塾での仕事と本の執筆は同時進行です。
塾の方が一区切りがついたので再び本の執筆に戻ります。
とはいえあと少しです。書けていない原稿は冒頭の「はじめに」の部分と、「おわりに」の部分だけですね。
いつも「はじめに」と「おわりに」は最後に書くようにしています。
前後の繋がり関係ありませんし、短い文章になるので、仕上がる直前がいいなと。画竜点睛と言った感じです。
先ほど「おわりに」を書き終えました。何度か書いていてボツにした原稿、せっかくなんでここに置いておきます。
ちょっと長くなっちゃったなというのと、別におわりにで話すことじゃないかなという理由でボツに。
過去の自塾でのエピソードと、今回のこの本が出来ていく過程について書いてます。せっかくなんで掲載しておきますね。
ボツ「おわりに」をお送りします。
↓↓↓
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おわりに
「はっきり言ったらいいじゃないですか!賢くない生徒は教えたくないって!」
自塾を開校して間もない頃、中1生の保護者から電話で言われたセリフです。
学校の問題集の点検が間に合っていなかった生徒の家庭に電話をして、問題集をやめるために塾に来て欲しいとお願いしていた時のことでした。
お母様は我が子の勉強の出来を全て自分の責任のように思い詰めていて、塾からの連絡が自分が非難されているかのように勘違いをされたのです。
「この取り組みは、まずは学校の課題を早く終わらせて、そこからじっくり理解するために勉強する時間を彼に作ってあげたいからやっていることです」と、問題集の点検の意図をお伝えしたら、お母様は途端にスッと落ち着いてくださいました。
そこからその子が塾を卒業するまでは、ずっと家庭と塾とが協力関係を持って過ごすことが出来ました。面談時もずっとにこやかに接していただけたことを覚えてます。
「親は我が子のことを一人で思い悩んで思い詰めてしまうことがある」ということを強く感じた出来事でした。
また、我が子のために考えて協力してくれる人がいるという事実がこれほど親を心強くするということも学びました。
今思うと、この経験が「中学生の保護者の力になりたい」という私のこの本を作る動機の源流にあるのではないかと感じています。
私はこれまでに中学生向けの勉強法本を2020年から毎年1冊ずつ合計3冊出版をしてきました。
もう中学生の勉強法に関して伝えることは無いな、なんて思っていたところにふと気が付きました。
「あぁ、中学生本人へ伝えることはもう無いけど、その保護者に伝えたいことは沢山あるじゃないか!」
さっそく中学生の保護者向けである本書を作り始め、その中で書いていく内容の参考になったらいいなと、自塾ブログで成績上位家庭に家庭での取り組みのアンケート協力をお願いしてみたのです。
「20家族ぐらい集まれば頼もしいしありがたいな」なんて思っていたら、この協力家庭が集まる集まる!いっこうに集まる勢いが衰えません。
あっという間に100家庭を超えて、「集計出来なくなるといけないから」とこちらでストップをかけ、最終的に140家庭もの協力を得られることになったのです。
どうしてこれだけ多くの家庭に協力してもらえたのだろう?と私は考えてみました。
その結果、私はこれだけ協力が集まった理由が3点あるのではないかと考えました。
1点目はこれまでの私の本を読んでくれたご家庭の「お返し」という理由です。
本のおかげで成績が上がったから協力させてもらいますと、声掛けいただけました。恩返しのような形での参加ですね。ありがたい限りです。
2点目は「自家庭の取り組みをあらためて見つめ直す機会とする」という理由です。
取り組みを振り返り、今後の下の兄弟のときに役立てるとか、自分自身の取り組みの反省をする機会となると思ったからなんておっしゃっていただいてます。
そして3点目が実は大きいのでは無いかと思っているのですが、「ママ友には話しにくい家庭の成功体験をどこかで活かして欲しかった」という理由です。
基本的にどれだけ上手く学習サポートが出来たとしても、饒舌に家庭での取り組みの成功体験を語る場面は家庭外には無いですよね。
ママ友に教えて欲しいとせがまれても、どこまで話して良いかも気を使いますし、話し過ぎて自慢みたいになるのも避けたいでしょう。
この集まる勢いに驚きながらこの3つ目の理由の強さを肌で感じ、このいただいたアンケート結果は、実はとても貴重なものなのではと確信をしたのです。
ママ友には聞きづらい各家庭の学習サポートの実情を140家庭分も覗けたならば、それはちょっと見てみたくて仕方ないはずだと思い、タイトルをこのいただいたアンケートを前面に出したものにしてみたのです。
こんな経緯で、いただいたアンケートを中心に据えながら、皆さまに中学生への学習サポートのコツをお伝えする本となりました。
いただいたアンケートはWEB上で全て読めるようにしておきます。140名もの先輩たちがいつもあなたの味方です。
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以上です。ここから締めの文章を書き加えて書いて終える予定でしたが、長くなっちゃいましたのでボツとします。
もしも使ってもらえそうな部分あれば、使ってもらうことにします。
この文章の一節がどこかで使われてたら、「ボツ原稿からやん!」なんて突っ込んでもらえたら幸いです。
今回集まったアンケートがどれだけ貴重で価値があるものなのか、「おわりに」で伝えてもしゃーないですよね(+_+)
よって、発売前の今ここでご紹介を。楽しみにしてもらえるといいです。
さて、「はじめに」は3回ぐらい書いたのですがしっくりこないんですよね。
なにせ書店で気になって足を止めてくれた方が最初に読む部分です。
もう少し足掻いてみます。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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