仕事納めをして私はOFFに入りました。
とりとめもなく書かせてください。
はるか昔、自分がおそらく小3とか小4とかの頃の記憶です。
「利口」って言葉の意味を母親に質問したことを覚えています。
当時団地に住んでいたのですが、団地の階段のところで「利口ってなに?」って質問したことを覚えているんですよね。
なぜこの記憶が残っているか謎なのですが、利口と言う言葉を質問をした記憶だけが残ってます。
こうしてわからない言葉を近くの大人に聞きながら、自分は言葉を増やしていったんだろうなと思います。
さて現在。自塾での昨日の一場面です。2月の漢検受験に向けて小5の生徒が分からない語句を私に質問にやってきます。
まぁ、私が指示したんですけどね。「意味が分からない語句は覚えてもすぐに忘れちゃうから、意味が分からないものは質問に来なさい」と。
その子が質問に持ってきたのは見開きで30問ほどある「音読み訓読み」の単元でした。
質問に持ってきた言葉は例えば「憲法」。
「これ、前も聞きにきたやつだよね。日本には日本国憲法っていうのがあるんだけど、国で一番大切な決まり事だ。校則とか法律とか決まり事あるよね。そういった決まり事の一番上にあるやつね」
例えば「若気」。
「若気!?なんつー言葉を出題してるんだ(苦笑)えーっと、若い人の調子こいた振る舞いのことね。この言葉は『若気の至り』という表現のときしか使わないね。そしてこの言葉は今はもうあまり使わないかもね」
こんな風にして一緒に言葉の意味を確認していきました。
「こういう言葉を知らないんだな」「この言葉は知らなくて当然だよな」なんて感じながら楽しんでやってましたね。
中でもその子が持ってきた質問で一番驚かされた言葉は……「晩飯」です。
「晩飯!?マジか。君は今日まで晩飯を知らずに生きて来たんだな。ちょっとドキドキするぞ」
「晩っていうのは夜のことな。飯はそのままごはんのこと。だから言い換えれば晩飯は夜ごはんのことね」
この子がとても勉強が苦手で特別言葉を知らないって感じでもないんですよね。
「若気」についてはこの言葉に出会わずに小5まで育つことは想像出来ましたが、まさか「晩飯」という言葉に出会わず小5まで育ってくるとはなぁ。
とても新鮮でした。
そして、こんなやりとりをしているときに、私は自分自身の「利口」という言葉について質問をしていた場面を久々に思い出しました。
子どもたちはこうして言葉を増やしていくんだなぁ。
未知の言葉は前後の文脈で想像できるものばかりじゃないし、辞書で調べてもその書いてある意味がわからないこともあるから、周りの大人がかみ砕いて教えてあげられる環境があると良いよなぁ。
こんなことをとりとめもなく思いました。
むりくり塾ブログらしく締めてみますね。どうか保護者は子どもの言葉を増やす手伝いをしてあげてください。
以前、保護者が子どもからの言葉の質問を全て「辞書で自分で調べなさい」なんて言葉でかわして済ませていたので、子どもは面倒で調べずわからない言葉が溜まりまくった生徒がいました。
「辞書で調べなさい」という指示自体は間違いじゃありませんが、その後調べて意味を確認するところまで相手にしてあげないと、こうなってしまうことがあるのです。
その生徒に社会の教科書で分からない語句を塗りつぶさせたら、全面黒塗りになったんですよね。本でも紹介しました↓
その場で答えて教えてやるのも、辞書で調べさせるのも、ちゃんと1つ1つ対応してあげてくださいね。
保護者もわからない言葉は一緒に調べて一緒に「へぇ~」で良いです。
とりとめなく書きましたがなんとか塾ブログらしくなったでしょうか。
年末年始、更新出来そうなときは余談更新するようにしますね。
今日はこのへんで。
良いお年を。
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國立拓治
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