ペルー旅行も終盤。帰路の途中です。
トランジットのロサンゼルスへ到着。帰路は澤木先生と同じ便です。
澤木先生が「短い時間のトランジットでもちょっと街に出てみたい」との希望だったので、行きで少しロスの街に出た経験を活かし、一緒に街に出ました。
行きにも行ったユニオン駅行きのシャトルバスに乗り込み、そこから地下鉄でハリウッドまで。
ハリウッドは私も初めて。ハリウッドらしいところちょっとだけ見てきました。
チャイニーズシアター前。アカデミー賞授賞式の際にレッドカーペットがひかれるところですよね。
これだけ見てとんぼ返りで空港に向かいます。これでも大満足。
ハリウッドスターの手形や名前のプレートに興奮。ハリウッドサインも小さくだけど見ることが出来て嬉しかったです。
ここでトラブルが。空港への帰路ですが、地下鉄の本数が少なくて、乗りたいシャトルバスの時間に間に合わなさそうなのです。これはちょっとまずいぞ。
調子に乗って写真撮ってる場合じゃ無かった( ゚Д゚)
ユニオン駅へ向けて地下鉄に乗り込んだものの、違う手段を考えねば。
パッと知らない駅で地下鉄を降りて、すぐにUberで車を呼びました。
これで遅れをリカバリー。3人で乗ったのでそれほど大きな差額を出さず、予定時間に空港に到着することに成功!
ちょっとした事件をなんとか乗り越え、成田行きのJAL便の搭乗チェックインです。
経験したことの無い衝撃
あれ、ちょっとした事件が終わったばかりなのに、どうもこれから大事件が起ころうとしてます。
もうリマで搭乗券は発券してもらっていたので、ロスで搭乗チェックインはしなくてもいいのでは?なんて思っていて、余裕かまして搭乗1時間半前にカウンターへ行きました。
すると、隣のカウンターでスタッフが話している英語の理解に苦戦をしている澤木先生が。
大田先生に、ちょっと何言われているか聞いてあげてよと頼みました。
隣のスタッフの英語がこぼれて聞こえてきます。
「・・・ワクチン・・」
・・・おや?これヤバいこと思い出したぞ。
旅程表や航空券の搭乗スケジュールなどの重要書類を挟み込んだクリアファイル、実はペルー国内クスコのホテルに私が忘れてきてます。
忘れてきたときには取りに戻るにはリマへのフライトに間に合うかどうかというタイミングであったので、思い切って取りに戻ることを辞めました。
「スマホがあれば旅程も航空券も表示できるから、大丈夫だろう。困らない予定だ!」なんて。
事実、その後のリマでもロスでもスマホ画面を見せながら困ることは無く、乗り越えてきたのです。
ほら、なにも困ること無かったじゃないか。そう言って旅を終える直前、この場面です。
3回ワクチンを接種したという証明書が必要なのは日本への帰国時で、そのワクチン証明書も他の書類と一緒にホテルに忘れてきてしまったのです!!
これはマズイです。騒いでも泣き落としても何ともならんやつの予感。
こんな飛行機絡みのトラブル、5年前ぐらいにもやってますからね。デジャブのようです。
「ワクチンを証明するアプリはお持ちじゃないですか?写真とかが保管してあればそれでも大丈夫ですがいかがでしょうか?」
JALの日本人スタッフの優しさが痛いです。いずれも余裕でありません。
あ、でも写真で良いってことは、この作戦どうだ?
「忘れたホテルに電話して、忘れ物が無いかを確認」
「あれば写真を撮って添付してEメールで送ってもらう」
という作戦です。
これいけんじゃねーか?ホテルは忘れ物を一定期間保管しているって聞くし、ちゃんとしたホテルならしっかり保管してくれているでしょう。
ペルー旅行の最期の1泊としてちゃんとしたホテルに泊まったので、ホテルに存在していることの自信はあります。
ただ、この作戦の一番のネックは、「電話で英語でこの用件をホテルの人に伝えて、急いで送ってもらう」という点ですね。
私が忘れたというぶっちぎりで私が悪い状況の中、チェックインの時間で慌ただしいホテルマンに写真を撮って送ってもらうだなんて、そんなうまくいくものなのか?
宿泊を終えた一銭にもならないタワケモノの私のために時間と手間をかけてもらえるものか?しかも今すぐとか。
こんな不安を抱えつつ、さっそく大田先生が電話でアタックしてくれます。クスコのホテルの方に事情を伝えて、メアドを伝え…
JALの方が心配して声をかけてくれます。「いかがですか?なんとかなりそうですか?」
私は根拠のない自信で答えます。「大丈夫です!なんとかなりそうですよ。……いや、私の希望的観測ですけどね(笑)」
JALの方が言うには可能な限りギリギリまで対応出来るようにしてくださるとのこと。
大田先生の丁寧な交渉の末、なんとかお返事を待つばかりの状況まで来ました。
待つばかりというのはツラい状況です。進捗状況はコチラには見えませんから、私が急かして改めてホテルに電話をしてもらいました。(前回電話が途中で切れてしまったので)
電話口でホテルの方が「落ち着いてマダム。今作業していますよ」なんて何度も言って大田先生に声をかけてくれたそうです(+_+)
動いてくれていることを信じてひとまず書類画像が届くことを待ちます。
そうこうしていると出発1時間前になり、JALの職員がやってきました。「ひとまず乗る予定であった成田便は諦めましょう」とのこと。
荷物を飛行機から降ろす指示を出したとのこと。くそ~。間に合わなかったか。
次の羽田便の搭乗締め切りまであと30分。この便に間に合わなければ…チャンスはまた明日です。明日の同じ時間まで日本便は無いとのこと。
そうなると、まる一日ロサンゼルス滞在です。宿も手配が必要に。
帰国後一息つく日も設けることができずに仕事再開となってしまいます。身体バキバキのまま。
もっと言うと、ホテルに書類が無かったならば、ロスの病院でPCR検査を受ける必要が。JALが紹介してくれた病院での費用は、
超特急のスピード検査だと2人で500ドル!日本円で約7万円!!( ゚Д゚)ヒー
それだけは避けたい!一刻も早く日本に戻って体を休めたい!そしてダシを感じるご飯を食べたい!こんな理由の7万円の出費も避けたい!
この想いで、三度目のホテルへの電話連絡を私から。
英語での詳細な交渉は大田先生の役目。そして、感情に訴えてデタラメな英文法で勢いで話すのは私の役目です。
いつもは身振り手振りを使ったり、表情や状況を踏まえてなんとか会話をするのですが、今回は電話口なのでこれも使えず。
しかしやるしかありません。いざアタック!
「あと30分で私の飛行機が飛び立っちゃうんです。どうか、どうか、助けてくれませんか!!?」
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ロサンゼルス空港の中心で助けを叫んだこの事件の顛末はまた明日に。
今日はこのへんで。
それでは。
完結編はこちら↓
國立拓治
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