勉強を始めるその時に「デキナイをデキルにする」と唱えよう!

春を迎えるこの季節は季節的にも新規の面談が多くなってます。うまく成績が上がっていかないというご家庭から話を伺います。

ご家庭での勉強の様子を聞いていると結構しっかりやってらっしゃったりすることも多いんですよね。

生活リズム良し、学校での授業態度良し、スマホなど誘惑の制限良し、学習教材良し、学習量良し・・・

さて、どこに問題が隠れているのだろうかと話を掘っていくと、ようやく問題点が見えてきます。

勉強する本人にとって「テスト勉強をする」ということ自体が目的になってしまっているのです。

「テストの点数を上げることを目標に、出来ない問題を出来るようにするためにテスト勉強に取り組む」

文字にしたらとても当たり前のこのことが全て抜け落ちてしまうのです。

「1日3時間勉強する」「ワークは2回目もやる」

これが最終目標になってしまっているのです。ここにピントがあってしまっているのです。

このパターンが稀にあります。勉強へのやる気がさほど上がっていない真面目な女の子に多いパターンですかね。

親子の関係も良好で、本人にしたら「まぁお母さんがこうやってこれぐらい勉強やったら?と勧めてくれるからこれぐらい勉強してます」といった感じでしょうか。

そこに本人の心からの「テストで点を上げるぞ!」という覚悟は無いのです。もしくは本当に勉強の仕方がわらないのです。

こういった生徒(家庭)の特長を改めて並べて書いておきます

・正しく長時間勉強しているように見えるのに成績が上がらない

・親との関係も良く真面目で一生懸命な子

・勉強への気持ちは高いとは言い難い

・親が主導権を握っていて子は受け身になりがち

・「問題集の答を覚えてしまった」とか言うことがある

書いてみた内容が3つ以上当てはまることがあればピントがずれているかもしれません。

こんな生徒のために大切な勉強のコツをお伝えします。合言葉は「デキナイをデキルにする」です。

デキナイをデキルにするためにやる3ステップ

まずは実際の勉強の取り組み手順について確認をしておきます。この当たり前が出来ていないことが多いこと多いこと。

問題集の1回目を取り組んだ場面を想定して書いてます。アウトプットの場面ですね。

ステップ1・間違えた問題にチェックをつける

この作業が出来ていないことがあります。恐ろしいことです。

問題集の1回目の取り組みはその時点でのできる問題とできない問題を分けただけです。この時点では勉強したとは言えません。

ここからです。まずは間違えた問題にチェックをつけましょう。これはとてもとても大切な作業です。

ステップ2・間違えた問題を解答解説で確認する

8つの勉強法でも書いてます。ここからが勉強です。まずは解答解説で間違いを確認して「あぁなるほどね」とわかった状態にしていきます。

自分の目標点に応じて解答解説を読んで理解すべき割合は変わります。50点目標の生徒が全ての問題を解答で理解するというのはおかしな話です。

50点目標の子は問題集の正答率が50点分ぐらいを超えるまででOKです。その他の問題は基礎的な問題をこなせるようになってから目指すべきです。

そして「わかる」と「できる」は別物ですから実際に取り組んでいきます。

ステップ1・間違えた問題を解き直してマルにする

時間にゆとりがあればテスト範囲を全て解き直すと良いです。そして1回目でミスした問題がどれだけマルになったかを確認してください。

「1回目の取り組みで間違えた問題を2回目でマルにできた」

これです。これが、こここそが勉強ですよね。ここにピントを合わせるのです。

少なからず目標点と同じ%の正答率は出来ていないとテスト当日にその点数を目指すことは難しいですよね。

70点目標ならば問題集の正答率は70%以上になるように取り組む必要があるということです。

再度間違えてしまった問題はもういちどチェックをつけておきます。

テスト直前にはチェックが付いた問題だけを確認するとか、2度チェックが付いた問題だけ確認するとか、残り時間に合わせてテスト前に再度確認できるといいですね。

具体的な手順について書いてみました。これで動き自体は良くなるでしょう。あとはこの重要なコツが動作だけに成り下がらぬように呪文を唱えることにしましょうか。

シャーペンを持つ時に「デキナイをデキルにする」と唱えよう!

以前、読んで本で計算ミスをしないように心を整える呪文として「わたしゃ、頭が悪いんです」というものをご紹介しました。

伝説の学習塾である入江塾の入江先生がおっしゃっていた呪文です。頭が悪いんだから簡単そうな計算問題も謙虚な気持ちで真剣に取り組めるように、計算問題に取り組む前にこの呪文を唱えさせたそうです。

先日購入してきた本を読み終えました。こちら。「伝説の入江塾は、何を教えたか」という本です。大阪帝塚山に1986年まであった伸学社と...

これいいですよね。適切なタイミングで、適切な呪文を口にする。それをルールにしておけばいつも心がけることができます。

この入江先生の作戦を真似していきましょう。いつまでも正答率が変わらず作業のような勉強をしがちな生徒にはこの呪文を。

呪文を言うタイミングは勉強を始めるタイミング、シャーペンを持つ時と決めましょうか。

シャーペンを筆箱から出して握る瞬間に呪文を唱えるのです。

「デキナイをデキルにする」

勉強開始時に呪文を唱えて毎回合わせるべきピントの場所を確認。そしてここに意識を置きながら、先に書いた手順を実行できればかなり良くなるのではないかと思っています。

一番効果がある呪文タイミングは問題集に取り組むときですね。インプットではなくアウトプットのタイミング。このタイミングのときには声を大きめに唱えてほしいです(´▽`)

呪文はいろいろ考えたんですけどね。

「出来ない問題を出来るようにするのが勉強」

「今日も出来ない問題を出来るようにする」

「今日も出来る問題を増やす」

シンプルで語呂が良いものが良かろうと代表で「デキナイをデキルにする」と書いておきましたが、ピンときたフレーズのものを採用してください。

大切なことが心がけることができたらOKです。

いいですか?イメージはゴハンを食べるときの「いただきます」と同じレベルで自然に勉強開始時に言うことです。

家ならば声を出して言えば良いですし、一人で塾で勉強するときとかには、外で一人でご飯を食べるときのこっそり心の中で「イタダキマス」と唱えるときのようなイメージですよ。

こっそり1人で心の中で「デキナイをデキルにする」と唱えてくださいね。

言葉と体と心は連動しているはずです。言葉と体で心を整える呪文を唱えることをルーティーンにして、勉強の大切なピントを合わせていきましょう。

勉強に一生懸命取り組んでいるうちに「一生懸命取り組むこと」にピントが合ってしまうことがどんな生徒にもあります。

ピントは「デキナイをデキルにする」に合わせ続けて取り組めるように、具体的な取り組みと呪文についてお送りしました。

ちなみに呪文は私は昨日思いついたものです。より効果的で素敵な呪文フレーズ思いついたら教えてくださいね(^^♪

今日はこのへんで。

それでは。


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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。