夏期講習真っ只中、中3基礎特訓講座は続きます。
今日は最初に行う歴史の確認テストが2周目に入りました。2周目に入ってまで歴史をやりたかった理由を話してみることに。
ホワイトボード上部に「飛鳥」と書き、下部に「平成」と書きました。生徒たちに
「間に9つ時代が入るから入れてみて?」と指示を。
「南北朝と戦国は省いてね~」なんて話ながら生徒の縦の知識について探ります。(ご覧になってる保護者の皆様、昨日同様やらせてみるといいです(^^))
時代ごとで短く区切った確認テストは好調にクリアしていく生徒であっても、うまく並べることができないことあるんですよね。
3割から4割ぐらいの子が正解しました。
「今日から歴史の2周目のテストをするのはね、こういう縦の繋がりを意識してほしいからなんだよね」
「歴史って縦の繋がりがあるから、この夏に一気にやって繋がった知識を作っちゃいたいんだよね」
ここからガラリと話を変えます。
大きな石から先に入れろ!
「今から話す話は有名な話だから聞いたことあるかもしれないけど聞いておくれよ」
「どこかの大学教授がね、大きなガラスの花瓶のような入れ物を持ってきて、大きめの石を詰めれるだけ詰めて、生徒たちに質問したらしいんだ」
「『これでこの入れ物はいっぱいかい?』ってね。そうしたら生徒がまだ隙間があると指摘をして、教授は机から砂利を取り出した」
「その砂利をザラザラと入れ終えて、再び生徒に聞いたらしい。『これでこの入れ物はいっぱいかい?』ってね」
「まだ隙間があるという生徒の声のあと、今度は砂を取り出した。まだあった隙間に砂を注ぎ込んだあとに再度質問を。『これでこの入れ物はいっぱいかい?』」
「最後に教授は水を取り出し、この器になみなみと水を注ぎ込んだ。そして『これでいっぱいだ』と」
「最後に教授が生徒たちに質問したの。『何が伝えたいかわかるかい?』ってね。どうよ、君らどう思う?」
うちの生徒たちから意見はありませんでした。私は言葉を続けました。
「これはね、大きな石から入れろってこと。順番が大切ってこと」
「大きくて大切なものを最初に入れないと、あとから入れようとしても溢れちゃうよね。先に砂利とか砂が沢山入ってたら」
ふーんというような生徒たちの顔。話を続けます。
歴史は細長く大きな石だ!
「で、なんでこの話を今してるかって言うとね、君らは来春に向けて受験勉強してるじゃない?そこへ向けて知識を頭に入れていくんだけど・・・」
「やっぱりさっきの話みたいに取り組んでいく順番が大切だと思うんだよ。大きめのものから入れていかないと、溢れちゃうんだよ」
「入試までに覚えたいことが中に入れるもので、器が君らの頭としよう。俺が思うに歴史の石ってね細長くてデカイのよね(^_^;)」
「なにせ縦の繋がりがあるからね。大きな石になっちゃうんだよ。だからこの夏に、2回取り組ませたいと思ってやってるの」
「あと数学とか英語のような理解を伴う教科も忘れにくいから先に入れたいんだよね。もちろん石のサイズとしても大きいから」
「数学は基礎の計算出来ないと話が始まらないし、英語も単語知らなきゃ話が始まらない。だから今この基礎的な内容をやってるのよ」
「歴史は今日から改めて最初に戻って2回目のテストだけど、ナメずにキッチリやっておいでよ」
「縦の繋がりを作るために、器からはみ出さないようにするために、ちゃんと勉強してきてね」
今の取り組みの理由をキッチリ伝えたので、心なしかそこからの生徒たちの取り組みは真剣度が高かったような気がしてます(^^)
今日は休んでいる生徒も多かったので、休んだ生徒たちのためにブログにも書いておきました。
さて、この器に石を入れる話。私は確か2000年過ぎに「7つの習慣」という本で読みました。
器は人生に、中に入れる石は人生で大切にしているものに例えられることが多いでしょうか。
大きな石を大切に、大きな石を最初に入れるように、自分自身も心がけたいですね。
基礎特訓講座での1場面でお送りしました。
今日はこのへんで。
それでは。
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