OFFです。余談を。長旅に出てます。前回は上海でした。
上海を1日で離れ、成田に戻ってから14時間のフライトでカイロへ。
長旅でしたが幸いマイルでゲットしたエジプト航空のビジネスクラスの席。
快適な空旅。おかげで14時間が短く感じました。
そんなわけでやってきました。エジプトに。
インド・モロッコと共に世界三大ウザイ国と言われる国ですね。観光客をだましてお金を巻き上げようという人たちが一定数いる国です。
世界的に有名な観光地を持っていて、先進国と物価が大きく離れる国ならば、おのずとこういったお金を巻き上げようという人たちが出てきちゃうんですよね。
私はこれまでにインドへ3度ほど行ってまして、インドでウザイ修業をしてきてますから、そうそう簡単に騙されないぞという気持ちでエジプト入国しました。
初戦はウーバー運転手!
着いて空港から出たのが朝5時半とか。
空港にはとくに悪い人が集まりますから、ウーバーで市内に出るのが一番安全と言われます。よってウーバーを利用して市内に出ることに。
「こんな時間にウーバーが捕まるのか?」と思いましたが……
捕まった。しかも1分でこれる?
ウィル・スミス似の運転手がやってきました。
どうやら最初から空港の駐車場にいて、こうして市内に出る客を待っているようでしたね。
んー、これはあまり良くないパターンですね。
ウーバーですが、観光客を待ち受けて最初から空港にいるというパターン。
待ち伏せされるパターンというのは面倒な悪い人である可能性が高まります。
私はセオリー通り話しかけて対戦をスタートします。
「現金じゃなくてカード払いだけど大丈夫?」
エジプトでは現金が大歓迎で、「現金じゃないとダメだ」とかいう運転手もいるそうで。果たしてこの運転手は?
運転手は同意をしたようなそぶりをして車に乗れ乗れといったリアクション。
荷物をトランクに入れて、後部座席に乗り込んだところで……
「支払いは現金で15ドルだ」と。
ウーバー画面上では200エジプトポンドの表記で、日本円で600円ほど。これが15ドルってことは2,250円支払えと。
4倍近い価格の提示。早速ボッてきてますね。日本の価格からしたらありそうな金額なところも上手です。
こちらの物価を知っていたら、空港から市内までの相場を知っていたら、ありえない金額です。
曖昧な返事をしたうえで荷物をトランクにしまってからこの初手ですからね。
うわ、キタキタ。さすが世界三大ウザイ国。俄然エジプトらしくなってきました。
「は?キャッシュじゃないって言ったでしょ。で高すぎだろ。キャンセルするわ。降ろして」
スミスは慌てずに言葉を続けます。
「ノープロブレムだ。カード払いでいい。ところで、ここの駐車代があるんだ、これを払ってくれ」
(言うだけ言ってみていけたらラッキー)で小刻みにアタックしてきます。初手を引っ込めて2手目が駐車場代だと。
んー確かにこの空港駐車場を使うのにお金はかかりそうだけど。
本来これは絶対こちら持ちじゃないけれど、なにせ朝5時台。このウザイ相手をやり過ごして次の車を見つけるのは少々面倒です。
納得いかない部分でありながら、日本円で300円ほど。まぁいいだろうと、この部分は現金で払うことを承諾しました。
「ホテルまでカードで200エジプトポンド、駐車場代をキャッシュで100エジプトポンドで決定ね!」
ようやく走り出します。
走り出してすぐ、アラビア語でスマホにブツブツ話しかけたと思ったら、翻訳された画面をこちらに見せてきました。
「ここから別で10ドルを支払ってください」
おおお!ウザイぶりをいかんなく発揮!
「はぁ?止めろ止めろ。キャンセルするわ、キャンセル、ほれ、はよ!」
大きめの声で言ってみれば、
「ノープロブレムだ、マイフレンド」と無かったことにして走り続けます。さすがというかなんというか(^^;
相手も相手で朝5時に乗せた私たちを逃せば、しばらく客は捕まらないでしょう。それを思うと、手数を出して金をもぎ取ろうとはしてきますが、無茶は仕掛けてきませんね。
駐車場を出るときにウィル・スミスがその明細を見せてくれて「ほら、私の言うことは本当だっただろう?駐車場代がこれだけかかるんだ」と。
ほう、よくよく読めば、駐車場に入ってから7時間経ってます。
「これ、7時間も駐車場に入れてるからこの金額じゃないの?」
スミスは軽やかにスルーしてきます(´▽`)オイ
なるほど、そうだよな。空港の駐車場、おそらくお迎えの人とかが短い時間、30分以内で使うなら無料だと思うんですよね。もしくはもっともっと安い。
それを客待ちで7時間も入れているからこの価格がかかってしまっていると。これを客に払わせるというんだからちゃっかりしてますよね。
このトリックに気が付いていたら支払いを承諾はしてなかったですが、その時には詳細がわからなかったので、300円分はこちらの負けです。
いよいよホテルのエントランスに着くという場面。サンキューなんて言って、100エジプトポンドと先ほどのレシートを渡そうとすると……
「ヘイ、フレンド、駐車場代は135エジプトポンドだ。全部払ってくれ」
最後までぬかりありません。
「100って約束したやん?だいたいその値段になってるのは君が7時間そこにいたからでしょ?」
スミスはあきらめたのか前を向き、そして「チッチッ」と舌打ちしはじめました(笑)
「チじゃねぇよ。チはこっちだわ(笑)」と日本語で言って車を降りました。
まだ終わらないのがエジプト流。
「ウーバーの私の評価を★5つをつけてくれたら今回は終了だ」と流れるように言ってきました。
ここで私に★5をつけさせれば、ここまでの私へのウザイアタックが全て無きものとなりますからね。
落ち着いて私は答えます。
「それは君の希望であって、★をいくつつけるかは私が決めるよ」
世界三大ウザイ国エジプトでの初戦はこんな戦いとなりました。
そりゃそうやろ。こういう運転手は淘汰されるべきだわ。さよならスミス。真面目に働けよ。
世界三大ウザイ国であるインド・エジプト・モロッコにご旅行予定がある皆さま。
脇を締めて旅行してくださいね。基本的に向こうから話しかけて来る人に良い人はいないと思っておいて良いです。
観光地やホテルで待ち伏せしているタクシーに良いタクシーも無いです。
最初から値段が決まってるウーバーですらこのザマですからね。事前に先方のやり口を学んでおいて、悪徳現地人との戦いを楽しんでくださいね♪
今日はこのへんで。
それでは。
悪徳商人との戦いを浄化してくれた素敵なモスク「ムハンマド・アリモスク」と、
みかみせんせいとか、皆さんが旅の様子見てくれているので、こまめに更新していきますね♪
國立拓治
最新記事 by 國立拓治 (全て見る)
- [小学生]これだけ!英単語360の特典クリアファイルプレゼント! - 2024年11月12日
- 冬期講習2024の募集を開始しました! - 2024年11月11日
- さらば!岩倉市民が愛した食事処「東乃里」 - 2024年11月3日