解説を読んでわかった問題をマルにしてしまってるかも!?

質問届いてます↓

ご心配いただきありがとうございます。体調はあんまりすぐれませんね。なんだか58点の体調が続いてる感じです。何よりもビールの味が酷いんです。

ピンポイントにビールだけに味覚障害出てます。これはビール控えて痩せろと言う思し召しかもしれませんね(´▽`)

さてさて、いただいた質問について。どうも質問も3回目らしいです(笑)

なるほど。教材で解く時点ではほぼ全問正解なのに、それが定期テストや模試で発揮出来ないとのこと。

塾としてはたまにある質問でしょうか?

その子の状況を整理しておきますが、学年80位ぐらいからスタートして私の本を参考に20位ぐらいまで上げてくれたと聞いてます。

また、1学期の第一回模試では5科偏差値が64だったとか。(2科目が偏差値60以下)

あとは、日常生活に落ち着きが無い子らしいです(´▽`)

これらを踏まえて、この状況を改善していきましょう。どこに問題があるかはわかりませんけどね。

頂いたヒントを元に考えて書いてみます。

私の思う原因はここです↓

実は教材演習時から初見でわからなかった問題は存在するが、教材には解説を読んで理解ができたからと〇をつけてしまっている。

ですね。面識ないですし、遠慮なしに一番可能性が高いところをストレートに書いてます。

挙げてもらった教材はどれも骨のあるものです。そうそう簡単に正解にならないですし、そんな簡単には全問正解とならないと思ってます。

それらがほぼ全問正解という状況。もともと学年順位80番スタートの子がそんな簡単にあれらの教材を全問正解になるものなのだろうか?と私は思うのです。

落ち着きのない子という記述も気になります。

私は、演習の仕方、〇の付け方が良くないのではないか。正しく教材演習がなされていないのではないかという原因を真っ先に疑います。

一度教材の解答解説を回収して、保護者が丸を付けるという機会を作って見てください。やってみる箇所は得意ではない方の教科で、一度演習済みで教材で〇が並んでいる単元とかでいいです。

全面〇が並んでいたページ、同じように〇を並べることができるかどうかです。

また、そのルールで数日実施してみてください。如実に正答率が下がる時は私の予想通りのときです。

ほぼ〇になってしまうカラクリはたとえば、こんな感じかと。

んーわからないなぁ…解説を読んでみるか。あぁ、なるほどね。そういうことね。わかったからこのまま解き進めよう。

よし、マル付けするか。……あれ、解答が違う。なぜだろう?……あぁ、解説にここに書いてある部分ね。ここを勘違いしたんだな。

ってことは、再度解きなおしてと…

よし、正解にたどり着いた。よかったよかった。

と、マルをつけてしまう!!!!

出来ていなかったのに、ミスをしてしまったのに、わかったからとマルにするのです。わかると出来るは違うのに!!

×をつけてそれを解きなおすという「勉強の王道」をめんどくさがるような子は、こういうことをして正解だったことにしてしまいます。

ズルの意識はおそらくほぼ無いです。「最終的にわかったからマルでよくね?」といった感覚かもしれません。

独学で進める子が咎める人がいない環境下で稀に起こる現象ですね。

ここで×と〇が正しく分けられていません。一見〇ばかりですが、そこには実は×が含まれています。それはどこに含まれているか、もはやわかりません。

理解は解答を読んでわかったという段階止まり、自力で正答までたどり着く経験ナシでその問題は再度解きなおすことがありません。

こうして、練習時にはほぼ全問正解なのに本番にそれほど解けないという事態が産まれるのです。

どうでしょうか?この記述を読んで本人が「あいたー」という顔をしたらビンゴです。

「そんなことないと思うけどなぁ」なんていう場合であっても自覚なくナチュラルにやってしまってることも。

解答解説を回収して、保護者がマルをつけるという手段で確かめてみてください。

もしもビンゴなら、リハビリ手伝ってあげてほしいです。

今日までで沁みついた解き方です。

分からない問題を誤答だと受け止める覚悟、教材に×がつく感覚、まだ慣れないと思いますから、しばらくは解答解説を回収してマル付けをするという協力してあげてください。

模試の過去問とかも使って、時間を制限して家で解いてみてもらうのもいいですね。

「時間が足りない」ようなことを言う時はふんだんに時間を追加してやらせてあげてください。

ここで、リラックスした家庭での環境で、時間制限取っ払ってやらせてみても、思う様に点数が取れない時は、

「ハイになってるわけでもなく、本番に弱いわけでもなく、シンプルに出来なかっただけ」

です。

私はこれが模試や定期テストで取れない理由じゃないだろうかと思ってます。

さて、力を入れて書いてみましたが、困るのは「ここが理由じゃないぞ」となったときです。

模試の過去問を家で時間を与えたらバチっと点数がとれたときです。

それはどうやら本当に「本番に弱い」というのが疑われますね。

そんなときは、「時間を計って問題を解く」「制限時間のある問題演習をする」「他人を気にする場面を求めて塾の入試対策講座とか受けてみる」「模試は会場受験で受けるようにする」など、本番に強くなるように、緊張する環境になれるように、いろいろ試してみてください。

過去に似た記事書いてました↓

2月下旬に質問のメールが届いていました。マシュマロ的なものですね。必ず毎回お答えできるものではありませんが、ブログで紹介していいな...

独学だから陥る展開ってあるんです。今回はそれを疑ってます。是非確認してみてください。

何かしらわかればまた教えてください。

(追記!お返事来ました!ビンゴだったみたい(´▽`))

いただいた質問でお送りしました。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。