今度は中学向け市販教材「最高水準問題集特進」と「ハイクラス」を比べたよ!

昨日から難しい問題が掲載された中学向け市販教材の中身について書いてます。

昨日は「最高水準問題集」と「ハイクラス」を比べたところでした。

難しい問題が掲載されている中学生向け市販教材として有名な「最高水準問題集」と「ハイクラス徹底問題集」ってご存知ですか? どちらも...

今日は真打ともいうべき特進、「最高水準問題集特進」の中身を調べてみたいと思います。

國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。詳しいプロフィールはこちら。

「ケンミンショウ極」みたいな感じで、今までの「ケンミンショウ」ではありませんよと。

「最高水準問題集特進」は、今までの「最高水準問題集」ではありません。

タイトルの通り、より難しい問題が集められたエグイ問題集になってます。

昨日のフォーマットに沿ってハイクラスと比較をしてみましょう。

昨日と同じように連立方程式の単元で。

連立方程式の単元の出題比較

ハイクラス

レベル1→29問中、公立入試問題0問(全問オリジナル問題)

レベル2→54問中、公立入試問題12問(過去問)

レベル3→33問中、公立入試問題3問(過去問)

単元内総問題数116問中、過去問87問(そのうち公立入試問題15問)

ハイクラスは標準的な問題から掲載されており、優しいスタートです。これを「基礎部分から確認してくれてありがとう」と思うか「このレベル1要らない」と思うかは教材に何を求めるかですかね。

過去問率が低く、公立高校過去問率が高いですね。レベル1が全問オリジナルな標準的な問題だから過去問率は低いです。

そして、公立入試問題率が高いというのは、この手の本で言うと比較的難しくないということを表していると思ってください。

演習問題が多く掲載されているのがハイクラスの特徴と言えるでしょうか。

標準的な問題から公立・難関私立過去問まで。演習量多く、幅広い人に使ってもらいたい!

ハイクラスってそんな教材かと。

では最高水準問題集特進を見ていきましょう。

連立方程式の単元の出題比較

最高水準問題集特進

★1つ→19問中、公立入試問題11問(過去問)

★2つ→38問中、公立入試問題3問(ほぼ過去問)※難問マーク1題

★3つ→14問中、公立入試問題1問(ほぼ過去問)※難問マーク1題

単元内総問題数71問中、過去問64問(そのうち公立入試問題15問)

「特進」の方は★1つのレベルからいきなり過去問スタートです。最初から学校名がバンバン書かれてます。言わばハイクラスのレベル2の内容からのスタートですね。

過去問率が高く、ハイクラスに比べて公立入試問題率が低いですよね。過去問率が高いのはこの本のレベルの高さを表してます。

そして、公立入試問題率が低いのは、その代わりに難関私立高校の過去問が掲載されているということなので、これはやはりこの本のレベルの高さを表しています。

どうですか?最高水準問題集特進の違いというか特徴というか、伝わりますかね?

補足入れますと、計算問題7題以外全て過去問です。同じパターンの計算問題を掲載して紙面の形を作るためにオリジナルで加えた感がありますね。6問分はこの部分↓

こういった事情をふまえるとほぼ全て過去問で構成された教材ですね。

で、一言で難関私立高校の過去問なんてひとくくりにしてきてますが、この特進に掲載されている多くの高校がその名を耳にすることが多い難関校。

調べていた連立方程式の単元にはちょうど開成と灘の名前がありました。関東と関西を代表する最難関校ですよね。

その他、筑波大付属、慶應、東海、ラ・サールなどなど。全国に名が通る難関校の名が並びます。(筑波大付属との記述は筑駒では無いのかな?)

難易度の高い良問を探して過去問を集めたら、やはり偏差値の高い高校の過去問が多かったという感じですかね。

(ちなみに★3つの問題に青森の公立入試問題が入ってました。青森スゲー!どうなってる?(+_+))

定期テスト対策としての市販教材の中では一番難易度が高い教材じゃないでしょうか。

さて、どんなときに「最高水準問題集特進」を使ったらいいのかを私の考えで書いておきすね。比較できるように「ハイクラス」についても添えて。

ハイクラスは偏差値55以上の生徒の利用を推奨。

偏差値55~65の生徒はレベル1~2までを取り組み、レベル3は挑戦で。

偏差値65以上の生徒はレベル2~3を取り組むことを勧めます。

最高水準問題集特進は偏差値65以上の生徒の利用を推奨。

★1~2までを取り組み、★3は挑戦で取り組むことを勧めます。

※偏差値65未満の生徒は特進じゃないシンプルな最高水準問題集の利用検討を。

ですね。特進は偏差値65以下の生徒は手を出さないことが総じて𠮷だと思います。

共通しての注意事項としては、

■塾に通っている生徒はこれらの教材の利用は相談を勧めます。塾としては勉強のフォームを崩してマイナスに働くことだけは避けたいです。

ちゃんとプラスになるかどうか、塾の先生に判断してもらってください。

■国語の偏差値が60無い生徒は質問出来る人を確保することが利用条件です。質問出来る人がいなければ利用を辞めておきましょう。

解答解説を読み進める力が無ければ自学自習は不可能です。プラスにはなりません。

■学校配付のワークをテスト1週間前には仕上げる(テスト範囲のミスを5問までに収める)ことが出来る人には勧めます。

じゃないかと思います!

いろいろと考えて書きましたが、私の塾で実際利用して指導をしているわけではないので、実際に利用している同業の方とかで、追記すべきこととかあったら是非教えてくださいね。

最高水準問題集特進の紹介と使い方の提案でお送りしました。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。