OFFです。余談を。
小説のような自己啓発本のような本を読みました。
「臆病な僕でも勇者になれた七つの教え」という本です。
フェイスブックでのお友達が何人か勧めていたので読むことにしましたんですよね。
「夢をかなえるゾウ」のような物語調の自己啓発本じゃないかと想像しながら読みましたが、
正にその通りでしたね。
読んだ感想を一言を言うと「よかった!なんかよかった!」です。「なんか」がポイントですね。思ったこと書いてみます。
コンプレックスを抱えて生きる主人公キラ、そんなキラを導くカエルの老師(ラオシー)と共にどんな願いも叶うという「七つのストーン」を集める冒険に出る。
・・とまあこんな話です。中2男子が喜びそうな設定ですよね。夢をかなえるゾウとドラゴンクエストと自己啓発本をMIXしたような感じでしょうか。
主人公を導くカエルの老師は徳島弁を喋ります。関西弁で親しみを出した夢をかなえるゾウのガネーシャみたいですよね。
いくつものヒット作を手掛けたテレビの脚本家が書いた本らしいです。さすが、読む人のワクワクのツボを得た設定ですね。
多くの人に共感してもらう本の書き方
これは私の個人的感想で、そんな意図が本当にあるかどうかはわかりませんが思ったこと書いておきます。
自己啓発本と違って伝えたいことがストレートに書かれていません。
著者が「こう思うんだけど。こんなことを気を付けて生きていったら良いと思うけどなぁ」という想いが物語の中にちりばめられている感じです。
多くの人が思い当たる節があるようにあえて焦点をボカして書いているのかなと私は思いました。
古い曲ですがエブリリトルシングの「フラジール」という曲が大ヒットしましたが、まさにこのパターンかなと。
「わかる!この曲は私のためにかかれた曲ね!」なんて日本中の人に思わせることに成功した曲だと私は思ってます(素直に聞け)
評判のいい占い師も同じ感じかと。思い当たる節があるようにボカシながらも、あなたのことですよと思わせることが上手いんじゃないでしょうか。
フラジールのヒットや占い師のように、あえて多くの人が共感できる「遊び」の部分が多く設定してあるんじゃないかなぁと感じました。
現に私もグイグイ引き込まれました。自分のことを重ね合わせていろいろ考えたりしました。思うツボです(笑)
「凄い人ゴッコ」と「やってみりゃよくね?」が勇者に近づく一番のコツ
著者が大切に思っていることが物語の中では集める7つのストーンに分けられています。
私が一番いいなと思ったストーンは第三の石「黄」でした。ここでカエルの老師は主人公とクラスメイトのリクにこんな教えを伝えます。老師の言葉を引用します。
「そのネガティブな信念を打ち破る方法がキャラになりきることじゃ。勇者になりきる。勇者ならどんな選択をするか?どんな発言をするのか?行動は?食べ物は?選ぶ友達は?勇者のキャラクターとして生活してみる。役者が役作りするようなもんじゃな。演じてる役になりきる。そうしてその周波数になる。」
「周波数を変えるには、思考を変えるのもじゃが、行動を変える、発する言葉を変えるのが最も早い」
この老師の言葉を受けて、主人公のキラとクラスメイトのリクがこんな会話を。
「キャラを演じるだけで、なりたいものになれるなんて信じられねえよ。そんな簡単だったら苦労はいらねえだろ」
「ホントかどうかはわからない。でも僕はやってみようと思う」
「なんでそんなに簡単に信じるんだよ?」
「だって…僕には何もないから。リクみたいに野球ができたり、クラスの人気者だったりするわけじゃない。この森に来なければ、ただの臆病者で、これからもそうだったと思う。それに成果がでなかったとして何も損しないでしょ?」
これ!ここ!私はこの本のここに痺れました。
老師の「凄い人ゴッコせい」という部分と、主人公の「やってみて成果でなくても損しないでしょ?」の部分です。
ここに共感したのは生徒に伝えたいからかもしれませんけどね。
人真似のプロの私としては凄い人ゴッコは得意分野です(笑)中2男子的なノリが大切な要素です。
「真似してやってみりゃいいじゃん!成果あったら儲けものじゃん!成果無くても損しなくね?話のネタになるだろ!( 0w0)ノ ウェーイ」
これぐらい軽い気持ちで凄い人の真似をしていくことが大切かなぁと思うんですよね。
ゼロか100じゃなくて、ひとまず100目指して結果10でもゼロでも良い。50も身についたら丸儲け!
こんなグレーな部分を良しとする柔軟な姿勢が、新しいことを身につけるうえでものすごく大切な気がしています。
私自身が( 0w0)ノ ウェーイの塊のような人間なのでどんどん凄い人ゴッコをやってみますが、結果ゼロとか10もガンガンあります(笑)
その凄い人ゴッコの中に上手くピントが合って50を超えて成果が出ることも稀にあるんです。
この小さな成果の積み重ねで人というのは少しずつ成長していくんじゃないかなぁと私は思うんですよね。
( 0w0)ノ ウェーイは大切です(笑)
そう!そう思う!なんて頷きながらこの本を読みました。自分を主人公に重ね合わせていろいろと考えを巡らせた本でした。
私の感想の「なんかよかった」の「なんか」はこういった部分かもしれません。
示唆に富んだ物語調の自己啓発本、なかなか面白かったです。ファンタジー調のストーリーで二読には堪えませんけどね。ご興味あればどうぞ。
いつもどおり塾に置いておきますので塾生や保護者の方はお貸ししますね。
おススメ本のご紹介でした。
今日はこのへんで。
それでは。
國立拓治
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