鬼舞辻無惨を倒してしばらく、日本は平和な日常を取り戻した。
鬼殺隊の皆が日常生活に戻る中、ある日竈門炭次郎の元に人が訪ねてきた。
禰豆子が玄関先で少し話したかと思うと、間もなく部屋に大柄な男が入ってきた。
「やあやあ、君が炭次郎くんか。私は学(まなび)柱の煉獄教寿郎というものだ。炎柱の煉獄杏寿郎は私のいとこにあたる」
「名前の発音は一緒だがきょうじゅろうのきょうが「教」であるのが私だ」
「平和を取り戻した今からは、資源に乏しい日本は知力を重ね亜細亜の大国となるべく国民は皆が精進せねばならん状況だ」
「戦うことしかしてこなかった鬼殺隊に、これから知識教養を身につけさせることが、産屋敷家より申し付けられた学柱の私の任務だ」
「そこで炭次郎くん、唐突だが今日から勉強に真剣に取り組んでもらう。私の継子となるべく学力を高めていくのだ」
「無論、善逸くんや伊之助くんにも声をかけた・・・が、想像できるだろう?」
「善逸くんは勝手に『恋柱になる』と女の子を追いかけているし、伊之助くんは体育と給食の時間しか起きておらん」
「よもやよもやだ。まったくもって嘆かわしい!穴があったら二人を放り込みたいほどだ!」
「彼らに学柱は務まらん。そこで炭次郎、君が頼りなのだ。日本のために無学の連鎖を断ち切ろう!『学(まなび)の呼吸』を習得して刀に変わって筆をふるってくれ!」
まるで炎柱煉獄杏寿郎が目の前にいるよう。目力強く快活に歯切れよく語り掛けてくる。
鬼を殺す生活を終えてこの世は平和そのもの、今からは過度な武力の必要が無い。正直なところ心を燃やす先を失って物足りない気持ちはある。
ここから武力以外に自らを高めるべく学力を身につける修行をするというのは正に「渡りに船」。
炭次郎はそんな想いで「学(まなび)の呼吸」の修行に入ることを決意した。
「中学生の勉強法は生徒本人の心の底に届けることが最難関。流行りでもなんでも利用してやろうではないか!俺は俺の責務を全うする!!」
教寿郎のセリフか、著者のセリフか、
やる気に燃える教寿郎による炭次郎への指導が始まる。
おそらく続く(´▽`)
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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