生徒に相談をされました。滑り止めとして「小牧南」か「大成ラトナディア」かどっちにしようか迷っていると。
江南高校とか一宮南高校なんかを第一志望にしたとき、この滑り止め2択を迫られます。
「何いっとりゃーす。公立に決まっとるがね」なんて家庭は小牧南で決まりなのですが、私立高校も進学先として選択肢に入れてもらえるならば、この2択を迷うはずです。
私立も2020年度からさらに助成金が充実しますから、選択肢に入れる家庭も増えるやもしれません。
これはなかなか迷う選択ですね~。ちょっと考えてみましょうか。
小牧南高校とは
候補の1つに挙がった「小牧南高校」は岩倉からはアクセス便利な進学校ですね。とはいえ最寄り駅から少し離れるため、近年生徒募集で苦戦をしています。
不便な立地の公立高校はこれから遅かれ早かれ定員割れの問題は免れることができないでしょう。
小牧南は昨年春に2度目の定員割れを起こしていますからね。内申目安は30強の尾張の進学校です。
大成高校とは
対して「大成高校ラトナディアコース」。一宮南高校の程近く、一宮市千秋町にある私立高校です。
柔道で全国制覇することが度々ある高校で、中学も持っています。
ラトナディアコースがこの中高一貫のステューディアコースと高2で合流することになって3年ぐらい経過しました。
難関国公立・難関私大を目指すステューディアコースと合流することになったのは、ラトナディアコースとしては追い風です。
元男子校の真面目な私立高校といったところでしょうか。
いずれも現役で国公立を目指してしっかり指導する進学校!
校風としては、小牧南も大成ラトナディアもどちらもよく似ていますね。
「現役で国公立大学目指すがや!」「それが尾張に住む家族の望みだがね!(それが学校の評価にも繋がるがね)」「名大目指してやろみゃー!」
といった感じ。
県内進学率日本一の愛知県です。名古屋大学に何人入っているかがその高校の進学実績で一番の関心です。
名古屋市外の尾張の進学校はこんな校風の進学校が大半ですね。
どちらもキッチリ追い込んでくれます。「しっかりと勉強をする」という面ではとても良い高校であると思います。
進学実績は大成ラトナディアコースがリード!
では進学実績を比べてみましょう。大成ラトナディアコースは定員40名。今春の国公立大合格者は13名。実に3人に1人が国公立大合格を勝ち取ってます。
対する小牧南高校、定員320名に対して今春の国公立大合格者は63名。5人に1人が国公立大合格を勝ち取っています。
大成ラトナディアは3人に1人が国公立大に合格。
小牧南は5人に1人が国公立大に合格。
入学時に大差ない学力の2校が、卒業時にこれだけ差が出るのは私が思うに理由が2つあります。
まずは大成ラトナディアコースがステューディアコース(中高一貫)と合流するようになって、より入試に向けた雰囲気が高まったから。
そして小牧南は倍率の低下により、勉強への意識が低い生徒たちが多く入って来てしまうことによって、高校全体の入試に向けた雰囲気が低まったから。
私はこう思います。小牧南の現在高2の生徒に聞いてみると、入試への意識が高まっていない生徒は学年全体の3割から4割ほどいるように感じるとのこと。
小牧南の生徒たちって、もっとサイヤ人張りに戦闘民族だったんです(^^;)四半世紀前は江南高校より進学実績高かったんです!
今や昔の話ですけどね。今はいろいろ緩めの子たちも来てます。
まとめます。
周りに流されず自分のペースで勉強ができる生徒はどちらの高校でも良い環境に。
家庭として大成ラトナディアも選択肢に入れさせてもらえるならば、周りに誘惑に流されやすい性格であるならば、大成ラトナディアをおススメします。
以上です。参考にしてください。
今日はこのへんで。
それでは。
國立拓治
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