「平成29年度以降の愛知県公立高等学校入学者選抜 (全日制課程)における学力検査及び問題例について」という資料が愛知県教育委員会から平成28年5月19日に出ましたね。
こちら↓(しばらくしたらリンク切れます)
リンク先のPDFファイルを開けてみてください。
各教科で「より思考力、判断力、表現力等をみる」ことをねらいとした新しいタイプの問題例が示されました。
これらの問題を従来の入試問題に加えるために、各教科20点満点であったテストを2点追加して22点満点に、検査時間も各教科5分長くなりました。
プリントアウトしてこの新しいタイプの問題例を一通り問題を見てみました。むむむ。これは・・・
アメリカ人のように結論からお送りします。私の感想は
新しい問題はTOP校を目指す生徒以外はスルーがおすすめ!
ですね~。
「飽くまで一例だから実際の出題と形式や内容が異なることがあるよ」なんて書いてますが、参考になりますね。
新しいパターンの問題たちは、やはり表面的な知識では太刀打ちできない難しい問題たちです。
英語なんかはより自由度が高い英作文が出題例に。採点が大変なので人口の多い都道府県はこういった手間のかかる問題の出題を諦めているかと思ってました(苦笑)
社会は正しいものをすべて選べと選択肢が5つありましたね。なんてことでしょう、解答パターンが猛烈に増えてしまいました。この問題例で言うと30通り以上・・
全くわからない問題は「記号の神が降りてくることを祈れ」なんて冗談で言ってましたが、神は私たちを見放すようです(笑)
数学は証明問題の難易度をもう少し上げてきました。ゼロから全て書かされる証明を出題される都道府県よりよほど楽ですが、証明問題も雰囲気で解けなくなりましたw
一通り見たうえで、冒頭の私の台詞です。
「TOP校を目指す子以外はスルーがおすすめです!」
わかりやすく簡潔に書くためにこの表現にしましたが、準TOP校もですね。
TOP校や準TOP校とは岩倉近隣で言うと一宮・西春のことです。
TOP校以外とは・・・岩倉近隣で言うと江南以下のレベルの学校のつもりで書きました。
正直江南は微妙なラインですが、一宮南以下でしたら確定でスルー推奨ですね。
違った表現でも書いてみましょうか。新しい問題については・・
「8割以上の点数が必要な教科はアタック推奨、7割以下の点数でOKの教科はスルー推奨」
でしょうか。こっちの表現のほうがシンプルで伝わりいいですね(苦笑)
新しい問題は難易度が高いです。中2風に伝えると各教科に「ラスボス降臨」といったところです。
合計点を争う高校入試に置いて、解くのに時間がかかる最強ラスボスは配点2でコストパフォーマンスが悪いです。
延長された5分の試験時間はこのラスボスと戦うのではなく、従来の問題を解くために5分足した方が賢明かと。
問題例を5題見ただけで、まだ新しいタイプの問題の全容も見えてきていませんからね。暗闇で謎のラスボスと戦うのは相当不利です。
今年の3年生はとくに、貴重な延長された検査時間は確実に倒せる敵を倒すため(確実に解ける問題を解くため)に使うことが大切じゃないかなと私は思います。
せっかく新たに面白い問題を作ってくれた作問者には申し訳ないですが、大半の生徒にはスルーを推奨します。
この新しい問題を味わって楽しんでアタックできるのは一握りのごく一部の生徒だけですね。
まとめ
私のおすすめをまとめます。
8割以上の点数を目指す教科は従来の問題を解き、延長された時間と余った時間でラスボスアタック!
7割以下の点数を目指す教科は延長された時間を加えて従来の問題だけを解く!
です。「時間はかかるわ、その上問題解けなかったわ」なんて展開が容易に想像される新しい問題。
気を付けて立ち回りましょう。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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