今日まで学習塾の指導現場で四半世紀以上中学生たちを見てきました。
学生時代の塾講師バイト時代を経て、22歳でプロとなったわけですが、中学生たちの指導をずっと試行錯誤してきました。
こんな指導がいいんじゃないか?なんて考えたことを実行してきましたね。
振り返れば22歳の頃。企業の塾の役員面接で、「なぜ勉強をするのかを考えるような授業がしたいです」なんて答えたことを覚えてます。
鼻で笑った役員のことも(笑)今思えば役員の気持ちがわかります。
30歳過ぎでさくら個別指導学院を独立開業しましたが、一番最初は勉強法を指導するために塾に来る日を設けていました。水曜は必修自学の日でした。
「正しい勉強法を身に着けたら成績上がるだろ!」なんて考えていたんです。
……が、しばらくしてこの取り組みは辞めました。
さくら個別指導学院を始めて3年ぐらい経ってからでしょうか。生徒たちに学習計画表を書いてもらう指導を思いつき実行してました。
中学生がこういうのが苦手なことは肌で感じていたので、簡単にやれないかと考えて取り組んだ時間を記入するだけのものを作って実行してましたね。
……が、しばらくしてこの取り組みも辞めました。
どの取り組みも私が心からわかっていなかったことが1つあり、それが原因でどの取り組みも上手くいかなかったのです。それがわかったのです。
なぜこれらの私の取り組みが上手くいかなかったのか?
それは、
中学生はそもそも勉強をしたいと思っていないから!
ですね。
ここを考慮に入れず指導のシステムを考えていたので上手くいかなかったのです。
小さなころから勉強はしなきゃいけないものだと言われてやってきただけであって、中学生にとって勉強は義務であってやりたいことでは無いんですよね。
(勉強をやりたい子もいるがやりたくない子の方が多いです)
自ら勉強をしたい子にだけ効果が出るような学習指導は、一般的な中学生への指導としては効果を出しづらいのです。
ここをまず理解しないと中学生の成績って上げられないです。
勉強したい子にも、したくない子にも、同じ取り組みでそれぞれ成績を上げることができる指導システムを作れるかどうか。
これが中学生向けの学習塾の醍醐味かなと思います。
やる気があることを前提にしたルールは上手くいかないです。
サボりたい気持ち、ズルしたい気持ち、考慮に入れてそれらを防げるルールでなければ上手くいかないです。
お手本はダイエットの指導をするライザップでしょうか。
ダイエットはやれたらいいけど食べるの好きな人はなかなかやれないものですよね。この心から取り組みたいと思っていないことをいかに仕向けて行くか。
ここが大切ですね。
保護者の皆さま、自分が学生時代に上手くいった取り組みが、我が子に通用しないときというのは、こんな理由が隠れてることあります。
私は何度もこの過ちを犯してきましたからね。学習指導デビューの保護者の皆さまも同じ過ち犯してるやもしれません。
ちょっと我が子の勉強の取り組みについて、こんな観点でチェックしてみてください。
さてさて、コテコテの宣伝にはなりますが、先ほど書いたような試行錯誤を重ねた上で、「これなら中学生の成績上げられるんじゃないか」となり、今も自塾で実践している指導を書いた本に収めてます。
「くにたて式中学勉強法」と「くにたて式中間・期末テスト勉強法」は実際に私の塾で中学生たちの成績を上げてきている取り組みを書いてます。
(くにたて式高校入試勉強法は47都道府県の事情に合わすべく、自塾の指導とは沿ってない記述もあります)
各家庭で保護者が積める学習指導の経験値は子供の数だけです。私は25年以上の間に会ってきた生徒の数だけ学習指導経験値があります。
数多くの失敗指導も経て作った私の中学生への学習指導法、よかったら参考にしてみてください!
……いや、ちがうんですよ。宣伝したくて書き出したわけじゃないんです(^^;
どうしてもこの主張を書いたときの「じゃあどないせいっちゅうねん」という声には書いた本を読んでもらうのが一番だなぁって思ったんです(..)
なんだかただの宣伝になってしまいましたが、中学生指導の大切な肝、保護者の皆さまはどうか覚えておいてくださいね。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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