ケアレスミスに大きく落ち込む娘へのアドバイス

2月下旬に質問のメールが届いていました。マシュマロ的なものですね。

必ず毎回お答えできるものではありませんが、ブログで紹介していいならという条件で書いております。

いただいた質問がこちら↓

問い合わせ内容:勉強について

メッセージ本文:
親子で先生の本を読ませてもらっております。
中1の娘ですが、テスト期間はもちろん、それ以外の時もしっかりと勉強時間を取り頑張っております。
しかしなかなか成績が伸びません。

特にテスト中、ケアレスミスがとても多く、毎回本人の手応えより悪い点数に落ち込んでおります。
(国語では、答えを本文から書き写すのに、従ふを従うと書いてしまったり、太平洋の洋を描き忘れたり、数学だと、答えにπをつけ忘れたり、三角形の面積を出す時に1/2しわすれたり…)
計算ミスももちろんですが、誤字脱字も多いです。テストの問題数が多く見直しがなかなかできないと言っておりました。
特に数学がひどく、今回は60点で(平均44点、80点以上がいないほど難しく、問題量が多かったとは言っておりました。)大変落ち込んでおります。
式はあってるのに、答えまで出てるのに、答案用紙に書き写す時に間違えたしまってることもあります。(問題用紙と回答用紙はは別です。)

ミスもテスト中落ち着いて行なうのも実力のうちだと思います。ただ普段は解けるのに、という問題が多すぎ、どのように勉強したらテストの点に結びつくのか、行き詰まっております。
昨日も悪いテストの点を持って帰り落ち込んでおりましたが、もう一度一から時間測って解いてみると、すぐに見直してました。頑張ってるだけにもどかしく感じます。

先生の本を読み、時間を測って勉強をするのにも取り組んでおります。
元々の性格もあるのでしょうが、どのようにアドバイスしていったら良いのかと悩んでおります。
真面目に勉強に取り組んでいるのを知っているだけに、こちらもなんと声をかけたら良いのか…。
本人も頑張ってやっているのに…ととても悔しそうです。
成績は300人中15番〜35番前後です。
できたら10番以内に入りたいと本人も頑張っておりますが今回は今までで一番悪い成績になりそうです。

こんなことをここで相談しても良いのか分からないのですが、塾生でもないのに大変申し訳ございません。

知ったきっかけ:その他


このメールは さくら個別ができるまで (http://sakura394.jp) のお問い合わせフォームから送信されました

なるほどなるほど。

一生懸命取り組んでいるが、思うように結果がついてこず、保護者としてどのように声掛けをしたらいいものかと。

読んだ感じの私の感想は、「もっと大らかに学習を楽しめたら良さそうだなぁ」です。

「ケアレスミスがとても多く」とありますが、今すでに上位5%から10%にいますよね。

それはその努力の成果であって、ここからさらに上を目指すとなると、そう簡単では無いと。

「本人の手応えより悪く」と書いてありますが、ケアレスミスが無いことを想定しているからですよね。

ケアレスミス無しで全て解ききりたいという希望と理想は大切にしながらも、現状を受け止めてそれも「自分の手応え」に入れて置くとメンタル揺らされないかなと。

具体的に3種類のアドバイスを。

1.ケアレスミスを無くす取り組み

私の本を読んでいただいたと書いてありました。

くにたて式中学勉強法で書いた「ペン先確認」をしながら解き進めること。引き続きタイマーを使って早く正確に解く練習を日常から行うこと。

引き続きこれを継続してください。

問題を解き終えるごとにペン先で解答が正しく書けているかを確認しながら進めることができるといいですね。(もしくは、ざっと解き終えた後に解答をペン先でチェックするか)

2.テストの場慣れをする取り組み

会場受験で模試などを受けに行くと良いです。テストの場慣れを目指しましょう。それだけ結果に落ち込むというのは感情の波が大きく、本番に弱いと言えます。

自分の緊張感を味方に出来るよう、テストの場慣れをしたいですね。英検とか漢検でもいいです。

あと思いついたのは、定期テストの過去問を学年が上の知り合いから借りてきて、リアルにテスト前に時間を測って解いてみると良いですね。

適度な緊張感でリラックスしたいい状態でのテストでケアレスミスの頻度が変わるなら、やはりテストの場慣れは大切だろうと。

3.前向きな心持ちにする取り組み

実はこれが一番大きいのではと思っています。もっと勉強を楽しめたら良いなと。自分の試行錯誤の奮闘を楽しんで取り組めたら良いなと。

オリンピックレベルのスポーツ選手って、思うような結果が出なかった時であっても、大きく落ち込むことって無いと思うんです。

その気持ちの大きな揺れは次のプレイに良い影響を与えないから、大きく感情を揺らさないようにしているのではと想像します。

誰かと比べてどうとか、上手くいかなかったところに焦点をあてて、落ち込んでしまうというのは、その真剣さに敬意を払いながらも、上を目指すという面から言えば少ないほうがいい心持ちじゃないかと私は思います。

「完璧に解けた予定だけど、今は各教科2問はケアレスミスが出てしまうと見積もるようにしておこう」

「あ、やっぱり出たか~。さて、このミスどう消そうか。解くときに確認するか、最後に全て見直すか・・・」

「次はケアレスミスが各教科1問に減るように目指して、引き続きケアレスミス対策しよう」

今の現状を受け止めたうえで、進化へ向けた取り組みを楽しむぐらいでいてくれたら良いなと思います(楽観的過ぎる子には真剣な取り組むを求めることもありますよ(´▽`))

大きく落ち込むことなく、次へ向けて気持ちを切り替えることも身につけるべきスキルだということを心に留めて、取り組めるといいです。

落ち込んだら運動してもらいましょう(´▽`)

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以上考えてみたこと書いてみました。

保護者にお願したいのは、テスト場慣れが出来る準備と、大きく波打たないメンタリティーの重要性伝授でしょうか。

ポジティブに接してあげてください。彼女の努力を褒めてあげてください。

結果はどうあれ試行錯誤を重ねて最善を尽くしてアタックするそのあなたの姿勢こそが素晴らしいと。

そんな保護者からの接し方が、大きく落ち込んだりする頻度を下げると思います。

以上です。何かの参考になると良いです。

また質問あればマシュマロにお願いします。(今も質問溜まってきてますがw)

匿名のメッセージを受け付けています。愛知県でさくら個別指導学院を経営。自塾ブログは月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は10刷重版で2万部突破!縁あって公益社団法人全国学習塾協会の理事も。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。