「速さ」の学習内容を子供たちに定着させるべく、1980年代に生まれたであろう「ハジキ」の図。
理解の助けとなるようにと、苦肉の策として学校の指導現場で産まれたものではないかと私は思っています。
ここのブログでハジキを取り上げるのは今回で3度目ですね~。
最初に書いたのが少し前、あまりに「ハジキ」の図が絶対悪のように言われているのを見聞きしていて、「ハジキ」にお世話になって理解を後付けで得ることが出来た私から、「そこまでハジキ悪く無くない?」という意見を込めて、物語調に書いてみました。
これが同業者を刺激しまして、ツイッター上で少し燃えました(´▽`)
見ていただいた方に貴重な古い資料を見せていただいたり、ボヤを起こしながらも書いてよかったと思ってます。
2回目に書いたのが、その資料をご紹介しながら、自分が「ハジキ」に対して思っていることを書きまくったものです。
「もうこいつは何言っても聞きゃしねーな」と諦めてくれたのか、比較的に反応は落ち着いていました(^^)
ツイッターで反対派の方とじっくりと意見を交わしたりできて楽しかったです。思いがけずハジキについての理解が深まってしまいました。
この2回のブログ記事を書き終えて、私のハジキに対する思いを改めて書いておきます。
・「ハジキ」を使わずとも指導が成り立つならそれがベスト。
・「ハジキ」は理解の補助をする苦肉の策で補助輪のようなもの。
・「ハジキ」で指導を受けても後付けで本質を理解する子は大勢いる。
ですかね。
うちの学生講師たち10人以上に聞いてみたんですけど、全員「ハジキ」を教えられて育ち、後付けで理解したように思うと言います。
中には旧帝大レベルの子とか今も使うと言っていました。本質を理解した上で単純に公式として利用しているんでしょうね。
もはやハジキを学ばずに正統派な指導のみで大人まで育つのは、清流でオオサンショウウオを見つけるぐらい難しいかもしれません(^_^;)
リアルタイムで速さを学ぶ小学生に聞いてみた!
さて、指導側の意見はいろいろと聞けましたが、実際に小学生はどんなふうに習ってくるのだろう?
そんなことに興味が湧いてきました。タイムリーでラッキーなことに、ちょうど今現在小学校で速さの単元を習っているところの様子!
早速当塾の小学6年生に聞き込みをしてみることにしました。ある子に聞いてみると、現在速さの単元に入ってから指導は4回目ぐらい。まだハジキの図は出てきていないと言ってました。
担任は女性のベテランの先生だとか。ド頭からの登場じゃなくてホッとします。ハジキを最後に教えることになるのか、ハジキ教えず行くのか、興味深いところですね。
(追記)5回目ぐらいでハジキ登場。演習するときに横に書いておかないとちゃんと書いておくように指導されたと言ってました。守破離となることを願います(^^)
また別の生徒、もう速さの指導はすべて終わったと言います。ハジキを習ったかと聞いてみると習ったと。
一連の指導の終わりらへんにハジキの図を習ったと言ってましたね。「終わりらへん」でホッとします。
「どうよ、ハジキの図は便利だなぁって思う?実際それを使ったりする?」
こんな私の質問に対して、うちの小6の生徒はイケメンな返事をしてくれました。
「ハジキを使わなくてもそれまでに習った解き方でやれてるから使ってません」
あれ、お前そんなにイケメンだったっけ?なんて言いたくなるほどセリフがカッコ良すぎて眩しかったです(笑)
もしかしたら指導してくれた学校の先生がそう導いてくれたかもしれませんよね。「ハジキは最終手段だからな。使わなくてもわかるなら使わない方がいいからな」なんて。
現場で授業を聞いていたわけではありませんので定かではありませんが、実際に生徒たちに聞いた感じからは反対派の方がおっしゃる「安易に楽してハジキで教えてる」という印象は持ちませんでした。
もちろん中には安易で安直な学校の先生もいるんでしょうが、飽くまでそれは一部で、多くの公教育の先生方が、努力されて速さの単元を指導されていると私は信じたいです。
そして、持てる力を100%出し切っても著しく理解の浅い生徒たちには、ハジキを使って理解の補助してあげてほしいなと私は思います。
私が前回の記事で最後に書いた「ハジキはアリだと思う」は、「使わないのがベストだけれど、理解浅い生徒の理解を補助する手段としてはハジキはアリだと思う」という意味ですね。
また学校の現場の先生方のお話が聞きたいですね。塾では体験できない、一言で「邪道だ」と切り捨てられない壮絶な現場もあるでしょうから(*_*)
読んでいただいている学校の先生方、またお話聞かせてください(^^)もしもお話を聞くことができたならば、またしつこく書くかもしれませんね(^o^)
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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