2024年12月5日発売の新刊「[小学生]これだけ!英単語360」は、難しくなった中学英語に向けて準備をしてほしいと思い作った本です。
この本の大きな特長としては
「小学生向けに英単語を書けるようにする本」
「英文を利用して英単語と共に英文法も一緒に学ぶ本」
「単語の寄せ集めではなく全体で一連の流れを持った本」
ですね。
この大きな特長に隠れて言及していない紙面に込めた取り組みやすくする細かな工夫がたくさんあります。
なんとなく作ったんじゃなくて、小学生親子を想いながら、家庭で取り組めるようにといろいろ考えて作りましたということ、自分で言わないと誰も言ってくれないじゃないですか(笑)
よって、今回はこの細かすぎて伝わらない工夫について伝えさせてください。
細かすぎて伝わらない新刊「これだけ!英単語360」紙面の工夫
1.紙で隠して練習が出来るよう、読み方と日本語訳を英単語の右側に縦配置!
他の本では英単語と訳が上下配置でついていたりして、「これどうやって訳を隠して勉強するの?」なんていう紙面のものもあります。
今回作るにあたってこうならぬように気を付けました。
覚えやすいように配置をするために、そのうえ英単語を書く欄を圧迫しないようにと考えた結果、読み方と日本語訳を英単語のすぐ右側に。
練習するときにはまず英単語を読み、その後日本語訳を言う順番になりますから、上が英単語の読みで下が日本語訳です。
実際の勉強場面を想像して、使いやすさを考えての配置です。
2.利用フォントは英語教材専用で作られた書体を採用!
フォント界の王様であるモリサワという会社が作っている「UD DigiKyo Writing」というフォントを使って作ってもらいました。
このフォントの素晴らしいところは、bとdやpとqのような慣れるまで間違えちゃうようなアルファベットもちゃんと区別がつくように表記がされてるところです。
ほらこんなふうに。
普通のフォントだとこの通りです↓まさに鏡で写したよう。これでは子どもは間違えやすいですよね。
この「UD DigiKyo Writing」フォントの説明にはこのように書かれてます。
UD DigiKyo Writingは、2020年度からの学習指導要領に合わせて、新たに出された文部科学省の英語教材の字形に準拠した書体です。書き学習用欧文は教科書・教材メーカ様や教職員のヒヤリングにより大文字・小文字の学習および指導がしやすいように文部科学省の英語教材の4線比率(5:9:5)から(5:6:5)にリデザインした書き学習用の書体です。
いいじゃないですか。これですよ。
この説明を読んでこのフォントが相応しいと思い、このフォントで作っていただくようお願いしたわけです。
くもん出版さんとかが出してる小学生向け英単語本もこのフォントを採用されてましたね。くもんさんお目が高いです(´▽`)エラソウ
3.テストをするページの隣に答が無いように右ページスタート!
何を言ってるかわからないと思いますが、覚えたかどうかをテストをしてもらうページのすぐ隣ページにその答が掲載されていたら、見えちゃうしやりずらいじゃないか!ということです。
たとえば、こんな感じ。もしも左ページスタートで、見開きでこんな感じになってしまっていたら……
英単語を覚えるために読み方と訳を紙で隠しても、右ページで見えてますやん!ってことです。
こんなの見たくなりますやん!これも隠さなきゃだめ?面倒ですやん!……となるわけで。
地味ですけど、実際にテストするときには大問題です。この問題を防ぐべく……
元々左ページスタートだったものをお願いをして右ページスタートにしてもらいました。
これで目線をチラッと横に動かすだけで答が見えてしまう問題を解決してます(確認テストページも配慮済みです)
この問題が解決されていない市販小学英単語教材多いですね。地味だけど大事なところかと!
4.紙面の色味は落ち着いた深い青色!
「白って200色あんねん」とはアンミカの名言です。紙面の色味を青色でリクエストをしたのですが、アンミカならこう言うはずです。
「白で200色ってことは青はもっともっとあんねん」と。
青色で作ってくださいと大和出版にはリクエストを出していましたが、子どもたちに落ち着いて取り組んでもらえるように、なるべく落ち着いた青色で作ってもらいたいねと共著の飯田先生と話をしてました。
なんとか具体的に青色の色味を指定する作戦はないかと考えて、大和出版の過去の出版物を具体例に挙げて、「あの本の青と同じ色で作ってください」とお願いをする作戦を思いつきました。
飯田先生と一緒に実際に書店で大和出版の書籍で青色の色味を確認しました。
その結果、大和出版のベストセラー「ふくしま式本当の語彙力が身につく問題集」の紙面の青の色味がいいね!という結論に。
落ち着いた青色です。ターコイズブルーっていうのか、紺色に近いといいますか、この青色ならば落ち着いてやれるはず。
この教材を挙げて「これと同じ色で」とお願いをして、落ち着いた深い青色を基調とした紙面となりました。
5.英単語音声は直接ページに飛んで再生されるQRコード掲載!
QRコード便利ですよね。これを英単語音声に利用するしかないと思うんです。
で、もっと言えば、そのリンク先はすぐに音声が再生されるところに繋がってるのがベストですよね。
QRが掲載されていても、そのリンク先からさらにリンクがズラッと並んだページであったら少しストレスですよね。またそこから探す必要ありますし。
アプリが用意してあって、「アプリから聞けますよ!」なんてものもありますが、アプリをスマホに入れるのってちょっと抵抗ありませんか?私はあります。
また、この令和の時代にCDを採用してて、「CDプレイヤーで聞いてね!」なんて教材も。これは本当に困りますよね。
うちは塾なんでギリCDプレイヤーありますけど、自宅にはもちろんありませんからね。CDつけられても困る家の方が断然多いはず。
そんなわけで、この本では音声ページへのQRは読み込めば直接音声ページに繋がって、音声が勝手に再生されるようにしました。
再生ボタンを押す必要もなくストレスゼロです。
その他、QRで繰り返し実施する確認テスト紙面印刷ページに飛べるようにしたり、最後に掲載している解答ページをチラチラ見ながらマル付けしなくていいように、QRからWEB上に用意した解答を表示させることが出来るようにしています。
これも、実際に使う場面を想定しての取り組みです。
6.実際の使い方を図解と動画でじっくり説明!
取り組む1歩目からわかりやすく具体的に伝えるというのが「くにたて式」の特長じゃないかと自分では思っています。
1歩目からわかりやすく具体的にを心がけ、「どうやって取り組んでいって覚えていくのか」を伝えるべく作っていきました。
図解しながらゆっくりじっくり、見開き2ページを使って進め方について書いてます。
また、この教材を難しく感じてる子に「簡単に使ってもらう方法」と、この教材を簡単に感じてる子に「難易度を上げて使ってもらう方法」についても説明するページを作りました。
あとは、この動画世代の子どもたちのために、使い方の説明の動画版も作りました。5分の動画になってますが、動画の速度を上げて見てもらったりしてもらえるといいですよね。
再生速度は1.75倍までを推奨しておきましょうか(タイムリー)
実際の使い方についてここまで手間暇かけて説明している他の市販小学英単語教材を私は知りません。
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自画自賛もこれぐらいにしておきましょうか(´▽`)
6点お伝えしました。
これらはメインの特長に隠れて紙面でも語られること少ないですが、どれも「家庭で親子で英単語を書けるように勉強すること」を想像して盛り込んだ工夫ですね。
まだまだ細かな工夫がありますが、くどいのでこれぐらいにしておきます。
こうした工夫を積み重ね、ようやく形になったのが今回の本です。
……そろそろちょっと見てみたくなりませんか(笑)
そう思っていただけたら、こちらの記事をご覧いただいてお手にとっていただけたら↓
そうは思わん!と言う感想であれば、どうか引き続き様子を見ててください。
私の描く青写真では、中学英語に対して漠然と不安を抱いていた多くのご家庭の力になれて、喜んでいただけるのではないかと。
それを願って作りましたからね。多くのご家庭に使ってもらえるように告知も頑張ります。
長々とお付き合いいただきありがとうございました!
今日はこのへんで。
それでは。
VOICY更新中!しばらく間空きましたがまた再開しました!
YouTubeも更新挑戦中!(最近滞り中!)
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國立拓治
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