よりも解く勉強が大事なの。
いいね、ずっと覚えておいて。
テスト前はドンドン問題を解いて勉強をしていこう。
以上です。
元の論文から表現を変えてお送りしています。あまり原形無いと怒られるんですけどね。「正確さよりも伝わりの良さ」がモットーです(´▽`)オコラレルヤツ
今週はこの話を生徒たちにし続けます。何度聞いても困らないし、何度も聞いて脳裏に刻み付けていきたいです。
いつまでも読むだけの勉強をする子に、すぐにまとめたがる子に、読ませてあげてください。
あぁ、これは新刊で紹介するべきだったなぁ(^^;
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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