一昨日のことです。
中3基礎特訓講座で数学計算問題の見直しについて話をしました。どうも見直しをしろと言っててもやってる風ではなかったので。
この話をすることにしたきっかけは・・
そういうところも「ちゃんとやれ」「見直せ」という精神論ではなく、具体的に指導できるかどうかがカギですよね。
FB上で江南の伊藤先生@伊藤塾にこんなコメントをいただいて心に刺さったのです。もう少し具体的に話してみようと。
具体的にこうやってやってみろと身振り手振りを加えながら皆の前で話をしました。
しかし、その後すぐにやらせた計算問題の取り組みは・・どうもその手ごたえあまりありません。
見直し自体がやったかどうかのチェックがしづらいのもありますよね。イヤな予感して、計算問題終了後に皆に話しました。
「これからの指導に活かしたいし、キレたりしないから、正直に、盛ったりせずに聞かせてほしいんだけどね、正直なところ見直しをしてない人・・いや、見直しをした人は手を挙げてみてよ」
・・約6割!4割の子は見直しをしていない!!
「見直ししろって言っただろ!」なんてキレちゃう先生いるでしょうか。これは圧倒的に私が悪い。
私の言葉が生徒の心に刺さらなかった。方法が具体的じゃなかった。出直しです。
私の耳元で日本海軍軍人「山本五十六」が有名な名言を囁きます。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
五十六先生、私の取り組みが甘かったです。出直します!
対決とタイマーを使ってやり直し
昨日のことです。
生徒たちに見直しをさせる作戦を考えてきました。これでやってみましょう。
しっかり途中式も書いて見直しもする子たちを集め、途中式も見直しも重視しない子たちを集め、対決させてみることにしました(´▽`)
取り組みの違いでどれだけ結果が違うかを実際に体感してもらって、身体でわかってもらおうという作戦です。
毎回6問程度の入試計算問題を2回やってもらってました。これをベースにその2回が満点だった生徒だけ延長戦の入試計算問題に取り組んでもらうというルールです。
チームジャスティスとチームダークサイドに分かれて勝負を。自分でチームを選んでもらいました。
明確に見直しをしてもらう仕掛けとして「チームジャスティス」にはタイマーを配付しました。
問題を解き終わったあとにタイマーを作動させて見直しタイムを計測、解答用紙にそこで計測した時間を「見直しタイム2分30秒」なんて書き込ませることに。
対決の仕掛けとタイマーの仕掛け、これで見直しすることでしょう。
私も20年塾講師をしてきましたが、「チームダークサイド」には講師人生初めての指示を出しました。
「ダークサイドは途中式を書かず見直をしないように。文字は小さく汚く書きなさい(^^)」
早速勝負をスタートしてみたら・・・あきらかに昨日よりも皆が慎重に解いています(゚д゚)!チームダークサイドでさえも!
「自分の点がチームの足を引っ張るかもしれない」とか「高得点叩きだして皆に見せつけてやる」とか様々な思いからでしょう。
まぁ皆が前日までと比べると真剣に取り組むこと取り組むこと。これを日常としなきゃいかんのですけどね。真剣度が違うとこうも違うかと。
チームジャスティスの圧勝!
結果が出ました。チームの上位10名の点数の合計は・・
チームジャスティス(途中式あり見直しあり)
6・5・5・2・2・2・2・2・2・2で31点!
チームダークサイド(途中式なし見直しなし)
6・3・3・1・1・1・1・1・1・0で18点!
大差をつけてチームジャスティスの圧勝でした!!
この事実を生徒たちに重く受け止めてもらいたいですね。
「元々の学力に差があったんじゃねーの?」なんてツッコミたい生徒にはこの台詞で応戦を。
「そう、多くの『途中式ナシ見直しナシ』の生徒たちは今回みたいに学力向上に必要なことを自分であえてやってこなかったから、学力も伸び悩んでるということなんだよ」
パーフェクトの6点をとったチームダークサイドのエースのシュウサクは、ダークサイドなのにこの途中式。(1)の2行目がシュウサクの丁寧さを表しています。
「途中式は書くけど見直しはしません」がシュウサクのこだわり。丁寧に正確に解き、見直しせずとも高い正答率。目指すところですけどね。
この解き方で入試当日に数学満点を目指すのは江南以上の高校を目指す生徒のみ。そういった生徒だけはこの解き方を目指したいです。
来週月曜に生徒たちに結果を発表してみたいと思います。そして今度はチームダークサイドの生徒たちにタイマーを持たせて、丁寧に解いてみてもらいます(^^)/
見直しの重要性を肌で感じてもらう取り組みでした。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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