先日出版されたロザンの菅さんが書いた「身の丈にあった勉強法」という本を読みました。
ロザンと言えば京大出身の宇治原さんが有名ですが、その宇治原さんの相方が菅さんです。
『宇治原かしこい・菅はアホ』みたいなポジションで本を書かれることも多いですが、菅さんは大阪府立大学出身です。
ふつうにかしこい人なんですよね~。そんな菅さんがこんなタイトルの本を出したわけです。
「宇治原みたいな賢い人がやる勉強は一般人には真似できないでしょ?身の丈にあった勉強がいいよ!」
といった本ですね。菅さんもかしこいのに、うまいこと作ったものです(´▽`)いや、かしこいからうまいこと作れるんでしょうね。
かしこくないキャラで出してるんで「要らんこと言うな」と怒られそうです(^^)
「予習」と「復習」、どちらかを捨てるべき。
本の帯にも書かれたドキッとする見出しです。あたかも宇治原さんがそう言ったかのような帯ですが、本文中で菅さんが提唱してるだけです(゚д゚)!
ここで菅さんがセンセーショナルな提言を。
「学校の授業聞いてないやろ?聞いてないなら復習してもしゃーないで。予習しとき」
こんな内容ですね。
どんなつもりで書かれたのでしょうか?本の宣伝のためにエッジを効かせるためにあえてセンセーショナルに書いているのでしょうか?
私はこの意見にド反対です。
「身の丈にあった勉強法」というタイトルが、「賢い人じゃなくてもやれる勉強法」という意味ならば、私は菅さんよりも大先輩です。
平凡な人という度合いが菅さんよりも大先輩という意味です(´▽`)
菅さんは宇治原さんと比べれば平凡な人の感覚に近いのかもしれませんが、平凡な人の平凡な感覚を語るには菅さんは優秀すぎます。
平凡代表の私の思うところを書いておきますね。
そもそも自学自習で予習している子はほぼいない
自主的に自学自習で予習している子見たこと無いです。子供たちの家庭での勉強時間は減るばかり。
学校からの宿題は基本復習ですし、自主的に勉強しない今の子になんとか力をつけてもらうべく、毎日一定量の宿題が多くの学校で課されてます。
その宿題をこなしたうえで、さらに自主的に予習をするって、これは勉強が得意な子がすることですよ。
復習は嫌でもする羽目になっている
学校から出される宿題は基本的に復習です。復習は嫌でもする羽目になってます。菅さんはこれを見越して書いてるんですかね?
復習せんでもええって言うておいても、学校の宿題でどうせ出る。せやから予習だけやれやとだけ指示しておいたら結局「予習」「復習」の完成やで!
怪しい関西弁の再現ですが、菅さんの作戦はここにあるのかもしれませんね。
私が思うに、普通の学力の生徒に対して予習と復習どちらかを捨てさせるとなったなら、「予習」を捨てさせますね。「復習」だけしてもらいます。
いや、今も生徒には塾で指導していない教科について「復習」しかしてもらってないですね。
普通の人が自ら予習をするのは大変です。学校の授業を聞かないのを前提にしていましたが、学校の授業を聞かない人が、まるで知らないことしか無い予習をするというのはハードルが高いです。
予習って具体的に何をするのか?そこから難しいです。
予習復習を自学自習で欠かさず毎日やれるのは学年TOPの子だけかと。いや、学年TOPの子も予習している子は少ないのではないかと。
・・・
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えー、なんだかいろいろと書いてみましたが、ここに辿り着いてしまいました。こちら↓
予習と復習をやる前提がおかしい?
最初の問いかけ自体がおかしかったのかなと。今の子は「予習」「復習」を両方やることが自学自習では基本無いと思います。
本当に凄い子、宇治原さんレベルの子はやってるかもしれません。
「学校の予習を自分でして、学校の授業をしっかり受けて、宿題も含めて学校の復習を自分でする」こんな絵に書いたような学習習慣が出来ている子は学年に1人2人じゃないでしょうか。
そして多くの優秀な生徒は「学校の授業をしっかり受けて、宿題も含めて学校の復習を自分でする」このパターンじゃないかと。
学校の授業を真剣に聞いていて、学校の授業の中で大半を理解することができているから、予習が無くても成り立っているわけです。
そりゃあここに予習を加えたら尚良いのでしょうが、中学生は日々慌ただしくそれほど時間が取れないことが多いかと。
さて、あまり授業を聞いていない生徒や授業を聞いてもスッと1回では理解できない生徒のパターンを書いてみますよ。
「塾に通い予習をしておく、学校の授業が理解できる、学校の宿題に取り組む」
このパターンですね。塾に通う子は学習習慣の中に予習を組み込めています。時間とお金がかかってますけどね。
このパターンであると学校の授業自体が復習になるわけです。「塾でやったからわかる!授業聞こうっと」と学校の授業を活かしていくのです。
これが多くの塾のパターンです。学校の授業を活かすことができるかが勝負です。
さて、話を最初に戻しましょうか。
予習と復習、どちらかを捨てよと言われたらば予習を捨てて欲しいです。
予習は取り組むことが万人には難しいです。簡単で誰でも取り組めて効果がバッチリ出るならば、多くの中学で毎日の予習が宿題に出てるはずです。
学校の授業を聞けていない生徒ならなおさら予習は難しいです。よって学校で課された復習に全力で取り組んでください。
理想は学校で習ったらすぐに追いかけるように問題集に取り組んでください。5科目あるので容易ではありませんが、これができるだけで全然違ってくると思いますよ。
そして最後に、菅さんも声を大にして言いたいだろうことを、私のエセ関西弁でお伝えしておきますね。
学校の授業ちゃんと聞かんとどっちにせよアウトやで。まず学校の授業をしっかり聞きや!話はそっからやで!
学校の授業を聞かない子は塾に通うことにしても先ほどの書いた塾で予習するサイクルが完成しませんからね。
学校の授業が基本。学校の授業が聞けない子はお金がもったいないから塾に来なくて良し!
以上です!
菅さんの文章は面白く読みやすいので読み物として楽しめますね。塾に置いておくのでご興味あればこの本お貸ししますね♪
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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