塾長による高校見学レポ「県立犬山南高校編2017」part2

県立犬山南高校へ見学に行ってきた記事の続きです。

感慨深いです。感慨深くて地元の人には伝わるのにわざわざタイトルに「県立」なんて入れちゃいました\(^o^)/県立高校の初のレポです...

今日は犬山南高校の凄さとその秘密に迫ります。

学校見学後に行われた学校説明会でいろいろと教えていただいてきました。内容を少しご紹介しますね。DSC01707

とにかくなにかと先進的な取り組みをしている高校だという印象を受けました。

塾に来る前にHPを覗いてみたんです。こちら↓

WordPressで作られたキレイなサイトです。公立高校ではとても珍しいです。スマホからも見やすいレスポンシブデザイン。取り組みが先進的!

説明会の最初の動画はドローンで撮影した校舎の空撮でした。ドローンとか触ったこと無い(゜o゜;取り組みが先進的!

この説明会を行った教室は愛知県初の電子黒板機能付きのプロジェクターを設置したアクティブラーニング室でしたね。

しつこいですが・・・取り組みが先進的!なのです。これが設置された部屋が6室もあるそうです(^^)

お隣にある名古屋経済大学とは高大連携協定を結んでいて、大学講義体験会を行っているそうです。

11月6日(月)本学と高大連携協定を結んでいる犬山南高等学校1年生約240名の生徒が本学に来校し、大学講義体験会を実施しました。本学の大講義室にて、実際に大学の講義を体験したあと、キャンパスツアーを行

スゴイのは学年全員対象で行う所!そんなところはそうそう無いそうです。やはり取り組みが先進的!ですよね。

前回も少し書きましたが、犬山南高校は少し前まで定員割れを起こしてヤンチャな生徒が集まるような高校でした。

複合選抜の組み合わせが悪かったこと、立地がよくないこと、そんな理由で少々風紀が乱れた高校でした。

それがここ最近は遅刻者の大幅減少、昨年は留年者ゼロ、内定率100%、地元では挨拶をしっかりする高校として認知されてるとか。

落ち着いたしっかりとした高校に変わってきたようなのです。加えて先程書いたような先進的な取り組みを重ねる高校になってます。

なぜこのような大きな良い変化が犬山南高校に起こっているのか?

私はその理由は大きく2つあると思ってます。書いてみますね。

犬山市の教育委員会が熱いから!

2007年から始まった小中学生向けの全国学力テストに対して全国で唯一犬山市がやらないと申し出た時のニュースを記憶してます。

なんたる硬派な教育委員会なのでしょう。全国で唯一声を上げたのです。「こういうポリシーあるからうちはこのテストやらんからね」なんて。

濃尾平野の北の端、立地的には決して有利とはいえぬ立地ながら、犬山市は教育熱の高い地区なのです。

ベネッセの教育、調査、研究機関のWebサイト。子ども、保護者、先生、学校などを対象に、教育に関連する調査、研究を行い、その研究成果や調査報告書、各種データを無償で公開しています。

市内にある学校をより良くするために力を惜しまないところなのでは無いかと想像してます。

犬山市教育委員会が県立犬山南高校に影響があるかどうかは定かじゃありませんが、教育熱が高い地区にある高校だということが理由の一つかと。

さて、今から書くこの2つ目の理由こそがとても大きいのではないかと思ってます。その理由は・・

犬山生え抜きの木和田校長が熱い方だから!

DSC01709

「木和田校長がとても熱い方だからこの大きな改革のウネリが出来ているのではないか」と私は想像してます。いや、確信してますね(^o^)

犬山南高校への見学が決まったときに、校長先生のお名前でネット検索をかけてみたのです。

「うちのような小さな私塾のブログを覗いてくれたりする校長先生ってどんな方なんだろう?」という興味からです。

出てきたのは・・・ベネッセの教育総合研究所の2006年の記事でした。これは!?

このシリーズ記事って、全国の公立高校での成功事例が掲載されたりするものです。以前西春の記事読んだことあります。

リンク先のページから一部をご紹介すると・・・

各業界の第一線で活躍する人々を招き、その職業に就くための方法、仕事のやりがいや苦労などを語ってもらう進路行事だ。生徒は、各自の希望に応じて、デザインやマスコミ、教育・福祉、公務員などの講座を選び、社会人の生の声を聞いた。当時は進路指導主事を務め、現在では2学年主任を担当する木和田晋弘先生は、生徒たちの様子をこう振り返る。
  「生徒たちは熱心に社会人講師の話に聞き入っていました。その目の輝きを見て、これだと思いました」
  進路意識向上に向けた初めての試みの手応えは、新たな取り組みへの弾みとなった。

この記事に一教師時代の木和田校長が掲載されてらっしゃいました!!

伺うと、木和田校長は新任で犬山南高校へ赴任し、その後犬山高校へ転任、そして再度犬山南高校へ戻ってきて現在に至るそうです。

犬山市生え抜きの先生ということですよね。どのタイミングで校長になられたかは存じ上げませんが、記事を見る限り2006年時点では高2の学年主任の先生でらっしゃったようですね。

当時の様々な取り組みで犬山高校の生徒達のやる気を引き出して、遅刻者の減少、進路未定者の減少、犬山市内の生徒率の上昇などの成果を得たという記事でした。

この時の犬山高校での取り組みが木和田校長の今の犬山南での改革にも活きてきているのではないかと想像します。

引き続き私の想像で物を言いますが、

先進的な教育の取り組みの犬山市とその犬山市生え抜きの熱い先生が一緒になって、「良い物は即実行」という恐ろしい推進力で改革が進められているのではないかと。

当塾に足を運んでくれた教頭先生の北折先生は木和田校長の教え子なのだそうです。また、現在の犬山南高校のPTA会長もこれまた木和田校長の教え子なのだそうです。

先程書いた電子黒板もPTAからの寄付で購入したそうですし、お金がかかる改革もこういったPTAの皆さんの大きなバックアップによって実現されているようです。

これらも恐ろしい推進力の理由の1つでしょうね。皆が一丸となって改革が進んでいるのでしょう・・・・想像ですけどね(^^)

木和田校長は校庭でお会いしたときに気さくにいろいろとお話をしてくださいました。

断然年長の大先輩の先生ですが失礼承知で表現すると、それは白球を追う野球少年のような好奇心に満ちた表情で、現在の犬山南の取り組みとこれからの展望なんかを楽しそうにお話してくださいましたね(^o^)

お話を伺うにつれて犬山南高校のこの大きな変化が不思議では無くなってきました。この変化は木和田校長がいらっしゃるから。理由の大半はこれだけですね。

・・途中から話が逸れてますでしょうか(^_^;)

手放しでこの高校を絶賛しすぎな感あるので、この大きな変化によって挙がりはじめた声もご紹介しておきます。

「犬山南は生活指導が厳しい」なんて声が最近は挙がっているそうです。遅刻の指導や身だしなみの指導がしっかりとしてきたのでしょう。

『緩かったのが普通に戻っただけ』なのか、それとも『厳しくされている』のか、そのあたりは私にはわかりません。

犬山南高校を志望する生徒はそのへんも確かめるべく、是非学校説明会に参加してみてくださいね♪


さて、私はこれだけ先進的な取り組みをされる木和田校長だからこそ、思い切って塾としての想いを伝えてみました。

「この変化は実際に目にしないとわからないと思いますし、是非また地域の塾長仲間たちと来たいのですがそれは可能でしょうか?」

やった!検討いただけるようなお返事いただけました\(^o^)/言うだけタダ!

公教育と私教育はずっといがみあうような立場で交わることが少ない状況がずっと続いていたと思います。

とは言え時が経ち、地域によっては地元公立高校と私塾の交流がある都道府県もあるのも事実です。先日ご紹介した神奈川もそうですし、三重なんかもそうです。

愛知では公立高校と私塾が大して交わること無く今日まで来ましたが、神奈川や三重を見習ってこの流れも変えていきたいですね。

地域の子どもたちのためにも公教育と私教育は協力したほうが絶対いいに決まってる!と私は思うんですよね。

小さく繋がったこの先進的な取り組みをされる公立高校の先生方とのご縁、大事に繋いでいってここから愛知の教育を盛り上げていけたらいいな・・

こんな妄想を膨らまし、この記事を終えたいと思います。

木和田校長、北折教頭、中学の先生向けの学校説明会に参加させていただきありがとうございました!言葉選ばず感想を言うととても楽しかったです!

また塾長仲間と伺う件でお願いをしたいと思っております。今後とも宜しくお願いいたします!

今日はこのへんで。

それでは。

木和田校長は本当にウキウキと楽しそうに学校の説明をしてくださいました\(^o^)/DSC01693

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。